サーバのメンテナンス(パート 5): コンテンツ センター ライブラリを維持する

Autodesk Vault Server は、Vault のホストだけでなく、コンテンツ センター ライブラリもホストします。コンテンツ センター ライブラリの管理タスクを実行するには、Server Console を使用します。

コンテンツ センター ライブラリは、SQL Server データベース内にあります。データベースは、拡張子が MDF および LDF のファイルのペアで構成されます。これらのファイルは、両方で 1 つのライブラリを構成しているため、対にして保存する必要があります。

サーバに現在インストールされているコンテンツ センター ライブラリのリストが、Console に表示されます。[バックアップ]コマンドを使用して、サーバ上にある既存のライブラリのバックアップを作成することができます。一覧から管理するライブラリを選択します。

次のリストは、Autodesk Inventor 製品とともにインストールできるコンテンツを示しています。インストレーション ウィザードの[コンテンツ センター ライブラリを選択]ウィンドウでは、既定でインストールされるライブラリのチェック ボックスがオンになっています。

コンテンツ センター ライブラリのリスト

ANSI 規格のコンテンツ

ANSI の締結、軸部品、鋼鉄の形状など

DIN 規格のコンテンツ

DIN の締結、軸部品、鋼鉄の形状など

GOST 規格のコンテンツ

GOST の締結、軸部品、鋼鉄の形状など

ISO 規格コンテンツ

ISO の締結、軸部品、鋼鉄の形状など

JIS および GB 規格コンテンツ

JIS および GB の標準部品 - 締結、軸部品、鋼鉄の形状など

Feature Generator 規格のコンテンツ

メートルおよびインペリアル単位による一般フィーチャ

その他規格のコンテンツ

AFNOR、AS、BSI、CNS、CSN、GOST、IS、KS、PN、SFS、SS、STN、UNI の標準部品

Parker 規格のコンテンツ

Parker Hannifin が提供しているチューブとパイプ配管の標準コンテンツ(Autodesk Inventor Professional および Autodesk Professional Routed Systems のみ)

ルーティング システム規格のコンテンツ

ケーブル&ハーネス、チューブ&パイプ パーツの標準コンテンツ(Autodesk Inventor Professional および Autodesk Professional Routed Systems のみ)

シート メタル規格のコンテンツ

シート メタル パーツの標準コンテンツ

Mold Metric 規格のコンテンツ

Metric Mold コンポーネントの標準コンテンツ

Mold Imperial 規格のコンテンツ

Imperial Mold コンポーネントの標準コンテンツ

Mold Meusburger 規格のコンテンツ

Mold Meusburger コンポーネントの標準コンテンツ

ライブラリを作成する

読み取りと書き込みが可能な、または読み取り専用のコンテンツ センター ライブラリを作成できます。中央サーバからのコンテンツ センター ライブラリへとアクセスするローカルまたは Autodesk Inventor プロジェクトのいずれかで使用するために設定できます、

  1. ADMS Console で、ナビゲーション ペインから Libraries フォルダを選択します。
  2. [アクション] [ライブラリを作成]の順にクリックします。
  3. 新しいライブラリの名前を入力します。
  4. ドロップダウン リストからライブラリ パーティションを選択します。
  5. ライブラリ データベースの名前を入力します。
  6. [OK]をクリックします。

ライブラリの削除

ライブラリを削除すると、選択したライブラリがデータベース サーバからアタッチ解除され、データ ファイル(..mdf ファイルと.ldf)がハード ディスクから削除されます。ライブラリ内のすべてのデータは、恒久的に削除されます。

  1. ADMS Console で、ナビゲーション ペインから削除したいライブラリを選択します。
  2. [アクション] [ライブラリを削除]の順にクリックします。
  3. [OK]をクリックします。

ライブラリのアタッチ

[アタッチ]を使用して、コンピュータ上に既に存在する ..mdf ファイルと.ldf のデータ ファイルのペアから、サーバ上のコンテンツ センター ライブラリを利用できるようにします。

  1. ADMS Console で、ナビゲーション ペインから Libraries フォルダを選択します。
  2. [アクション] [ライブラリをアタッチ]の順にクリックします。
  3. 参照ボタンを使用して、アタッチしたい .mdf ファイルを見つけます.ldf ファイルが自動的にアタッチされます。
  4. [ライブラリをアタッチ]ダイアログ ボックスで[OK]をクリックします。

