ジャンプ先: 概要. 戻り値. フラグ. MEL 例.

概要

scrollLayout [-annotation string] [-backgroundColor float float float] [-borderVisible boolean] [-childArray] [-childResizable boolean] [-defineTemplate string] [-docTag string] [-dragCallback script] [-dropCallback script] [-enable boolean] [-enableBackground boolean] [-enableKeyboardFocus boolean] [-exists] [-fullPathName] [-height int] [-highlightColor float float float] [-horizontalScrollBarThickness int] [-isObscured] [-manage boolean] [-minChildWidth int] [-noBackground boolean] [-numberOfChildren] [-numberOfPopupMenus] [-panEnabled boolean] [-parent string] [-popupMenuArray] [-preventOverride boolean] [-resizeCommand script] [-scrollAreaHeight] [-scrollAreaValue] [-scrollAreaWidth] [-scrollByPixel string int] [-scrollPage string] [-statusBarMessage string] [-useTemplate string] [-verticalScrollBarAlwaysVisible boolean] [-verticalScrollBarThickness int] [-visible boolean] [-visibleChangeCommand script] [-width int] [string]

scrollLayout は、取り消し可能、照会可能、および編集可能です。

このコマンドは、スクロール レイアウトを作成します。スクロール レイアウトは、複数のコントロールがあり、それらすべてを一度に可視にできない場合に便利です。隠されたコントロールを表示する必要がある場合、スクロール レイアウトに水平と/または垂直スクロール バーが表示されます。スクロール レイアウトは子の実際の位置を提供しないので、直接の子として別のコントロール レイアウトを使用する必要があります。

戻り値

stringコントロールへのフル パス名です。

照会モードでは、戻り値のタイプは照会されたフラグに基づきます。

フラグ

annotation, backgroundColor, borderVisible, childArray, childResizable, defineTemplate, docTag, dragCallback, dropCallback, enable, enableBackground, enableKeyboardFocus, exists, fullPathName, height, highlightColor, horizontalScrollBarThickness, isObscured, manage, minChildWidth, noBackground, numberOfChildren, numberOfPopupMenus, panEnabled, parent, popupMenuArray, preventOverride, resizeCommand, scrollAreaHeight, scrollAreaValue, scrollAreaWidth, scrollByPixel, scrollPage, statusBarMessage, useTemplate, verticalScrollBarAlwaysVisible, verticalScrollBarThickness, visible, visibleChangeCommand, width
ロング ネーム(ショート ネーム) 引数タイプ プロパティ
-annotation(-ann) string createqueryedit
コントロールに文字列値で注釈を付けます。
-backgroundColor(-bgc) float float float createqueryedit
コントロールのバックグラウンド カラーです。引数は、赤、緑、青のカラー成分に対応しています。それぞれの成分の値は、0.0~1.0 です。
backgroundColor を設定する場合、enableBackground を false に指定していない限り、バックグラウンドは自動的に有効になります。
-borderVisible(-bv) boolean createqueryedit
境界の可視性です。
-childArray(-ca) query
レイアウトの直接の子の名前を文字配列で返します。
-childResizable(-cr) boolean createquery
コントロール レイアウトの子をスクロール領域と同じ幅にしたい場合は、true に設定します。-mcw/minChildWidth フラグを使用して、子の最小の幅を示すこともできます。
-defineTemplate(-dt) string create
他の任意のフラグと引数を解析し、かつ引数で指定したコマンド テンプレートに追加するモードに、コマンドのモードを変更します。 templateName が現在のテンプレートとして設定されていれば、その後コマンドが実行されるたびに、この引数が既定の引数として使用されます。
-docTag(-dtg) string createqueryedit
コントロールにドキュメンテーション フラグを追加します。ドキュメンテーション フラグは、ディレクトリ構造になっています。 (例: -dt render/multiLister/createNode/material)
-dragCallback(-dgc) script createedit
中マウス ボタンを押すとコールされるコールバックを追加します。MEL バージョンのコールバックの書式は次のとおりです。

global proc string[] callbackName(string $dragControl, int $x, int $y, int $mods)

proc はドロップ先に転送される文字配列を返します。規則により、配列の先頭文字列はユーザ設定可能なメッセージ タイプを表しています。アプリケーションで定義されたドラッグ元のコントロールは、このコールバックを無視する可能性があります。$mods で、キー モディファイアである CTRL と SHIFT をテストできます。 有効な値は、0 == モディファイアなし、1 == SHIFT、2 == CTRL、3 == CTRL + SHIFT です。

