テンプレートを使用してインダストリ モデルを作成するには

  1. Infrastructure Administrator で、[エンタープライズ]をクリックし、エンタープライズ インダストリ モデルに接続します。
  2. プロジェクトを作成するか、開きます。
  3. 右側のペインにあるプロジェクト マネージャ セクションの[インダストリ モデル]の下で、[新規作成]をクリックします。

    [インダストリ モデルの新規作成]ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. ナビゲーション ペインで[一般]リンクをクリックし、次の情報を入力します。
    • [インダストリ モデル名]: 既定では、これはプロジェクト名と同じです。

      たとえば、会社または組織の名前の略号を使用してプロジェクトに名前を付けます。

    • Oracle ベースのシステムの場合のみ、次の情報を入力します。
      • [ユーザ名]/[パスワード]: 文字 a-z、0-9、および _ (下線)のみを使用してください。数字で始まる名前を指定しないでください。確認のためにパスワードを 2 回入力します。

        このパスワードは新しいインダストリ モデル用です。Oracle ベースのエンタープライズ インダストリ モデルでは、これは Oracle スケマティックです。

    • [既定のテーブルスペース]: このプロジェクト用に作成した既定のテーブルスペースをドロップダウン リストから選択します。

      データベースはテーブルスペース(論理ストレージ ユニット)に分割されています。各テーブルスペースは、ディスク上の 1 つまたは複数のデータ ファイルに関連付けられています。データベースが作成された後、一時テーブルスペース TEMP が作成されます。別のテーブルスペースを指定しない限り、これは既定のテーブルスペースとして使用されます。

    • [一時テーブルスペース]: 通常、このテーブルスペースには 1 つのオプションのみがあります。
    • [インデックス テーブルスペース]: このプロジェクト用に作成した既定のテーブルスペースをドロップダウン リストから選択します。
  5. ナビゲーション ペインで、[モジュール]リンクをクリックし、次の操作を行います。
    • [エクステンション]の下で、COGO寸法記入、または印刷など、1 つまたは複数のデータ モデル エクステンションを選択することもできます。次のエクステンションは任意のモジュールまたはインダストリ モデルに追加できます。
      • COGO エクステンション: COGO フィーチャ クラスを追加します。『ユーザ ガイド』の「構築の概要」も参照してください。
      • 寸法エクステンション: 直交および平行寸法記入の既定のフィーチャ クラスを追加します。「データ モデル: 寸法記入」も参照してください。
      • Oracle データ読み込みエクステンション: Oracle データ読み込みに必要なシステム テーブル TB_MIG_* を追加します。「Oracle DMP ファイルの書き出しと読み込み」も参照してください。
      • 印刷エクステンション: 印刷フィーチャ クラスを追加します。「印刷リファレンス」も参照してください。
      • プロファイル エクステンション: プロファイル データを管理するデータ ストラクチャを追加します。「プロファイル デザイナー リファレンス」も参照してください。
      • テンプレート エクステンション: テンプレート フィーチャ クラスを追加します。「データ モデル: フィーチャ テンプレート」も参照してください。
    • [モジュール]の下で、下水道データ モデルなど、1 つまたは複数のモジュールを選択し、定義済みのデータ ストラクチャを作成します。

      モジュールを選択すると、Infrastructure Administrator によりデータ モデル コードがシステム テーブルに格納されます。また、単位設定を使用してデータベース スケマティックが作成され、構成済みのフォームが読み込まれます。「データ モデルについて」も参照してください。

      カスタム データ モデルを作成するには、モジュールを選択しないでください。

  6. ナビゲーション ペインで、[単位]リンクをクリックし、計算に使用する設定を指定します。

    単位設定は、インダストリ モデルの作成時に属性の既定の単位を指定します。たとえば、下水道モジュールの作成中に WA_TANK.CAPACITY 属性(容積)が作成されます。既定の設定に応じて、対応する単位には、(特に)立方メートル、ガロン、またはリットルがあります。また、属性を作成するときに属性ごとに固有の単位を定義することもできます。

    既定のオリエンテーションは、角度単位に応じ決まります。たとえば、[度][時計回り]を選択した場合、既定の方向は 90 です。[Gon][時計回り]を選択した場合、既定の方向は 100 です。

    注: これらの設定を後で変更することはできません。設定はシステム テーブル TB_INFO に保存されます。
  7. ナビゲーション ペインで、[空間]リンクをクリックし、空間の格納と操作に使用する設定を指定します。
    • 寸法: GEOM 属性に平面ジオメトリ(東座標、北座標)を、高度(高さ)を Z 属性に格納するには、[2D]を選択します。Oracle ベース システムの場合にのみ、3D サポートを有効にし、座標(東座標、北座標、および高度)を GEOM 属性に格納するには、[3D]を選択します。
      注: AutoCAD Map 3D ツールセット は、Oracle バージョン 11g より前のバージョンの 3D をサポートしていません。
    • 空間許容差: 数値データの最大精度を定義します。既定値は 0.0005 です。
      注: 空間許容差は、座標の精度にとって重要であり、データ処理パフォーマンスおよび空間インデックスのサイズにとって重要です。最適な結果を得るには、スケマティックのすべてのテーブルで 0.01 から 0.005 の一貫した値に設定することをお勧めします。たとえば、設定 0.005 では、メートル単位の測定の精度は 5 mm です。エンタープライズ インダストリ モデルでフィーチャ クラスを作成する前にこの値を設定することをプロジェクト設計者にお勧めします。空間許容差は特定のフィーチャ クラスで変更できます。
    • 最小北座標最小東座標最大北座標最大東座標: 空間インデックスの範囲を定義します。高速な処理のためには、使用する座標で実際に使用される範囲に近づけてこれらの値を設定します。
    • 空間参照 ID: 空間参照 ID (SRID、または座標系)を割り当てます。空間インデックスの場合、空間参照システム(Oracle Spatial SRID)を割り当てることができます。SRID は MDSYS User (CS_SRS)に保存されます。有効な設定には、スイス(SRID = Swiss National System—52257)、ドイツ(SRID = GK Zone x -- DHDN)があります。

      このパラメータは、別のシステムに変換するなどの以降の空間操作で重要です。

      すべてのフィーチャ クラスはこの SRID を継承します。「座標系について」も参照してください。

  8. Oracle ベースのシステムの場合、ナビゲーション ペインで、[ジョブ]リンクをクリックし、バージョン管理に使用する設定を指定します。

    このインダストリ モデルでジョブを有効にするかどうかを指定します。ジョブの有効化は、フィーチャ ロックとジョブの範囲をコントロールします。「エンタープライズ インダストリ モデルでジョブを有効にする」も参照してください。

    [ジョブの有効化]を選択した場合は、楽観的フィーチャ ロックを使用するか、悲観的フィーチャ ロックを使用するかを指定します。

  9. [OK]をクリックします。

    重要なフィールドを空白にした場合、[インダストリ モデルの新規作成]ダイアログ ボックスに表示されるタブのデータが不足します。点滅している感嘆符は入力する必要があるフィールドを示しています。

    すべてのフィールドに適切に入力すると、インダストリ モデルが作成されます。データ モデル管理に基本ストラクチャが表示されます。

次のワークフロー: :必要なフィーチャ クラスと属性の決定