署名付きスクリプトを検証する

署名付きのテキストファイルには、スクリプトの末尾にブロックコメントとして証明書に関する情報が含まれています。この情報は、任意のテキストエディタで表示することができます。証明書を確認する際に、3ds Max インストールディレクトリにある AdskSignTool.exe 実行ファイルを使用することもできます。-verify コマンドは、証明書が有効で、かつ失効していないこと、および署名後にファイルが変更されていないことを検証します。このツールを使用して、スクリプトのデジタル署名を検証する構文は、次のとおりです。

AdskSignTool.exe -verify -marker "--" <maxscript_file>

ここで、「marker」引数は、ファイルで使用されているコマンドマーカーの中に入れて渡す必要があります。MAXScript ファイルの場合は「--」に、リソースファイルの場合は「;」になります。

たとえば、ブラシプリセットの macroscript を検証するには、次のコマンドを使用します。

> .\AdskSignTool.exe -verify -marker "--" .\MacroScripts\Macro_BrushPresets.mcr
The file '.\MacroScripts\Macro_BrushPresets.mcr' has a valid digital signature
 Certificate information
        Subject : Autodesk, Inc.
        Issuer : Symantec Class 3 SHA256 Code Signing CA - G2
        Serial Number : 0e5d2be5a71b96c37a63e65954814418
        Expiration : Saturday, August 4, 2018 6:59:59 PM

ディレクトリツリー内のすべての MAXScript ファイルに対して検証を実行するには、次のバッチファイルを使用することをお勧めします。

rem Script tool to verify in batch the validity of digital signature of maxscript files

@echo off
for /r %%A IN (*.ms *.mxs *.mcr) DO (      
   @"AdskSignTool.exe" -verify -marker "--" "%%A"
   )
   
for /r %%A IN (*.ms.res *.mxs.res *.mcr.res) DO (      
   @"AdskSignTool.exe" -verify -marker ";" "%%A"
   )