Vault オブジェクトのセキュリティ設定を手動でオーバーライドする

Vault 内のファイル、フォルダ、アイテム、またはカスタム オブジェクトのセキュリティ設定をオーバーライドします。

Vault オブジェクトがアイテムであるかどうかによって、セキュリティのオーバーライドの動作は異なります。

ファイル、フォルダ、およびカスタム オブジェクト: オブジェクト ベースのセキュリティが有効になっている場合、セキュリティをオーバーライドすることができます。セキュリティのオーバーライドとは、オブジェクト ACL は存在するが、新たに定義した ACL によりオーバーライドされていることを意味します。この ACL は、オーバーライド ACL (オーバーライド アクセス制御リスト)です。オーバーライド ACL が存在している間、オブジェクト ACL は無視されます。管理者がオーバーライド ACL を削除した場合は、オブジェクト ACL が新しいセキュリティとなります。

アイテム: オーバーライドしたセキュリティによって、アイテムのステータス ベースのセキュリティが置き換えられます。

Vault オブジェクトのセキュリティを手動でオーバーライドする

  1. Vault 内のファイル、フォルダ、アイテム、またはカスタム オブジェクトを右クリックし、[詳細]を選択します。

    [ファイル]メニューの[詳細]を選択しても、[詳細]ダイアログ ボックスにアクセスすることができます。

  2. [詳細]ダイアログの[セキュリティ]タブを選択します。
  3. [セキュリティをオーバーライド]チェック ボックスをオンにすると、Vault オブジェクトに関連付けられているアクセス制御リストを有効にして、アクセス権限を手動で編集できます。
    注: [セキュリティをオーバーライド]チェック ボックスをオンにしたときに、アクセス権限が変更されないと、システムでは新しいセキュリティのアクセス制御リストを同じ設定で作成するものと判断します。
  4. [追加]および[削除]ボタンを使用して、オーバーライド アクセス制御リストを設定します。
  5. [OK]をクリックします。
  6. 注: この時点で、[セキュリティ モード]フィールドの値は[オーバーライドされたセキュリティ]になります。これは、Vault オブジェクトにオーバーライド ACL が設定されていることを示します。

[セキュリティをオーバーライド]チェック ボックスをオフにすると、ファイル、フォルダ、およびカスタム オブジェクトにオブジェクト ベースのセキュリティが復元されます。アイテムはステータス ベースのセキュリティに戻ります。