ポリメッシュからボリュームへのチュートリアル
![](../../../../../images/ax-polymesh-volume_rw_1200.jpg)
ポリメッシュ オブジェクトはボリュームとしてレンダリングすることができます。このため、ソリッド オブジェクトをクリエイティブかつ魅力的な方法で、さまざまにレンダリングすることが可能です。この簡単な「メイキング」チュートリアルでは、standard_volume シェーダの displacement アトリビュートを使用して polymesh と volume のシェーディングを組み合わせることにより、それらを結合する方法を説明します。
注:
無償で使用できる頭のスキャン モデルの例は、こちらにあります。ビデオ チュートリアルは、こちらにあります。
重要:
ポリメッシュを閉じ、ポリメッシュに自己交差がないようにしてください。そうしないと、ボリュームが正しくレンダリングされない場合があります。
ステップ サイズ
- まず、頭のメッシュをボリュームに変換する必要があります。メッシュを選択し、その Arnold アトリビュートのうち、step_size を 0.1 に増やします。 step_size が正の場合は、ポリゴン メッシュがボリュームに変わり、その値がボリュームのレイマーチングの基本ステップとして使用されます。
注:
ボリュームの step_size に関する詳細は、こちらを参照してください。
標準ボリューム
- ポリメッシュに standard_volume シェーダを割り当てて、density を 20 に引き上げます。これにより、後にディスプレイスメント テクスチャリングがよりくっきりと表示されるようになります。
![](../../../../../images/ax-polymesh-volume-image2017-8-16-12-58-48-6.png)
ボリュームとしてレンダリングされたポリメッシュ
メッシュをボリュームとしてレンダリングするには、step_size 値を増やし、standard_volume シェーダを割り当てる必要があります。
ボリューム パディング
次の手順では、padding を使用してボリュームを拡大します。これは、テクスチャを伴うボリュームを移動するときに役立ちます。このスラックは、バウンディング ボックスだけでなく、バウンディング ボックス内のレイ範囲に使用されるボクセルにも適用されることに注意してください。この例では、0.05 という小さな値が使用されています。
ヒント:
最高のパフォーマンスを得るには、ディスプレイスメント量の最大値をカバーしながら、この値を可能な限り低く設定する必要があります。
ボリューム
- 次に、後頭部に Arnold ボリュームを配置し、それに同じ standard_volume シェーダを割り当てます。この場合は、煙の .vdb ファイルが使用されました。
または、別のメッシュを使用して、それに頭と同じシェーダを適用することもできます。この目的は、ディスプレイスメント テクスチャリングのプロセスにとって複雑に見える外観を設定することです。
![](../../../../../images/ax-polymesh-volume-image2017-8-16-12-57-18-7.png)
同じ standard_volume シェーダでレンダリングされたボリューム
ディスプレイスメント テクスチャ(Standard Volume シェーダ)
- ファイル テクスチャを standard_volume シェーダの displacement アトリビュートに接続します。この例では、Camera Projection が使用されています。テクスチャの効果を確認できますが(大部分が頭部上)、この効果をもっと目立つようにする必要があります。
![](../../../../../images/ax-polymesh-volume-image2017-8-16-13-16-40-8.png)
ディスプレイスメント テクスチャがかすかに表れている
Range シェーダ
- range シェーダを使用すると、ファイル テクスチャの入力値をリマップし、効果を強調することができます。ファイル テクスチャを range シェーダの input に接続し、range シェーダを standard_volume.displacement に接続します。range シェーダの output_max の値を 8 前後に増やします。 ここから、ファイル テクスチャがボリュームのディスプレイスメントに及ぼす効果が実際に見えてきます。
![](../../../../../images/ax-polymesh-volume-image2017-8-16-13-27-19-9.png)
range シェーダにより、ディスプレイスメント テクスチャがよりはっきりと表れている
- 最後に、カラーを少し追加します。同じファイル テクスチャを standard_volume シェーダの scatter_color アトリビュートまたは transparent_weight アトリビュートに接続してみてください。
![](../../../../../images/ax-polymesh-volume-head-mesh-volume-10.jpg)
![](../../../../../images/ax-polymesh-volume-image2017-12-22-13-17-38-11.png)
最終的なシェーディング ネットワーク