Autodesk Inventor ソフトウェアには、シート メタル コンポーネントのデジタル プロトタイプの作成、編集、ドキュメント化を簡易化する機能が用意されています。
シート メタル パーツは多くの場合、厚さが均一な材料のシートから作成されたパーツとみなされます。小さなオブジェクトを設計する場合、材料の厚さは薄いのが一般的です。ただし、Autodesk Inventor では、材料の厚さが均一のすべての設計に対してシート メタル コマンドを使用することができます。
Autodesk Inventor の設計環境では、シート メタル パーツは曲げモデルまたはフラット パターンとして表示できます。シート メタル コマンドを使うと、フィーチャを展開し、平坦化された状態でモデルを操作し、フィーチャを再折り曲げすることができます。
シート メタル パーツを作成する
シート メタル パーツは、テンプレート ファイルから作成します。シート メタル テンプレート ファイルには一連のルールが組み込まれています。それらのルールは、材料のタイプと厚さ、展開のルール、ギャップ サイズなどの一般的な属性を決定します。1 つのルールを変更することにより、シート メタル パーツの材料をアルミニウムからステンレスに変更できます。材料の変更には、通常、曲げやコーナーを定義する属性の変更が必要になります。これらの変更では、しばしばパーツの作成に使用する現場の機械類やセットアップを変更することが必要になります。
Autodesk Inventor 内で作成された他のパーツと同様、シート メタル パーツにはまず基準フィーチャを使用します。シート メタル パーツの基準フィーチャは、他のフィーチャ(多くの場合はフランジ)が追加される何らかの形状の単一面であるのが一般的です。複雑な設計では、最初の基準フィーチャとして、コンター フランジやコンター ロールを使用することができます。一部のパーツでは、最初のフィーチャとしてロフト フランジを利用することもできます。
通常のパーツと異なり、シート メタル パーツは常に平坦な均一の厚さのシートから作成されます。このシートは、さまざまな加工技術によって最終的なパーツへと形成されます。シート メタルの環境では、曲げモデルを作成してフラット パターンに展開することができます。フラット パターンは主に、組み立ての詳細を指定するために使用されます。フラット パターンの操作に使用するシート メタル コマンドは、重要な加工情報を提供することができます。
パーツをシート メタル パーツに変換する
Autodesk Inventor で作成した通常のパーツが均一の厚さである場合は、それをシート メタル パーツに変換できます。他のシステムからインポートしたパーツも同様です。