エッジ沿いに、または既存のサーフェスが交わるコーナーに丸みを帯びたサーフェスを作成して、入力サーフェスをトリムします。
このツールには、Surfaces パレットからアクセスします。
Round の設定
G1 Circular: 入力サーフェスに接する円形断面を持つフィレットを作成します。
G1 Tangent: 入力サーフェスとの接線連続性を持つフィレットを作成します。Form Factor 設定を使用してプロファイル形状を修正することができます。
G2 Curvature: 入力サーフェスとの曲率連続性を維持します。
このパラメータを使ってフィレットのシェイプを調整することができます。フィレットの V 方向のハルの最も内側の CV アームと最も外側の CV アームの長さの比率を指定します。値の範囲は 0.01 から 2.0 です。値を小さくすると、フィレットの曲げが急になります。(このオプションは、Continuity が G1 Circular に設定されている場合は使用できません。)
フィレットの作成に使用する、エッジ沿いのマニピュレータの位置の初期半径を設定します。フィレットを作成した後に半径値を編集するには、キャンバス内半径マニピュレータを使用する必要があります。
オンにすると、その下にある 4 つのすべての設定が Round サーフェスの初期構築に適用されます。
オフにすると、コーナーは構築されず、下の 4 つの設定は無視されます。たとえば、Corner Blend ツールを使用してコーナーを自分で構築する場合は、このオプションを使用します。
ツール ウィンドウのコーナー ブレンドの設定で、初期のコーナー スタイルを指定します。構築されたコーナー スタイルは、各コーナーに個別のマニピュレータ アイコンとして表示されます。アイコンをクリックすると、該当するコーナー ジオメトリで使用可能すべてのオプションの間で切り替わります。
3 つのすべてのエッジに沿って指定された半径が同じ値のときに、コーナーのジオメトリを指定します。コーナー アイコンをクリックしてオプションを切り替え、Build をクリックします(またはコントロール オプションで Auto Rebuild を使用します)。
3 つのすべてのエッジに沿って指定された半径が異なる値のときにコーナーのジオメトリを指定するか、4 つのエッジが交わるコーナーを指定します。
2 つのフィレット サーフェスがマイター コーナーで交わる方法を指定します。
Automatic: フィレットとコーナー ブレンドにトリミングします。
Curves on Surface: コーナー ブレンドに COS を追加します。
Off: カーブオンサーフェスを作成しません。
オンにすると、半径の値やコーナーのスタイルを変更した場合、画面上の Build ボタンをクリックしなくても、直ちに再構築されます。
Construction Presets (Preferences > Construction Options)で選択した許容値をオーバーライドし、代わりに指定したカスタム許容値を使用します。Custom Tolerance パラメータを使用して、さまざまな許容値をテストすることができます。
Round の共通パラメータ
Round には、次の「Surface ツールの共通パラメータ」セクションがあります。
ビューポート マニピュレータとボタン
Round を実行するエッジを選択すると、半径マニピュレータが表示されます。上図のように、半径マニピュレータには 2 つのハンドルがあります。
次の手順でマニピュレータを選択します。
コーナー マニピュレータ アイコンをクリックすると、コーナー ジオメトリで使用可能なすべてのオプションの間で切り替わります。コントロール オプションで Auto Update がオンになっている場合は、各アイコンを選択するとコーナーが再構築されます。オフになっている場合は、Build ボタンを使用して Round ジオメトリを更新します。
Box Pick: クリックすると、Box Pick (ボックス選択)モードを選択して、他のサーフェスと交わるすべてのエッジを見つけることができます。許容値内で交わらないエッジ、接線方向で交わるエッジ、またはフィレットで側面を切り替える必要のあるエッジは選択されません。Box Pick がアクティブな場合は、Accept を選択しない限り、個々のエッジを選択することはできません(以下を参照)。
Pick Edges: クリックすると、丸みを付けるのに使用するエッジを個別に選択できます。
Accept: クリックすると、現在のボックス選択を受け入れることができます。Accept をクリックした後は、Pick Edges 選択モードだけが使用可能になり、さらにエッジを選択できます。Box Pick モードに戻るには、Round コントロール ウィンドウで Undo All をクリックします。
Clear Selection: Box Pick モードを使用しているときに、現在の選択を解除します。
