ポジション リプレゼンテーションでのオーバーライド

ポジション リプレゼンテーションを使用すると、アセンブリの代替の運動学的状態を評価できます。関係値やコンポーネント配置などの項目にオーバーライドを作成すると、アセンブリに対してそれぞれ別の解決状態を取得する複数のポジション リプレゼンテーション(PosReps)を作成できます。

ポジション リプレゼンテーションは、親アセンブリ、図面ビュー、および派生アセンブリで使用できます。ポジション リプレゼンテーションは、運動学的評価にのみ使用され、設計意図の変更には使用されません。コンポーネントの追加や削除、またはアセンブリ フィーチャの編集などのアセンブリ設計意図の変更はすべて、プライマリ ポジション リプレゼンテーションがアクティブなときに行う必要があります。

アセンブリは、主に 2 通りの方法でサブアセンブリのポジション リプレゼンテーションを呼び出すことがあります。1 つ目の方法では、特定のポジション リプレゼンテーションにサブアセンブリを設定します。これは、デザイン ビュー リプレゼンテーションを関連付けて呼び出す方法に似ています。2 つ目の方法では、ネストを使用します。親アセンブリのポジション リプレゼンテーションにはサブアセンブリのオーバーライドがあり、そのアセンブリにポジション リプレゼンテーションを設定します。

ヒント:

手順 1: サブアセンブリ内のポジション リプレゼンテーションをコントロールする

  1. ポジション リプレゼンテーションを持つサブアセンブリが含まれるアセンブリ ファイルを開きます。
    • [スタートアップ]タブ [起動]パネル [開く]で、サンプル ファイル Samples\Models\Assemblies\Suspension\Suspension.iam をダウンロードしてください。

      2 つの緩衝装置に注目してください。

  2. 1 つ目の緩衝装置サブアセンブリ(Front 1.3 Shock:1)でブラウザを展開し、リプレゼンテーション フォルダを展開します。
  3. サブアセンブリが[プライマリ]の状態に設定されていることを示す Position ノードに注意してください。このフォルダを展開し、既存の閉じたポジション リプレゼンテーションをアクティブにします。緩衝装置の解決状態で変更が行われると、サスペンションが持ち上げられて親アセンブリが動作することに注意してください。
  4. ファイルを閉じます。変更内容を保存しないでください。

手順 2: オーバーライドを使用して、ポジション リプレゼンテーションをネストします。

  1. サブアセンブリを含んだアセンブリ ファイルを開き、メイン アセンブリにポジション リプレゼンテーションを作成します。
    • Samples\Models\Representations\Suspension\Suspension.iam を開きます。2 つの緩衝装置に注目してください。
  2. Suspension.iam アセンブリのリプレゼンテーション フォルダを展開し、Position ノードを展開します。
  3. マウスの右ボタンを使用して Position ノードをクリックし、[新規作成]を選択します。新規ポジション リプレゼンテーションの名前を Left Bump に変更します。

    最上位アセンブリにポジション リプレゼンテーションが作成されます。このポジション リプレゼンテーションにはオーバーライドがないため、プライマリ ポジション リプレゼンテーションに似ています。

  4. 2 つ目の緩衝装置サブアセンブリ(Front 1.3 Shock:2)を右クリックして、[オーバーライド]を選択します。
  5. [オーバーライド]ダイアログで[リプレゼンテーション]タブを選択して、ポジション リプレゼンテーションの[オーバーライド]切り替えをチェックし、ポジション リプレゼンテーションを完了に設定します。ダイアログを閉じます。
  6. 最上位アセンブリの Left Bump ポジション リプレゼンテーションによって、緩衝装置の閉じたポジション リプレゼンテーションがネストされます。最上位アセンブリのプライマリおよび Left Bump ポジション リプレゼンテーションをアクティブにすると、完全に閉じている左側の緩衝装置の効果をすばやく確認できます。
  7. ファイルを開いたままにし、右側の緩衝装置や拘束などのその他のオブジェクトに対するさらなるオーバーライドを作成します。