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ビデオのキャプション: VRED 2021 では、グラフィックス カードでレイトレーシングを実行できるようになりました。メイン メニューの[レイトレーシング]ボタンにドロップダウン メニューが追加され、OpenGL、CPU、および GPU レイトレーシングを切り替えることができるようになりました。また、 NVIDIA のノイズ除去も使用できます。ノイズ除去の品質は、リアルタイム アンチエイリアシング品質設定で設定できます。新機能は、Turing、Volta、Pascal、および Maxwell のカードでサポートされていますが、RTX が推奨されます。また、1 つの VRED Pro ライセンスにつき 2 つのグラフィック カードをサポートしています。この新機能により、ハードウェアの選択に最大限の柔軟性がもたらされます。以上でビデオを終わります。
VRED Pro でのみ使用できます
GPU レイトレーシングは、ハードウェアを柔軟に選択する必要がある場合に使用します。[レイトレーシング]ドロップダウンを使用して、CPU レイトレーシングと GPU レイトレーシングを簡単に切り替えることができます。
GPU レイトレーシングを開始するには、[F4]キーを押します。OpenGL に戻すには、[F3]キーを押します。
GPU レイトレーシングの要件
システム要件を満たしていない場合は、[レイトレーシング]メニューおよび[可視化]メニューから、GPU レイトレーシングを使用できません。下記に記載されている情報の他に、より複雑な設定やシナリオに対する回答を確認する場合は、このフォーラムの投稿を参照してください。
GPU レイトレーシングを使用する場合、お使いの VRED のバージョンによって推奨 NVIDIA® ドライバが異なります。また、大きなシーンには 8 GB 以上の GPU メモリが必要になります。
Windows の場合:
VRED | NVIDIA ドライバ |
---|---|
2023.0 | 496.49 以上 |
2022.3 | 471.11 以降。ただし、471.68 以上が推奨されています |
2022.2 | 471.11 以上 |
2022.1 | 456.71 以上 |
2022.01 | 441.66 以上 |
2022.0 | 441.66 以上 |
Linux の場合:
VRED | NVIDIA ドライバ |
---|---|
2023.0 | 495.44 以上 |
2022.3 | 455.28 以上 |
2022.2 | 455.28 以上 |
2022.1 | 455.28 以上 |
2022.01 | 440 以上、または 445 以上 |
2022.0 | 440 以上、または 445 以上 |
ドライバはこちらの NVIDIA の Web サイトの Advanced Search で入手できます。
GPU レイトレーシングは、NVIDIA Turing、Volta、Pascal、Maxwell GPU で動作します。RTX GPU を強くお勧めします。
複数の GPU を使用すると、パフォーマンスが向上しますが、サポートされるのは同じ種類の GPU が設定されている場合のみです(異種の GPU が混在しているとパフォーマンスが低下するため)。
VRED 2022.1 では、GPU レイトレーシングは Optix 7.2 および CUDA 11.1 を使用して、複数の GPU のノイズ除去を有効にします。
GPU を 2 つ使用している場合にパフォーマンスを最適化するには、SLI を有効にして、NVLink-Bridge を使用することをお勧めします。
GPU を 3 つ以上搭載している場合は、設定に左右されません。
バージョン 2022.1 では、GPU レイトレーシングで Cryptomatte がサポートされています。
GPU レイトレーシングと CPU レイトレーシング
レイトレーシングの実行中に、合計 40 のコアおよび 80 のスレッドを使用するデュアル CPU ワークステーション環境と、1、2、3 個の RTX 8000 GPU を搭載した環境を比較しました。結果は次のとおりです。
ただし、留意事項がいくつかあります。
比較は同じシーン設定で行われました。
GPU ですべての機能がサポートされているわけではありません。ピクセルフィルタや品質のオーバーライドの一部など、決してサポートされない機能もあります。このため、フォトンマッピングを使用する場合は、CPU レイトレーシングの方がパフォーマンスが向上することがあります。
標準的な自動車データセットを使用するには、多くのメモリを搭載した GPU が必要です。プロの作業環境には、少なくとも Quadro RTX 5000、Titan RTX (公式にはサポートされていない)、または Quadro RTX 6000 を使用することをお勧めします。大規模なシーンの場合は、Quadro RTX 8000 を使用してください。
バージョン 2021.3 では、NVlink を介したメモリ共有がサポートされています。これはパフォーマンスに影響するため、現在は Windows でのみ機能することに注意してください。
GPU レイトレーシングの制限事項
現時点では、GPU レイトレーシングで CPU レイトレーシングのすべての機能がサポートされるわけではありません。現在の制限事項のリストを次に示します。ただし実装する必要がある機能は除いてあります。
バージョン 2022.1 では、GPU レイトレーシングで Cryptomatte がサポートされています。
GPU レイトレーシングをアクティブにする
GPU レイトレーシングをアクティブにするには、ツールバーで[レイトレーシング] > [GPU レイトレーシング]または[可視化] > [レイトレーシング] > [GPU レイトレーシング]を選択します。
このオプションがグレー表示されている場合は、システムが最低限の動作環境を満たしていません。NVIDIA Maxwell 世代の GPU 以降およびバージョン 441.66 以降のドライバが必要です。
GPU レイトレーシングは、バックプレートでのビデオ ストリーミングなど、ビデオ テクスチャをサポートします。このビデオでは、シーン全体が照らされます。
また、[頂点/面の法線レンダリング]などのデータ準備レンダリング モードもサポートしていて、GPU レイトレーシングで法線を修正できます。
リモート デスクトップを使用して GPU レイトレースを実行できますか?
はい、できます。レンダリング ワークステーションにリモートでアクセスする必要がある場合は、Quadro GPU が必要になります。
NVIDIA は、以前はエンタープライズ向け Quadro ボードでのみ利用可能だった NVIDIA GeForce GPU の機能を、Windows リモート デスクトップでサポートしています。
アクセスするには、NVIDIA 開発者としてログインします。ログインしたら、リンク(https://developer.nvidia.com/designworks )をクリックして、必要なソフトウェアにアクセスすることができます。
GeForce ドライバ R440 以降を使用する必要があります。ダウンロードしたら、OpenGL アプリケーションを実行しているマシンで実行可能ファイルを管理者として起動し、OpenGL アクセラレーションを有効にします。OpenGL が有効であったかどうか、および再起動が必要かどうかを示すダイアログ ボックスが表示されます。
今後、GeForce 440 および 445 ドライバにこの機能が組み込まれる予定であるため、このパッチは不要になります。