標準的な回転機能は、軸を中心にカーブをスイープして回転サーフェスを作成する Freeform です。Revolve の二次的な機能は、Barrel または Helix コンストラクションを使用して自動車の側面ガラスのサーフェスを作成することです。
このツールには、Surfaces パレットからアクセスします。
Revolve の設定
回転軸の定義方法は 4 つあります。
Sweep Angle: 現在選択されている角度単位での全体の回転角度です。このサーフェスを作成した後、マニピュレータ ハンドルを使用してこの角度を変更できます。
Per Segment: セグメント単位のスイープ角度を指定します。これは、Segments の値を変更して均等に分割するときに自動的に設定されます。その後、角度を変更し、セグメントごとのスイープ角度がスイープ角度全体で均等に分割されない場合、最後のサーフェスは残った部分のみの小さいサーフェスになります。
Segments: 回転を構成する個々のサーフェスの数を指定します。各サーフェスはスイープ角度が同じであり、グループ化され、相互に曲率が連続しています。
Degree: 新しいサーフェスの V 方向の次数で、1~7 (5 が既定値)を選択できます。
Spans: 回転したサーフェスの各セグメントのスパン数。非周期的な回転を作成する場合、通常は 1 に設定してシングルスパン(ベジェ)サーフェス セグメントを作成します。
Pitch: 1 つの完全な回転に(軸に沿って)カーブのディスプレイスメントを指定します。
Periodic ではなく Freeform を選択すると、スパンが 1 つのみ選択されている場合は、「開いた」回転シェイプが作成され、複数のスパンが選択されている場合は、隣接するサーフェスのグループが作成されます。
Degree: 新しいサーフェスの V 方向の次数で、1~7 (5 が既定値)を選択できます。
Spans: 回転サーフェスのスパン数。周期的なサーフェスの場合、「円形」の精度に影響します。スパンの既定値は 12 で、これにより適切な精度のコンセプト デザインになります。
Freeform と Periodic を選択すると、「閉じた」360 度のサーフェスが作成されます。
Revolve Side Glass の設定
Barrel: 回転の円弧を定義する 3 つのポイントと、さらに交差する円弧(バレル カーブ)を定義する 2 つのポイントの合計 5 つのポイントを指定することで回転サーフェスの断面を作成します。
Helix: 1 つまたは複数のカーブと、回転の交差する円弧を定義する 2 つのポイントを指定することで回転サーフェスの断面を作成します。
バレルの側面ガラスを作成するには、5 つのポイントを指定(通常は参照サーフェスまたはメッシュにスナップ)し、さらに軸方向(通常は中心線が X 軸に沿っている車両の X 軸)を指定します。
選択したポイントは、サーフェスの作成後にクリックしてドラッグすることで調整したり、青い矢印でサーフェスの範囲を調整することができます。
Segments、Degree、Spans の設定は上記のとおりです。
Curve degree: バレル カーブ(2 番目の円弧)の次数を指定します。この次数が U 方向のバレル サーフェスの次数になります。
Start angle/End angle: 回転の円弧とバレル カーブまたはらせんカーブの始点と終点間の角度を指定します。この値は、モデル上の矢印マニピュレータでもコントロールできます。
Curve start angle/Curve end angle: バレル カーブの始点/終点と回転の円弧との間の角度を指定します。この値は、カーブの範囲を変更します。この値は、モデル上の矢印マニピュレータでもコントロールできます。
これは、縦方向の円弧にカーブが使用されている点を除き、側面ガラスのバレル サーフェスと同様です。
側面ガラスのらせんサーフェスを作成するには:
Segments、Degree、Spans の設定は上記のとおりです。
Pitch: 1 つの完全な回転に(軸に沿って)カーブのディスプレイスメントを指定します。
Start angle/End angle: 回転の円弧とバレル カーブまたはらせんカーブの始点と終点間の角度を指定します。この値は、モデル上の矢印マニピュレータでもコントロールできます。
Revolve の共通パラメータ
Revolve には、次のSurface ツールの共通パラメータ セクションがあります。
回転のワークフロー
Revolve ツールは、コントロール ウィンドウを開いた状態で使用すると最も効果的で、値をインタラクティブに変更できます。
Construction のオプションで選択する Rational 設定は、回転サーフェスの CV 構造に影響を与えるため、注意が必要です。
Surfaces、回転ツールの順に選択し、プロンプト ラインのメッセージに従います 。
ベクトルを使用して回転軸を定義するには、最初にベクトルを作成するか、マニピュレータを使用します。
Picked。まずベクトルを作成(回転軸の方向と位置を定義)し、次にカーブを選択する前または後にこれを選択します。コントロール ウィンドウで Picked オプションを選択する必要はありません。これは、ベクトルが選択されると自動的に設定されます。
Manip。マニピュレータを変更すると、このオプションが選択され、モデリング ビューでコントロール ウィンドウの値が変更されていることが示されます。
マニピュレータを使用するには:
ベクトルの管理と作成には、3 つのボタンを使用します。
Refresh Vector: このボタンは、View を選択した場合にのみ表示されます。ビューを修正した場合は、このボタンをクリックしてベクトルを更新します。
Retain Vector: 選択した X、Y、Z またはビュー方向をシーン内の独立したベクトルに変換します。ツール ウィンドウが「選択された状態」に変わり、投影方向は作成されたベクトルによってコントロールされるようになります。
Create Vector: 2 つのポイントを選択してベクトルを作成するか、既存のベクトルを選択してから「Accept」ボタンをクリックします。すると、この軸が回転の軸として使用されます。
側面ガラスのサーフェスは、通常、スキャン データまたはコンセプト サーフェスの上に構築されるため、入力ポイントを参照点にスナップすることができます。
有理ジオメトリと非有理ジオメトリについて
非有理ジオメトリは多項式の和で、有理ジオメトリは多項式演算の和の比率です。有理ジオメトリの方が数学的にはるかに複雑です。したがって、以下のような問題が生じます。
次の表は、2 種類のジオメトリにおける相違点の一覧です。
性質 | メリット | デメリット |
---|---|---|
非有理ジオメトリ | 変形に対して順応性があり、処理速度が速い。 | モデリングの柔軟性は上がるが精度が落ちることがある。 |
有理ジオメトリ | モデリング精度が高い。 | ウェイトのかかった CV は標準的な CAD パッケージではサポートされていない。ウェイトのかかった CV は操作しにくい。マルチノットが生成される。表示やレンダリングの速度が低下する。 |
次の図は、前述の 2 種類のジオメトリを使って描いた 2 つの円を示したものです。
ジオメトリは、次の 2 つの点で異なっています。
半径の測定値を円にアタッチすれば、非有理円は真円に近いが完全な円ではないことがわかります。測定する場所によって半径が異なります。一方、有理円は完全な円です。
カーブの曲率コームを円にアタッチすると、左側にある非有理円の曲率は変化しますが、右側の有理円の曲率は一定です。