コア シフトは、金型内のコア部品が樹脂をキャビティへ射出する前の元の位置から移動した空間的な偏差を示します。
これは、小瓶、試験管、ペンの筒部などの細長い製品(必ずしも薄肉とは限らない)で頻繁に発生する問題です。この問題は薄肉の容器の金型でもよく見られます。
コア シフトにより、領域間で望ましくない肉厚差が発生し、最終的な成形品の形状と機械的強度に影響を与えます。コア シフト シミュレーションでは、金型コアの移動、および樹脂射出後の樹脂流動プロセスとコア シフトとの相互作用に関する詳細な情報を提供します。設計者はこの情報を使用して、成形品設計の修正、またはゲート位置やコア/金型温度などのプロセス条件を調整することによって、コア シフト現象を解消できます。
コア シフトを発生させる主要な原因には、次の 3 つあります。
充填+保圧解析のコア シフト シミュレーションでは、上記の原因の 3 番目の原因に対応しています。他の 2 つの原因については、Autodesk Moldflow Insight のような充填+保圧解析製品で再現するのは困難です。
コア シフト シミュレーションは、反り製品の応力解析機能を使用して、成形プロセスで荷重(圧力)が加えられて発生するコア変形を予測します。次に解析スキームの概要を説明します。
コア シフトのシミュレーション方法の詳しい説明に関しては、次の参考記事をご参照ください。
Bakharev, A., Fan, Z., Costa, F., Han, S., Jin, X. and Kennedy, P., Prediction of Core Shift Effects using Mold Filling Simulation, Soc.Plastics Engineers, ANTEC 04.
コア シフト シミュレーションには、コアを表現する四面体メッシュが必要となります。応力解析では、剛体運動の発生を防止するために、コアが固定されている末端に拘束を適用する必要があります。