Build: このボタンをクリックすると、すべてのエッジと半径を指定した後にフィレットとコーナー サーフェスが構築されます。後で半径値の追加や変更を行って、Build を再度クリックすれば、サーフェスが変更されます。
Revert: クリックすると、新しく構築されたサーフェスを削除できます。半径マニピュレータはまだ残っており、変更できます。[Shift]キーを押したままにして、新しいエッジの追加、またはエッジの削除ができます。
Round のワークフロー
Round ツールで半径ロケータを適用し、フィレット サーフェスを構築するには、エッジが接している必要があります。既定の許容値は、Preferences > Construction Options under Tolerance >Topology > Topology Distance で設定されています(「Preferences > Construction Options」を参照)。Round コントロール ウィンドウで Custom Tolerance を設定して、異なる許容値をテストすることもできます。
サーフェスに内部の接線不連続性がないことを確認します(マルチノットの原因となります)。サーフェスに内部の接線不連続性があると、Round は失敗します。
エッジで交わるサーフェスがいずれかの点で互いに接している場合、または丸めたときに側面が切り替わる場合、フィレットは失敗します。
Round ツール アイコン を選択します。
Pick Edges ボタン(アクティブ ビューの右下隅)が選択されていることを確認します。
エッジを一度クリックして、半径マニピュレータを追加します。エッジには、選択した許容値内の G0 位置連続性が必要です。必要に応じて、エッジへのマニピュレータの追加を続行します。
Build をクリックするか、ツール ウィンドウの Auto Update オプションを使用します。
半径マニピュレータまたはコーナー マニピュレータに引き続き修正を加えて、Build ボタンを再度使用することができます。次のツールに移動すると、この操作は実行できなくなります。
Round に戻って変更を加えるには、Object Edit > Query Edit を使用します。変更によっては、最初に Revert ボタンを使用する必要があります。
Round ツール アイコン を選択します。
Box Pick ボタン(アクティブ ビューの右下隅)が選択されていることを確認します。
すべてのエッジをドラッグして選択します。Round ツールは、他のサーフェスと交わるすべてのエッジを検索します。許容値内で交わらないエッジ、接線方向で交わるエッジ、またはフィレットで側面を切り替える必要のあるエッジは選択されません。
選択エラーが発生した場合は、Clear Selection をクリックします。それ以外の場合は、Accept をクリックして選択を確定します(Accept が既にハイライトされている場合は、ショートカットとしてスペース バーを押します)。
エッジを追加または削除する必要がある場合、ツールは Pick Edges モードになっています。半径値はエッジごとに変更できます。コーナー スタイルはマニピュレータをクリックして変更できます。
Build をクリックするか、ツール ウィンドウの Auto Update オプションを使用します。
半径マニピュレータまたはコーナー マニピュレータに引き続き修正を加えて、再構築することができます。次のツールに移動すると、この操作は実行できなくなります。
Round に戻って変更を加えるには、Object Edit > Query Edit を使用します。変更によっては、最初に Revert ボタンを使用する必要があります。
丸みのあるサーフェスが構築されて、入力サーフェスがトリムされます。この操作を行うために、丸みのあるサーフェスが延長され、場合によっては追加のアイソパラムが挿入されます。
半径値を必要としないが、半径サーフェスと交わるエッジをトリムするには、これらのエッジの半径値をゼロにして、自動トリミングに含めます。
Round にまだコンストラクション ヒストリがある場合は、Object Edit > Query Edit を使用してアクティブにするか、次のいずれかの操作を実行します。
Round のコンストラクション ヒストリが見つからない場合は、次のように操作します。
複雑な丸みが設定されている場合は、トリミングの問題が発生することがあります。ほとんどの場合、この問題を解決するには、丸みのエッジからカーブオンサーフェスを投影して、サーフェスをトリミングします。
エッジに沿って複数のポイントでフィレットの半径を設定するために、数に制限なく半径マニピュレータを追加することができます。
[Shift]キーを押しながら半径マニピュレータをクリックして、削除します。
2 つ以上のエッジが接線連続性を持つ場合、これらはシングル エッジとして処理されます。サーフェスで滑らかな可変半径フィレットを作成する場合、必要な半径マニピュレータは 2 つだけです(エッジごとに半径マニピュレータを配置する必要はありません)。ただし、フィレットはエッジごとに個別のサーフェスで構成されています。