完成したアニメーションの複数のフレームをレンダリングするには、高速なマシンを使用していても時間がかかります。リアルなマテリアルや影付けなどの要因によっても、処理速度が低下する場合があります。しかし、このシーンは比較的単純なので、レンダリングにあまり時間はかかりません。
シーンを設定する:
アニメーションのレンダリング:
このチュートリアルを完遂するために、前に作成したアニメーションのレンダリングを行います。レンダリング時間はおよそ 6 分ですが、マシンの処理速度に応じて異なります。
- メイン ツールバーで、
([レンダリング設定](Render Setup))をクリックします。
3ds Max によって[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスが開きます。
- [レンダリング設定](Render Setup)ウィンドウの上部で、[レンダラー] (Renderer)を[Arnold]に設定します。
- [時間出力](Time Output)領域の[アクティブ タイム セグメント](Active Time Segment)を選択します(この設定を[単一] (Single)のままにすると、現在表示されているフレームだけがレンダリングされます)。
ヒント: 高速なコンピュータを使用している場合は、次の手順を省略してかまいません。
- [出力サイズ](Output Size)領域で、既定値(640 x 480)を 320 x 240 に変更します。
指定したサイズは、既定値の領域の 4 分の 1 の大きさしかありませんが、その分レンダリングがかなり高速化されます。
- [レンダリング出力](Render Output)ロールアウトの[ファイル] (Files)ボタンをクリックします。(このコントロールを表示するには、下までスクロールする必要があります)。
- [レンダリング出力ファイル](Render Output File)ダイアログ ボックスでアニメーションの名前 mybattlefield_attack.avi を指定します。[保存] (Save)をクリックし、アニメーションを既定のフォルダ(通常は \renderoutput)に保存します。
警告: ファイル名に .avi の拡張子を追加するか、ファイル タイプとして AVI を選択する必要があります。保存するアニメーション フォーマットのタイプをプログラムに指示しないと、レンダリングは行われません。
3ds Max によって[AVI ファイル圧縮設定](AVI File Compression Setup)ダイアログ ボックスが表示されます。
- [OK]をクリックして既定の設定を選択します。
注: [圧縮] (Compressor)ドロップダウン リストを使用して、特定のビデオ コンプレッサ、またはコーデックを選択することができます。使用可能な選択肢は、ご使用のシステムの設定によって異なります。多くのコーデックでは品質スライダを使用して出力の品質(主に出力解像度)を調整することができます。既定の DV ビデオ エンコーダでは、このコントロールは使用できません。
[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスの[ファイルを保存](Save File)が選択され、出力先のフィールドに mybattlefield_attack.avi の場所が表示されます。
- [レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスの上部にある[レンダリングするビュー](View to Render)オプションを Camera01 に設定します。
正しいビューポートをレンダリングしていることを常に確認するようにしてください。
ヒント: 通常は、カメラ ビューポートをレンダリングします。
- [レンダリング] (Render)をクリックし、レンダリング処理を開始します。
レンダリングがきちんと開始されていることを確認するために、2、3 フレームを観察してください。[レンダリング] (Rendering)ダイアログ ボックスの[アニメーションの合計](Total Animation)進行状況バーに、レンダリング期間に関する情報が表示されます。
レンダリングしたアニメーションの再生:
- アニメーションのレンダリングが終了したら、[レンダリング] (Rendering)メニュー
[イメージ ファイルを表示](View Image File)を選択します。
- [ファイルを表示](View File)ダイアログ ボックスで mybattlefield_attack.avi をダブルクリックして Media Player を開き、再生を開始します。
概要
3ds Max ユーザ インタフェースを使用してアニメートしたシーンを作成する方法を学習しました。ビューポートのナビゲート、プリミティブを使用した単純なオブジェクトの作成とオブジェクトへのマテリアルの割り当てなどの手順が分かりました。また、オブジェクトを移動しアニメートする方法、およびアニメーションをレンダリングする方法についても学習しました。