ライブラリのアタッチ解除

ライブラリをアタッチ解除すると、ADMS Console 内の利用可能なライブラリの一覧からコンテンツ センター ライブラリが削除されます。[アタッチ解除]では、データ ファイル(MDF および LDF)はサーバから削除されません。[アタッチ]コマンドを使用して、データファイルを再アタッチし、後で使用可能にすることができます。別の場所に手動でコピーしてバックアップしたり、別のマシンに移動したりすることもできます。

  1. ADMS Console で、ナビゲーション ペインから Libraries フォルダを選択します。
  2. [アクション] [ライブラリをアタッチ解除]の順にクリックします。
  3. 参照ボタンを使用して、アタッチ解除したい .mdf ファイルを見つけます。
  4. [OK]をクリックします。

ライブラリをコピーする

サーバ コンソールにアクセスするには:
  • コンテンツ センター ライブラリがローカルにインストールされている場合、ローカル コンピュータで
  • コンテンツ センター ライブラリがリモート サーバにインストールされている場合、リモート サーバで
  1. ナビゲーション ペインで、[ライブラリ]フォルダを展開します。
  2. [ライブラリ]フォルダで、コピーするライブラリを右クリックして[コピー]を選択します。
  3. [ライブラリをコピー]ダイアログ ボックスに、コピーするライブラリの表示名、パーティション、関連付けられているデータベースの名前が表示されます。
    • ライブラリのコピーの名前を入力します。
    • [パーティション]ドロップダウン リストから、ライブラリのコピーのパーティションを選択します。パーティションは、コピーされたライブラリと Autodesk Inventor の特定のバージョンを関連付けます。該当するバージョンの Inventor を使用している Inventor ユーザのみが、パーティションが一致するライブラリにアクセスできます。
    • ライブラリのコピーのデータベース名を入力します。
  4. [OK]をクリックします。

Autodesk Inventor でコンテンツ センター ライブラリを編集するには、Content Center Editor でなければなりません。

サーバ コンソールでコンテンツ センターの管理タスクを実行するには、コンテンツ センター管理者 でなければなりません。

マイグレーション中にライブラリをコピーするには

既存のライブラリのマイグレーションを選択した場合は、[ライブラリをコピー]ダイアログが表示されます。[ライブラリをコピー]ダイアログに、マイグレーションが必要なカスタム ライブラリと標準ライブラリが一覧表示されます。標準コンテンツ ライブラリは、保存して新バージョンのデータ管理サーバで使用できるようマイグレーションすることも、削除することもできます。カスタム コンテンツ ライブラリは、保存して新バージョンのデータ管理サーバで使用できるようマイグレーションすることも、削除することも、新しいバージョンの Autodesk Inventor で使用できるようコピーすることもできます。既定では、すべてのライブラリは、保存して新しいバージョンの ADMS で使用できるようマイグレーションするよう設定され、カスタム ライブラリは、最新バージョンの Autodesk Inventor にコピーするよう設定されます。

注: [ライブラリをコピー]ダイアログ ボックスを使用できるのは、アップグレード インストール直後の初期マイグレーション中のみです。
  1. 標準ライブラリまたはカスタム ライブラリを削除するには、対応するライブラリのすべてのチェック ボックスをオフにします。 ライブラリのすべてのチェック ボックスをオフにすると、そのライブラリはマイグレーション中に削除されます。
  2. カスタム ライブラリを新バージョンの Autodesk Inventor にコピーするには、新バージョンの Inventor に対応するライブラリのチェック ボックスをオンにします。
    • 現在のバージョンのカスタム ライブラリのチェック ボックスもオンになっている場合、既存のライブラリは、新バージョンの ADMS で使用できるようマイグレーションされるとともに、新バージョンの Autodesk Inventor で使用できるようコピーされます。元のライブラリを保存しつつ、ライブラリをコピーするには、追加のディスク領域が必要です。必要なディスク領域の量と使用可能なディスク領域の量がダイアログに表示されます。
    • 現在のライブラリの現在のバージョンのチェック ボックスがオフになっている場合、既存のライブラリは新バージョンの Autodesk Inventor で使用できるようコピーされ、元のライブラリは削除されます。
      注: ダイアログを既定の設定に戻すには、[リセット]をクリックします。
  3. [OK]をクリックします。実行すべきマイグレーション操作の概要が表示されます。概要が予想に一致している場合、[はい]をクリックしてライブラリのマイグレーションを続けます。一致していない場合は、[いいえ]をクリックして[ライブラリをコピー]ダイアログに戻り、マイグレーション設定を変更します。

