Data Standard の MenuDefinitions.xml ファイルのカスタマイズ

追加の Data Standard のメニュー アイテムを Vault Client のインタフェースに追加するか、MenuDefinitions.xml ファイルで特定のコマンドを制御します。

既定の Data Standard メニュー オプション

Autodesk Vault Data Standard をインストールすると、Vault Client を再起動した後に追加のメニュー コマンドが使用できるようになります。

• 新しい標準ファイル
• 新しい標準フォルダ
• Autodesk Vault Data Standard バージョン情報(ヘルプ メニュー)
注: 詳細については、「Data Standard を使用する」を参照してください。

Vault Client でのすべての Data Standard メニュー カスタマイズは、%programdata%\Autodesk\<Vault バージョン>\Extensions\datastandard\vault にある MenuDefinitions.xml ファイルに定義されています。

注: Data Standard をインストールした後、または MenuDefinitions.xml を修正した後に初めて Vault Client を再起動した場合には、Vault ツールバーをリセットする必要があります。

ファイルの要素

定義ファイルは XML 形式です。ファイル内の要素の値を修正するには、テキスト エディタまたは XML エディタを使用します。

MenuDefinitions.xml ファイルには次の 3 つの最上位レベルのコンポーネントがあります。

• メニュー項目(MenuItem)
• コマンド サイト(CommandSite)
• 省略されたメニュー項目(SuppressMenuItems)

コマンド サイト

1 つまたは複数の<コマンド サイト名>要素が含まれています。

定義したメニュー コマンドが表示されるメニューでコマンド サイトから指定します。コマンド サイトはサイト コンポーネントで定義できます。

ファイルの右クリック メニューのサンプル:

<CommandSite>
<FileContext Label="myMenu" DeployAsPullDown="False" Location="FileContextMenu">
<Item Name="NewFile"></Item>
<Item Name="EditFile"></Item>
</FileContext>
<FolderContex Label="myMenu" DeployAsPullDown="False" Location="FolderContextMenu">
<Item Name="NewFile"></Item>
<Item Name="NewFolder"></Item>
<Item Name="EditFolder"></Item>
</FolderContex>
<StandardToolbar Label="myMenu" DeployAsPullDown="False" Location="StandardToolbar">
<Item Name="NewFile"></Item>
<Item Name="EditFile"></Item>
</StandardToolbar>
<ToolsMenu Label="myMenu" DeployAsPullDown="False" Location="ToolsMenu">
<Item Name="ShowLog"></Item>
</ToolsMenu>
<HelpMenu Label="myMenu" DeployAsPullDown="False" Location="HelpMenu">
<Item Name="AboutDialog"></Item>
</HelpMenu>
<Task Label="Task" DeployAsPullDown="False" Location="Task">
<Item Name="NewTask"></Item>
<Item Name="EditTask"></Item>
</Task>
</CommandSite>

CommandSite <コマンド サイト名>要素で使用できる属性を次の表に示します。

属性	必須	有効な値	説明
Label	いいえ	文字と数値	プルダウン メニューに表示されるテキスト。存在しない場合は、「mymenu」が使用されます。
DeployAsPullDown	いいえ	True または False	True の場合、プルダウン メニューは、すぐ上で定義されたラベルの右クリック メニュー上に作成されます。
Location	はい	文字と数値	コマンドのツールチップで表示されるテキスト。

CommandSite 要素には、MenuItem 要素で定義されている要素に対応した 1 つまたは複数の<項目>が含まれています。

<項目>要素の属性は Name のみです。

属性	必須	有効な値	説明
Name	はい	MenuItem 要素で定義されている要素の名前。	MenuItem 要素で定義されている要素の名前

省略メニュー アイテム

既定では、Data Standard をインストールすると、NewFolder コマンドがファイル メニューと右クリック メニューから削除されます。管理者は、MenuDefinitions.xml ファイルの SuppressMenuItems セクションを修正して、その他の既定のコマンドを Vault ユーザ インタフェースに表示しないようにすることができます。

<SuppressMenuItems>
NewFolder,NewFolderGroupMenu,NewFolderGroupButton,NewFolderForContextMenus
</SuppressMenuItems>

コマンド名が複数ある場合は、カンマで区切ります。

例:

• [新規ライブラリ フォルダ]コマンドを非表示にするには、NewLibraryFolder と NewLibraryFolderForContextMenus の 2 つのコマンドを SuppressMenuItems リストに追加します。
• [フォルダの名称変更]コマンドを非表示にするには、Folder.Rename コマンドを追加します。
• 非表示にしたコマンドを元に戻すには:
  1. コマンドの非表示を停止するには、SuppressMenuItems のセクションから、コマンド名を削除します。
  2. Vault を再起動して、変更内容を確認します。