Vault からデザインの図面を開くには複数の手順が必要で、非常に手間がかかります。IdeaStation で最も多かった要望の 1 つは、Vault からデザイン ファイルに対応する図面を開くことです。Vault ではデザイン ドキュメントの関係が把握され、保存されているためです。
Vault 2019.1 Update では、Inventor デザイナーが単一のコマンドで Vault からデザインの図面を開くことができる、[Vault から図面を開く]という新しいコマンドが導入されました。
関連する図面を別の名前で、ソース ファイル フォルダ以外の異なるフォルダから開くことができます。
モデルが複数の図面で使用されている場合は、開く図面を選択できます。
Inventor でのデザイン ワークフローを改善するための要望として IdeaStation でもう 1 つ寄せられたのは、Vault からの置換で、Inventor の[コンポーネント置換]コマンドを Vault に拡張するというものでした。Vault ではすべての古いデザインと新しいデザインが保存され、管理されているためです。また、Vault では置換の検索が比較的容易です。
新しい[Vault から置換]および[Vault からすべてを置換]コマンドを使用すると、Vault に直接移動し、必要なコンポーネントを検索して置換を実行できます。
このコマンドは、Inventor モデル ブラウザと Inventor キャンバスから使用できます。Vault ブラウザではコンポーネントの重複インスタンスがすべて結合されるため、Vault ブラウザからは使用できません。
AutoCAD では、PDF ファイルをアンダーレイとして図面に添付することがサポートされています。しかし、Vault ではこれまで Vault へのチェックイン時に PDF 添付ファイルがサポートされていませんでした。
Vault で、PDF 添付ファイルがある AutoCAD 図面の処理がサポートされるようになりました。
Vault から PDF ファイルを直接添付することもできます。AutoCAD 図面への PDF 添付をサポートするために、[Vault から添付]ダイアログに[PDF ファイル]オプションが追加されました。