ライブラリのエクスポート

[エクスポート]では、ADMS Console 内のライブラリ ファイル(..mdf ファイルとldf)のセットが指定の場所にコピーされます。同じマシンのフォルダを指定することも、ネットワーク上の場所を指定することもできます。

  1. ADMS Console のナビゲーション ペインで、エクスポートしたいライブラリを選択します。
  2. [アクション] [ライブラリをエクスポート]の順にクリックします。
  3. [参照するフォルダ]ダイアログ ボックスで、.mdf ファイルのエクスポート先の場所を指定して[OK]をクリックします。

ライブラリのインポート

ライブラリ ファイルのコピー(MDF ファイルと LDF ファイルのペア)を、SQL Server の標準データ ファイル ディレクトリにインポートします。次に、アタッチ操作を行い SQL Server に登録して、コンテンツ センター ライブラリとして使用できるようにします。たとえば、[インポート]を使用することで、サード パーティが提供するライブラリ ファイルを、管理対象のコンテンツ センター ライブラリにコピーできます。

  1. ADMS Console のナビゲーション ペインで、インポートしたいライブラリを選択します。
  2. [アクション] [ライブラリをインポート]の順にクリックします。
  3. [フォルダを参照]ダイアログ ボックスで、インポートしたい .mdf ファイルを指定し、[OK]をクリックします。

ライブラリの概要を表示する

ライブラリを反転表示すると、当該ライブラリとそのデータ ファイルに関して高レベルの情報をメイン ペインに表示できます。

ライブラリのステータスをコントロールする

ライブラリのステータスを読み取り専用または読み取り、書き込みに変更するには、ブラウザでライブラリを右クリックし、[読み取り専用]を選択します。Autodesk Inventor によりインストールされた既定で読み取り専用のライブラリのステータスは変更できません。

コンテンツ センターのアクセス権を付与する

1 つまたは複数のコンテンツ センター ライブラリの編集許可が必要な場合、ADMS Console で各ユーザ用に設定された Content Center Editor アカウントが必要となります。

コンテンツ センター ライブラリへの読み取り専用アクセス権のみを使用するユーザの場合、アカウントは必要ありません。

コンテンツ センター ライブラリのユーザ アカウントを ADMS Console で作成する
  1. Server Console で、[ツール] [管理]の順にクリックします。
  2. [管理]ダイアログ ボックスで、[ユーザ]をクリックします。
  3. [ユーザ管理]ダイアログ ボックスで、[新規ユーザ]をクリックします。
  4. [新規ユーザ]ダイアログ ボックスで、新しいユーザの情報を入力します。[ロール]ボタンをクリックし、[コンテンツ センター]ロールを同ユーザに割り当てます。
  5. [Content Center Editor]を選択し、編集許可を割り当てます。
  6. [Vault]をクリックし、同ユーザを Vault に割り当てます。Autodesk Vault Client を使用しない場合でも、ユーザを Vault に割り当ててください。この割り当ては、Autodesk Inventor で Autodesk Vault Server にログインし、コンテンツ センター ライブラリにアクセスするために必要となります。
  7. 必要であれば、[グループ]をクリックして、ユーザをグループに割り当てます。
  8. [OK]をクリックします。
  9. まず[ユーザ管理]ダイアログ ボックスで、続いて[管理]ダイアログ ボックスで、それぞれ[閉じる]をクリックします。
  10. ユーザ アカウント情報とログイン手順をチームの各メンバに伝えます。

新規プロパティの追加

新規 iFilter をインストールするした場合は、関連するプロパティを認識させるために、Vault データベースを再インデックスする必要があります。その後、Re-Index を実行し、Vault 内のすべてのファイル(過去のバージョンを含む)から新規プロパティ データを抽出します。
注: 一部の iFilter は、検索可能でありかつ Vault 内の列として表示可能な実際のプロパティを作成します。その他の iFilter は、検索可能であるが列としては表示されないファイル コンテンツをインデックスするたけです。ファイル コンテンツの検索については、「インデックスを管理する」を参照してください。