Data Standard のカスタム タブ

Data Standard のカスタム タブは、Vault でタブを拡張する XAML ファイルを表します。ダイアログのタイプは System.Windows.Controls.UserControl で、変数 $dsWindow を使用して PowerShell でアクセスできます。

Vault 向けの Data Standard のカスタム タブ

Data Standard ダイアログのカスタム タブを使用する各エンティティ タイプの XAML 定義は、次のフォルダにあります。

%programdata%\Autodesk\<Vault version>\Extensions\DataStandard\Vault\Configuration\Task

%programdata%\Autodesk\<Vault version>\Extensions\DataStandard\Vault\Configuration\Eco

%programdata%\Autodesk\<Vault version>\Extensions\DataStandard\Vault\Configuration\File

%programdata%\Autodesk\<Vault version>\Extensions\DataStandard\Vault\Configuration\Folder

%programdata%\Autodesk\<Vault version>\Extensions\DataStandard\Vault\Configuration\Item

これらのフォルダ内のすべての XAML ファイルが、Vault のスタートアップと既存のタブ コントロールに追加されるカスタム タブを表します(ファイルの[履歴]、[構成ドキュメント]、[参照先]など、およびフォルダの[レポート]や[データシート]など)。

注: 独自のカスタム オブジェクト タイプ用のカスタム タブを表示するには、カスタム オブジェクト名を付けた個別のフォルダを作成します。詳細については、「カスタム オブジェクト」を参照してください。

Data Standard のカスタム タブを作成する

独自のカスタム タブを Vault に追加するには、該当のフォルダ(たとえば、カスタム タブをファイルに使用する場合は File)を Vault.Custom\Customization\ フォルダにコピーします。

以下の抜粋は、タブに使用する XAML ファイルの一般的なヘッダを示しています。TextBox や Label などのコントロールの設定が異なっていることが分かります。たとえば、TextBox コントロールはすべて読み取り専用に設定されています。これは、タブのデータは表示されているものの編集はできないことを意味します。他の既定の設定には ScrollViewer があります。これにより、ウィンドウが小さすぎる場合にタブをスクロールできるようになります。レイアウトの開始点は <Grid> セクションです。

<UserControl xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
             xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
             xmlns:behaviours="clr-namespace:Common.Wpf;assembly=Common"
             behaviours:TabTitleBehavior.TabTitle="$UIString[LBL36]"
            x:Name="MainWindow">
    <UserControl.Resources>
        <Style TargetType="{x:Type TextBox}" BasedOn="{StaticResource {x:Type TextBox}}">
            <Setter Property="IsReadOnly" Value="True" />
            <Setter Property="VerticalAlignment" Value="Center" />
            <Setter Property="Background" Value="#F0F0F0" />
            <Setter Property="Margin" Value="0,5,0,5" />
        </Style>
        <Style TargetType="{x:Type Label}">
            <Style.Triggers>
                <DataTrigger Binding="{Binding RelativeSource={RelativeSource Self}, Path=Content}" Value="{x:Null}">
                    <Setter Property="BorderThickness" Value="1"></Setter>
                    <Setter Property="BorderBrush" Value="#ff0000"></Setter>
                </DataTrigger>
            </Style.Triggers>
        </Style>
    </UserControl.Resources>
    <ScrollViewer VerticalScrollBarVisibility="Auto" HorizontalScrollBarVisibility="Auto">
        <Grid>

参照

次のオブジェクトは、Data Standard のカスタム タブの ps1 ファイルで使用できます。

• $dsDiag
• $dsWindow
• $vault
• $vaultApplication
• $vaultConnection

Addins フォルダにあるすべての ps1 ファイルが読み込まれ、タブに使用されます。そのため、Addins フォルダにある ps1 ファイル内のすべてのコードがタブの動作を定義します。