元のデータを評価するには

これらのチェックリストを使用すると、インダストリ モデルに移行する図面データの最適な準備方法を決定するときに役立ちます。

データを解析してエンタープライズ インダストリ モデルに移行するには

  1. 図面画層を見てフィーチャの種々のタイプを決定します。

    たとえば、ある画層上に管を、別の画層上にバルブをなど、種々のフィーチャを格納することがあります。また、同じフィーチャを種々の画層に分離する場合があります。たとえば、管サイズごとに異なる画層を持つことができます。

  2. ブロック名をフィーチャ タイプのソースにすることもできます。

    たとえば、ブロック名を使用してフィーチャ タイプ(スイッチ、ヒューズ遮断器など)を指定し、1 つの画層上にすべての電気機器を配置することができます。

  3. エンティティにアタッチされているオブジェクト データ テーブルを見て、キャプチャする必要がある属性を決定します。
  4. AutoCAD エンティティは、Access や SQL Server などの外部データベースにリンクされていますか?

    そうである場合、このデータは AutoCAD 以外にデータを管理する他の外部アプリケーションを持っていますか?

  5. AutoCAD エンティティには拡張されたエンティティ データがアタッチされていますか(XDLIST コマンドを使用)?
  6. すべての図面でブロック参照に一貫した名前が付けられていますか?
  7. 移行するデータを格納するためにブロック属性を使用しますか?
  8. 付近のフィーチャの属性として抽出されるラベルとして、フィーチャの付近に文字が配置されていますか?
  9. ラインの太さ、色、またはライン タイプを使用して、同じフィーチャの種々のバリエーション(管サイズやマテリアルなど)を表しますか?

    たとえば、赤のラインを使用して 2 インチの管を表したり、緑のラインを使用して 4 インチの管を表すことがあります。また、連続するラインを鋼管に使用したり、破線をプラスチック管に使用することがあります。

データの条件を評価するには

  1. 画層はすべての図面で一貫していますか?
  2. 他の画層上にある必要がある文字やフィーチャなど、目的以外のエンティティが画層に含まれますか?
  3. オブジェクト データは同じフィーチャ タイプのすべてのエンティティで一貫していますか?オブジェクト データは検証されてなく、同じ値を表すバリエーションを含んでいる場合があります。

    確認する項目を次に示します。

    • すべてのテーブル名は同じ方法で綴られていますか?
    • すべてのテーブルに同じフィールドがありますか?
    • すべてのテーブルに同じフィールドがありますか?
    • すべてのフィールドは同じ方法で綴られていますか?
    • フィールドには一貫して入力されていますか?すべての属性値は同じ方法で表されていますか?たとえば、「4 インチ」などの値は常に同じように入力されていますか? または、4 インチ、4”、4 in、4 inches などの入力がありますか?
  4. データが外部に格納される場合、オブジェクト データに関して同じ質問を適用します。
  5. ブロックの品質の確認:
    • ブロック属性を使用している場合、ブロックはすべての図面で同じ属性を持っていますか?
    • ブロックは属性名が重複しているブロック属性を持っていますか?(これは AutoCAD で発生する可能性があります)。たとえば、ブロックには複数の属性名 # (ポンド記号)が付けられている場合があり、すべて別の属性を表しています。
    • ブロックと推測されるエンティティは実際にブロックですか?すなわち、他のユーザがブロックを分解したり、エンティティを描いてブロックに類似するものを作成しましたか?たとえば、円から作成されたブロックを使用して電柱を表し、電柱ブロック参照を配置する代わりに円を描く場合があります。外観だけで伝えることはできません。エンティティを選択し、そのプロパティを確認する必要があります。
    • フィーチャは正しいブロック シンボルによって表されていますか?たとえば、円で囲まれた三角形を使うアンダーグラウンド変圧器ブロックが使用される場合があります。また、簡素な三角形で表される架空変圧器も使用される場合があります。手短に、架空変圧器の周囲に円を描いてアンダーグラウンド変圧器ブロックのような外観にすることもあります。繰り返しますが、外観で伝えることはできません。エンティティを選択し、そのプロパティを確認する必要があります。
    • すべてのブロックは各図面にわたって同じサイズでフィーチャを表していますか、またはいくらか拡大または縮小されていますか?これは、表示マネージャのスタイルをエンタープライズ インダストリ モデルで環境設定する方法に影響を与えます。マップ上で異なるサイズで確認することが重要である場合は、移行でサイズをキャプチャすることが必要になる場合があります。
    • ラインの隙間にブロックを配置してスイッチやヒューズなどの機器を表しますか?多くの場合、これらは接続している電線間の隙間を埋めるために描画されます。エンタープライズ インダストリ モデルで、ポイント フィーチャは長さを持ちません。したがって、隙間を何らかの方法で閉じる必要があります。
  6. ライン(ポリライン、ライン、マルチライン)の品質の確認:
    • ラインは、接続しているフィーチャに終了ポイントでスナップされていますか?

      図面クリーンアップを使用してアンダーシュートを延長します。

    • バルブや継手など、ラインにネットワーク ポイント フィーチャが存在する場所でラインは中断されますか?
    • 複数のラインが接続される場所でラインはポイント フィーチャを持っていますか?

      このような状況ではポイント フィーチャを作成します。つまり、エンタープライズ インダストリ モデルの読み込みが機能します。[図面クリーンアップ]の使用: 交差オブジェクトを分割する

    • ラインには、実世界のフィーチャに隙間が通常存在しない場所に隙間がありますか?たとえば、ラインの途中にラベルを配置する隙間があったり、他のラインと交差する場所に隙間があります。多くの場合、これらは外観が良好な印刷を作成するために実行されますが、接続には適切ではありません。

      図面クリーンアップを使用してアンダーシュートを延長します。

  7. 文字の品質の確認:
    • 文字はラベル付けしているフィーチャと同じ画層上にありますか?
    • 文字は種々の文字を表していますか?