他のアプリケーションからケーブル&ハーネスにインポートされるハーネス データは、不完全であったり不正確なことが多くあります。AutoCAD Electrical などの 2D アプリケーションのデータには、Autodesk Inventor アプリケーションの 3D 環境で完全なハーネス定義を作成するために必要な情報が含まれていません。情報を完全なものにするには、インポートするデータからケーブル&ハーネス ライブラリでの定義への参照と、3D モデルへの参照用電気部品を作成する必要があります。
[ケーブル&ハーネス]タブ [管理]パネル [ハーネス データをインポート]を使用してハーネス データをインポートした後、[インポートしたハーネス データ]ダイアログ ボックスで、次の作業を実行することができます。
- インポートしたデータを確認する。
- データに関する問題を特定して修正する。
- 定義を完全なものにするために情報を追加する。
最も簡単にエラー状態を修正するには、最初にブラウザをフィルタしてエラー状態のみを表示し、問題点の説明と解決方法を参照して、推奨されている操作を実行します。
ハーネス データをインポートする前に、電気部品、ピン、およびそれらの参照指定がアセンブリ内に含まれている必要があります。パーツの欠落によりインポートが中断されないことを確認するには、[ケーブル&ハーネス]タブ [管理]パネル [ハーネス データを確認]を使用して、インポート ファイル内で定義されているすべての電気部品と、欠落している参照指定情報の一覧を生成します。
注: ファイル エラーまたは形式エラーのためにファイルをインポートできない場合は、メッセージ ダイアログ ボックスが表示されて、問題点の説明が示されます。エラーがあっても、ファイルをインポートする場合は、[ログ表示]をクリックして詳細情報を参照してください。
問題の説明と解決方法を表示するには
エラー状態を含む項目について、問題の説明と推奨される解決方法を表示できます。すべてのエラー状態は、アイコンで示されます。
- 必要に応じて、[インポートしたハーネス データ]ダイアログ ボックスの[フィルタ]をクリックして、メニューから[問題点のみ表示]を選択します。
- 表示されたエラー状態を含む項目を右クリックし、右クリックメニューから[問題点の説明]を選択します。
- スクロール バーを使用して、メッセージ全体を読みます。
- [閉じる]をクリックします。
- 必要に応じて、指示どおりに問題を修正します。
ハーネス オブジェクトの名前を変更するには
次の場合に、ハーネス オブジェクト(電気部品ピン、スプライス ピン、ワイヤ ID、ケーブル ID、コンダクタ)の名前を変更して、エラーを修正します。
- 名前または ID が指定されていない。
- ライブラリ内にオブジェクトが見つらない。
- 問題の項目を右クリックし、右クリック メニューから[<ハーネス オブジェクト> の名前変更]を選択します。たとえば、ワイヤの名前を変更する場合、[インポート ワイヤ ID の変更]を選択します。
- ブラウザのテキスト ボックスに、新しい名前を入力します。
- [Enter]を押します。
- 必要な場合は、名前を変更した項目をケーブル&ハーネス ライブラリに追加します。
注: スプライス ピンの有効な名前は 1 と 2 です。その他の名前や番号は、エラーの原因になります。
ケーブル&ハーネス ライブラリにインポート データを追加するには
インポートした定義がライブラリに見つからなかった場合は、ケーブル&ハーネス ライブラリにハーネス オブジェクト(バーチャル パーツ、ワイヤ、ケーブル)を追加します。
- 必要に応じて、[インポートしたハーネス データ]ダイアログ ボックスの[フィルタ]をクリックして、メニューから[問題点のみ表示]を選択します。
- 問題の項目を右クリックし、[ケーブル&ハーネス ライブラリに追加]を選択します。
- [ケーブル&ハーネス ライブラリ]ダイアログ ボックスで欠落している情報を追加し、[保存]をクリックします。
- [閉じる]をクリックします。
インポートしたデータをケーブル&ハーネス ライブラリのデータで置き換えるには
インポートした定義が次のような場合に、ケーブル&ハーネス ライブラリからハーネス オブジェクトを選択します。
- 定義が指定されていない。
- 定義がライブラリ内で見つからない。
また、インポートしたオブジェクトをケーブル&ハーネス ライブラリ内の別のオブジェクトと置き換えるために、選択する場合もあります。
- 問題の項目を右クリックし、[ケーブル&ハーネス ライブラリから選択]を選択します。
- [ケーブル&ハーネス]ダイアログ ボックスからハーネス オブジェクトにナビゲートして選択し、[保存]をクリックします。
- [閉じる]をクリックします。
既存の電気部品またはスプライスに、インポートしたハーネス データを割り当てるには
インポートした電気部品の参照指定が、アセンブリ ファイル内の電気部品またはスプライスに割り当てられていない場合、[既存の電気部品に割り当て]または[既存のスプライスに割り当て]を使用します。また、現在の参照を変更するために、このオプションを使用することもできます。
- 問題の項目を右クリックし、メニューから[既存の電気部品に割り当て]または[既存のスプライスに割り当て]を選択します。
- [<ハーネス オブジェクト>を選択]ダイアログ ボックスで、[選択]コマンドをまだ選択していない場合は、クリックして選択します。
- グラフィックス ウィンドウまたはブラウザで、使用する電気部品をクリックします。
注: 参照指定が割り当てられていない電気部品のみを選択できます。
- [OK]をクリックします。
インポートしたハーネス データに対して既存の電気部品を選択するには
インポートしたデータに参照指定が指定されていない場合は、[既存の電気部品から選択]または[既存のスプライスから選択]を使用できます。参照指定が指定されている場合は、このオプションを使用して現在の参照を変更することができます。
- 問題の項目を右クリックし、メニューから[既存の電気部品から選択]または[既存のスプライスから選択]を選択します。
- [<ハーネス オブジェクト>を選択]ダイアログ ボックスで、[選択]コマンドをまだ選択していない場合は、クリックして選択します。
- グラフィックス ウィンドウまたはブラウザで、使用する電気部品をクリックします。
注: 参照指定が割り当てられている電気部品のみを選択できます。
- [OK]をクリックします。
インポートしたケーブルからコンダクタを選択するには
インポートしたコンダクタ ID が次のような場合に、[インポート ケーブルからコンダクタを選択]を使用します。
- 定義が指定されていない。
- コンダクタ ID が、インポートしたハーネス データで一意でない。
- 必要に応じて、[インポートしたハーネス データ]ダイアログ ボックスの[フィルタ]をクリックして、メニューから[問題点のみ表示]を選択します。
- 問題の項目を右クリックし、メニューから[インポート ケーブルからコンダクタを選択]を選択します。
- [コンダクタ選択]ダイアログ ボックスで、インポートしたケーブル ワイヤに使用するコンダクタ ID をクリックします。
- [OK]をクリックします。