Maya 2023 では、リトポロジ ツールの更新とブール演算の改善に加えてパフォーマンスの向上とツールの更新が実現されため、モデル制作者は一般的なモデリング ワークフローの処理時間を短縮し、より予測可能な結果を生成できるようになりました。
ホットキーを使用してビュー内エディタ(In-View Editor)のアトリビュートを選択する
新しいホットキーを使用すると、ビュー内エディタ(In-View Editor)でアクティブなアトリビュートのリストを切り替えることができるため、熟練したモデル制作者はマウス クリックを行わずに、アトリビュートを間接的に調整することができます。
- [Ctrl]+[Tab] (リストの先頭から末尾まで順番に切り替える)
- [Ctrl]+[Shift]+[Tab] (リストの末尾から先頭まで順番に切り替える)
押し出しとベベル マーキングメニューの改善
新しい押し出しおよびベベル マーキング メニュー([Ctrl]+[Shift]+右クリック)で、アクティブなビュー内エディタ(In-View Editor)アトリビュートをコントロールし、アトリビュートをすばやく調整することができます。マーキング メニューでアクティブにするアトリビュートを選択し、ビュー内エディタ(In-View Editor)で値を調整します。「ポリゴン エッジおよびフェースをベベルする」および「ポリゴン フェース、エッジ、または頂点を押し出す」を参照してください。
マルチカット ツールの精度の向上
マルチカット(Multi-Cut)ツールにエッジタイプ カットのパーセンテージが表示され、より正確なカスタム カットを作成できるようになりました。「マルチカット ツールを使用してフェースをカットする」を参照してください。
スカルプト ツールの更新
- リラックス(Relax)、塗り付け(Smear)、つまむ(Pinch)、グラブ(Grab)、およびスムーズ(Smooth)ブラシがライブ サーフェスをサポートするようになりました。これらのブラシのいずれかをアクティブにしたときにライブ サーフェスが定義されている場合、ブラシは自動的にライブサーフェスにスナップします。「スカルプト ツールの設定」を参照してください。
- スカルプト ツールを終了して再度開いた後も、[フリーズに変換](Convert to frozen)ツール(
)を使用してフリーズしたコンポーネントがフリーズ状態を継続するようになりました。
エッジ ループのキャップの改善
エッジ ループを挿入(Insert Edge Loop)ツールを使用して最大 1000 個のエッジ ループを一度に挿入し、メッシュ上にディテールを作成できるようになりました。「エッジ ループ ツールの挿入オプション(Insert Edge Loop Tool Options)」を参照してください。
予測可能な押し出しの厚さ
押し出しの厚さのアルゴリズムが更新されて、オブジェクト全体で均一な厚さを維持できるようになり、より予測可能な結果が生成されるようになりました。
折り目セットのカラーをカスタマイズする
既定のコンポーネント カラー オーバーライド(Override Default Component Color)がビューポート 2.0 でサポートされるようになり、モデルの折り目セットを区別できるようになりました。アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で折り目セット ノードを選択し、オプションの設定 > 既定のコンポーネント カラー オーバーライド(Set Options > Override Default Component Color)をオンに設定します。
モデリング パフォーマンスの向上
- 四角ポリゴン描画(Quad Draw)のパフォーマンスが向上して、高密度メッシュでの四角ポリゴン作成とポイント配置が高速化されました。
- モデリング ノードがキャッシュされるようになり、モデリング コンストラクション ヒストリに多数のノードを追加した場合のパフォーマンスが向上しました。
- モデル制作者は高密度メッシュ上でコンポーネントを編集するときに、改善されたインタラクティブ性を活用することができます。
- 選択されたメッシュ コンポーネントを操作している間は法線の更新が一時停止するようなり、高密度メッシュ上で選択された小さなコンポーネントを使用する場合の操作が高速化されました。
- コンポーネント ID が矛盾しているコンポーネントの選択をトランスフォームする場合のビューポート パフォーマンスが向上しました。