スタック要素のリスト リファレンス(Visual LISP IDE)

スタック要素とは、トレース スタック内の個々のレコードまたは行項目の履歴です。

注: Visual LISP IDE は Windows でのみ使用可能です。

スタックに表示される要素は 5 種類あります。

• 関数呼び出しフレームには、1 つの個々の関数呼び出しが表示されます。キーワード フレームは、次の形式で表示されます。

  level (function-name {argument1} ...)

  このリストの中の引数には、ローカル パラメータ名ではなく、実際に関数に渡された値が示されます。

• キーワード フレームは、トレース スタックの最上部と最下部に表示されます。キーワード フレームは、次の形式で表示されます。

  level :keyword - {optional-data}

  keyword には、フレームのタイプが示されます。optional-data には、プログラムの状態に関する追加情報が示されます。

• トップ フォームには、トップ レベルのコンソール ウィンドウで式を入力するか、または Visual LISP のテキスト エディタ ウィンドウ内のファイルや選択範囲をロード中に実行された関数の呼び出しによって開始された動作が示されます。
• Lambda フォームは、lambda 関数がプログラム内に現れるたびにスタック内に置かれます。
• 特殊フォームには、foreach および repeat 関数の呼び出しが表示されます。これらの関数の引数は表示されません。キーワード フレームは、次の形式で表示されます。

  level (function-form ...)

たとえば、Visual LISP に次のコードをロードし、コードのコメントで示されるようにブレークポイントを設定し、TRACE-10-DEEP コマンドを実行します。

(defun stack-tracing (indexVal maxVal)
   (princ "At the top of the stack-tracing function, indexVal = ")
   (princ indexVal)
   (if (< indexVal maxVal)
      (stack-tracing (1+ indexVal) maxVal)
      (princ "Reached the maximum depth.") ; place a breakpoint
                                          ; at the beginning of
                                          ; this line
   )
)

(defun c:trace-10-deep ()
   (terpri)
   (stack-tracing 1 10)
)

上記のサンプル コードの[トレース スタック]ウィンドウは、設定されたブレークポイントでプログラムの実行が中断されたとき、次の図のようになります。