Sky Dome Light を使用したライティング

室内を照らすために skydome_light を使用することもできます。ただし、このライトは複数の方向からの照明が必要な屋外のシーン用に設計されています。 シーンの水平線上の球体ドームとオブジェクトがレイをトレースして、ライトをサンプリングすることを前提としています。室内では、これらのレイのほとんどはオブジェクトに当たり、影響はまったくありません。

注:

このライトは屋外のシーン用に設計されており、バックグラウンドにある球形のドームによって表されます。多重重点ライト サンプリングは、このドームの特定の方向にレイをトレースします。ただし、室内のシーンではこのレイの大半がオブジェクトに当たり、ライトからの影響をまったく受けないため、ノイズが生成されます。この場合は、窓にライト ポータルを追加することによって、skydome_light を使用した場合の屋内シーンのノイズを減らすことができます。

次の図に、color を白に設定した skydome_light を示します。skydome_light のサンプルを 3 に設定し、diffuse のサンプルを 8 に設定すると、鮮明な画像が作成されます。

diffuse_ray_depth: 1 diffuse_ray_depth: 3

HDRI

HDRI を使用して部屋を照らすこともできます。部屋に自然な光を取り込むことができます。このような室内照明の状況では、HDRI が他の機能よりも優れていることがあります。窓から差し込むディレクショナル ライトを改善するには、強力な太陽光を設定した HDRI を使用するのが最適です。

拡散反射光 の値を大きくすると、イメージのノイズは減少します。ただしレンダリング時間は長くなります。また、拡散反射光サンプルを 8 に設定しても、ノイズは変わらず発生します。

diffuse_samples: 0 diffuse_samples: 3 diffuse_samples: 8
diffuse_samples: 3 diffuse_samples: 8 (レンダリング時間が長くなる)