曲げ半径チェックの概要

ハーネス アセンブリ内のセグメント、配線済みのワイヤ、未配線のワイヤの位置は、指定した 最小曲げ半径 に違反する場合があります。曲げ半径違反をチェックするには、ハーネス アセンブリの 1 つまたは複数のオブジェクトまたはすべてのオブジェクトを選択して、曲げ半径チェックを実行します。違反があった場合は、その違反を警告するアイコンがブラウザに表示されます。違反の詳細を表示して、違反の原因となっている点を特定することもできます。

違反を修正するには、その場でワイヤまたはセグメントの位置を調整することも、そのまま作業を続けて後で調整することもできます。また、ブラウザで違反エラーを省略またはクリアすることもできます。

アクティブ チェックが有効な場合、操作の影響を受けるオブジェクトと、前回曲げ半径チェックで違反エラーが出たすべてのオブジェクトが、一定の条件の下で自動的にチェックされます。

曲げ半径違反がある状態でも、レポートやネイルボードなどのドキュメントを作成することができます。

アクティブ チェックが実行される場合

アクティブ曲げ半径チェックが実行されるのは、選択したハーネス アセンブリのハーネス設定で、アクティブ曲げ半径チェックが有効な場合のみです。次の場合に、自動的にチェックが実行されます。

アクティブ チェックは、ワイヤとケーブルの作成中には実行されません。

注: セグメント接触点とスプライスは、曲げ半径チェックの対象にはなりません。

違反をクリアする方法

セグメント位置を調整して違反を解決すると、ブラウザとハーネス アセンブリの両方から違反がクリアされます。違反を修正せずにブラウザから違反をクリアするには、右クリック メニューの[違反をクリア]を使用します。

曲げ半径違反をクリアしても、オブジェクトの曲げ半径省略状態には影響しません。

違反省略の動作

ハーネス オブジェクトの曲げ半径チェックを省略すると、曲げ半径チェック時に、そのオブジェクトの違反はすべて無視されます。ブラウザ アイコンも、省略状態を示すアイコンに更新されます。

違反の確認方法

アセンブリに曲げ半径違反がある場合、次のエラー記号が表示されます。

エラー状態。曲げ半径違反が存在し、ブラウザにこの記号が表示されます。

ブラウザでは、次の場合に、オブジェクトにこの記号が表示されます。

  • ワイヤ、ケーブル、ケーブル ワイヤ、セグメントに対して[違反省略]を選択した場合
  • ワイヤ、ケーブル、ケーブル ワイヤ、セグメントに曲げ半径値を設定していない場合
注: Autodesk Inventor の標準アセンブリでは、モデリング エラーや拘束エラーの場合にも同じ記号が表示されます。曲げ半径状態を示すツール チップを表示するには、カーソルをアイコンの上に置きます。

違反の原因となっている特定のセグメント、ワイヤ、作業点を特定するには、選択したオブジェクトに対して[違反表示]を実行します。違反が表示されると、ダイアログ ボックスにセグメントまたはワイヤと作業点が一覧表示されます。また、グラフィックス ウィンドウには、違反の原因となっている可能性がある作業点の近くに赤い記号が表示されます。