Python でも同様ですが、コールバックの指定方法が 2 つあります。お勧めの方法は、引数として Python 関数オブジェクトを渡すことです。この場合、Python コールバックの書式は次のようになります。

def callbackName( dragControl, x, y, modifiers ):

この引数の値は、上記の MEL バージョンの引数と同じです。

Python でコールバックを指定するもう 1 つの方法では、実行する文字列を指定します。この場合、Python の標準的なフォーマット演算子を介して文字列に値が代入されます。このフォーマットの値は、キー「dragControl」、「x」、「y」、「modifiers」と共に辞書で渡されます。dragControl の値は文字列で、その他の値は整数です(コールバック文字列の例: 「print '%(dragControl)s %(x)d %(y)d %(modifiers)d'」)。

-dropCallback(-dpc) script createedit
ドラッグ&ドロップ操作をドロップ位置で解放したときにコールされるコールバックを追加します。MEL バージョンのコールバックの書式は次のとおりです。

global proc callbackName(string $dragControl, string $dropControl, string $msgs[], int $x, int $y, int $type)

proc は、ドラッグ元から転送される文字配列を受け取ります。msgs 配列の先頭文字列はユーザ定義のメッセージ タイプを表します。アプリケーションで定義されたドロップ先のコントロールでは、このコールバックが無視されることがあります。$type の値は、1 == 移動、2 == コピー、3 == リンクのいずれかです。

Python でも同様ですが、コールバックの指定方法が 2 つあります。お勧めの方法は、引数として Python 関数オブジェクトを渡すことです。この場合、Python コールバックの書式は次のようになります。

def pythonDropTest( dragControl, dropControl, messages, x, y, dragType ):

この引数の値は、上記の MEL バージョンの引数と同じです。

Python でコールバックを指定するもう 1 つの方法では、実行する文字列を指定します。この場合、Python の標準的なフォーマット演算子を介して文字列に値が代入されます。このフォーマットの値は、キー「dragControl」、「dropControl」、「messages」、「x」、「y」、「type」と共に辞書で渡されます。dragControl の値は文字列で、その他の値は整数です(コールバック文字列の例: 「print '%(dragControl)s %(dropControl)s %(messages)r %(x)d %(y)d %(type)d'」)。

-enable(-en) boolean createqueryedit
コントロールの有効、無効です。既定では true に設定されていて、コントロールは有効になっています。false を指定するとコントロールはグレー表示になって無効になります。
-enableBackground(-ebg) boolean createqueryedit
コントロールのバックグラウンド カラーを有効にします。
-enableKeyboardFocus(-ekf) boolean createqueryedit
有効にすると、[Tab]キーを押してコントロールに移動し、キーボードまたはマウスで値を選択することができます。このフラグは通常、編集コントロールやリスト コントロールなどで既定で使用されるコントロールから、フォーカスのサポートをオフにするために使用されます。 無効にすると、テキスト フィールド内のテキストはマウスで選択できますが、コピーできません(Linuxで「中ボタンでクリックして貼り付け」が有効になっている場合を除く)。
-exists(-ex) create
指定したオブジェクトが存在するかどうかを返します。他のフラグは無視されます。
-fullPathName(-fpn) query
すべての親を含むウィジェットのフル パス名を返します。
-height(-h) int createqueryedit
コントロールの高さです。コントロールは親のレイアウトの条件によって無効にされない限り、このサイズを保持しようとします。
-highlightColor(-hlc) float float float createqueryedit
コントロールのハイライト カラーです。引数は、赤、緑、青のカラー成分に対応しています。それぞれの成分の値は、0.0~1.0 です。
-horizontalScrollBarThickness(-hst) int createedit
水平スクロール バーの厚みです。0 以上のピクセル整数値を指定してください。値に 0 を設定してスクロールバーを非表示にする以外は、このフラグは Windows システムに影響しません。
-isObscured(-io) query
コントロールが実際に表示されるかどうかを返します。コントロールは、次の場合に隠れた状態になります。非表示の場合、別のコントロールで(完全に、または部分的に)ブロックされた場合、コントロールまたは親のレイアウトを制御できない場合、あるいはコントロールのウィンドウが非表示またはアイコン化されている場合。
-manage(-m) boolean createqueryedit
コントロールの状態を管理します。管理されていないコントロールは表示されず、画面の領域も占有しません。既定では、コントロールは管理できるように作成されます。
-minChildWidth(-mcw) int createquery
スクロール レイアウトの子の最小の幅を示す 0 以外の正の整数値。このフラグは、-cr/childResizable フラグが true に設定されている場合だけ、有効です。
-noBackground(-nbg) boolean createedit
コントロールのバックグラウンドをクリア/リセットします。バックグラウンドは、true を渡すと一切描画されず、false を渡すと描画されます。このフラグの状態は、このコントロールの子に継承されます。
-numberOfChildren(-nch) query
レイアウトの直接の子の数を整数で返します。
-numberOfPopupMenus(-npm) query
このコントロールにアタッチされるポップアップ メニューの数を返します。
-panEnabled(-pe) boolean queryedit
Alt + MMB を使用してスクロール レイアウトをパンする場合は true に設定します。1 つのボタンと 2 つのボタン モードがある OSX では、Command + Alt + LMB を使用してパンすることができます。パンの効果は既定では無効になっています。
-parent(-p) string createquery
コントロールの親のレイアウトです。
-popupMenuArray(-pma) query
このコントロールにアタッチされる全ポップアップ メニューの名前を返します。
-preventOverride(-po) boolean createqueryedit
true の場合、コントロールの右マウス ボタン メニューを使用したコントロール アトリビュートのオーバーライドは無効になります。
-resizeCommand(-rc) script createedit
スクロール レイアウトのサイズが変更されたときに起動されるコマンド。
-scrollAreaHeight(-sah) query
スクロール領域の高さを返します(ピクセル単位)。
-scrollAreaValue(-sav) query
スクロール領域の横方向と縦方向の値を、ピクセル単位で返します。
-scrollAreaWidth(-saw) query
スクロール領域の幅を返します(ピクセル単位)。
-scrollByPixel(-sbp) string int edit
文字列の方向にクライアント領域をスクロールします。int にはピクセル数を指定します。
-scrollPage(-sp) string edit
文字列の方向にクライアント領域をスクロールします。有効な値は、「up」、「down」、「left」、または「right」です。
-statusBarMessage(-sbm) string createedit
マウスがコントロール上にある場合にステータス バーに表示する追加の文字列です。
-useTemplate(-ut) string create
コマンドに、現在のものとは異なるコマンド テンプレートを使用するように強制します。
-verticalScrollBarAlwaysVisible(-vsb) boolean create
垂直スクロール バーを常に表示する場合は、true に設定します。
-verticalScrollBarThickness(-vst) int createedit
垂直スクロール バーの厚みです。0 以上のピクセル整数値を指定してください。このフラグは Windows システムでは何の効力も持ちません。
-visible(-vis) boolean createqueryedit
コントロールの可視の状態です。既定では、コントロールは表示されます。コントロールの実際の外見も、その親レイアウトの可視の状態によって異なることに注意してください。
-visibleChangeCommand(-vcc) script createqueryedit
コントロールの可視の状態が変更されたときに実行されるコマンドです。
-width(-w) int createqueryedit
コントロールの幅を指定します。コントロールは親のレイアウトの条件によって無効にされない限り、このサイズを保持しようとします。

フラグはコマンドの作成モードで表示できます フラグはコマンドの編集モードで表示できます
フラグはコマンドの照会モードで表示できます コマンド内でフラグを複数回使用できます。

MEL 例

window -widthHeight 350 150;
    string $scrollLayout = `scrollLayout
        -horizontalScrollBarThickness 16
        -verticalScrollBarThickness   16`;
        rowColumnLayout -numberOfColumns 3;
        int $index;
        for ($index = 0; $index < 10; $index++) {
            text; intField; intSlider;
        }
showWindow;

int $top, $left, $value[2];
$value = `scrollLayout -query -scrollAreaValue $scrollLayout`;
$top = $value[0];
$left = $value[1];