[配列複写]ダイアログ ボックス

オブジェクトの複数のコピーを、矩形状または円形状の配列で作成します。

ARRAYCLASSIC[旧配列複写] (コマンド)

選択したオブジェクトのセットを、行方向と列方向に、それぞれ指定した回数分コピーすることによって配列を作成するには、[矩形状配列複写]オプションを使用します。選択したオブジェクトのセットを中心点の回りにコピーすることによって配列を作成するには、[円形状配列複写]オプションを使用します。

注: この旧ダイアログ ボックスは、配列複写の自動調整またはパス配列複写をサポートしていません。これらの機能を使用するには、ARRAY[配列複写]コマンドを使用します。

オプション

次のオプションが表示されます。

[矩形状配列複写]

選択したオブジェクトのセットを、行方向と列方向に、それぞれ指定した回数分複写することによって、配列を作成します。

注: 行数と列数に大きな値を指定すると、配列複写の処理に時間がかかることがあります。既定では、1 回の ARRAY コマンドの実行で作成できる配列要素の最大数は 10 万個です。この制限は、レジストリの MaxArray 設定で設定されます。たとえば制限を 20 万個に設定し直すには、コマンド プロンプトに対して(setenv "MaxArray" "200000")と入力します。(MAXARRAY は AutoCAD LT では使用できません)
[行]

Y 方向の行数を指定します。

1 行を指定する場合は、2 列以上を指定しなければなりません。

[列]

X 方向の列数を指定します。

1 列を指定する場合は、2 行以上を指定しなければなりません。

[配列の間隔と方向]
配列のオフセットの間隔と方向を指定します。
  • [行の間隔(Y 方向)]: 行の間隔を指定します(単位は、作図単位)。下方向に行を追加する場合は、負の値を指定します。ポインティング デバイスで行の間隔を指定するには、[両方の間隔を指定]ボタンまたは[行の間隔を指定]ボタンを使用します。
  • [列の間隔(X 方向)]: 列の間隔を指定します(単位は、作図単位)。左方向に列を追加する場合は、負の値を指定します。ポインティング デバイスで列の間隔を指定するには、[両方の間隔を指定]ボタンまたは[列の間隔を指定]ボタンを使用します。
  • [配列複写の角度]: 回転角度を指定します。この角度は通常 0(ゼロ)であるため、行と列は現在の UCS の X 軸および Y 軸に対して直交します。角度の計測規約は、UNITS[単位管理]コマンドを使用して変更できます。システム変数 ANGBASE と ANGDIR は、配列複写の角度に影響を及ぼします。
  • [両方の間隔を指定]: 一時的に[配列複写]ダイアログ ボックスが閉じ、ポインティング デバイスを使用して矩形の対角する 2 つのコーナーを指定することで、行と列の間隔を設定できるようになります。
  • [行の間隔を指定]: 一時的にダイアログ ボックスが閉じ、ポインティング デバイスを使用して行の間隔を指定できるようになります。2 つの点を指定するよう求めるプロンプトが表示されて、その 2 つの点間の距離と方向によって[行の間隔(Y 方向)]の値が決まります。
  • [列の間隔を指定]: 一時的にダイアログ ボックスが閉じ、ポインティング デバイスを使用して列の間隔を指定できるようになります。2 つの点を指定するよう求めるプロンプトが表示されて、その 2 つの点間の距離と方向によって[列の間隔(X 方向)]の値が決まります。
  • [配列複写の角度を指定]: 一時的に[配列複写]ダイアログ ボックスが閉じ、値を入力するかポインティング デバイスで 2 つの点を指定して、配列複写の回転角度を指定できるようになります。角度の計測規約は、UNITS[単位管理]コマンドを使用して変更できます。システム変数 ANGBASE と ANGDIR は、配列複写の角度に影響を及ぼします。

[円形状配列複写]

選択したオブジェクトのセットを、指定した中心点の回りにコピーすることによって配列を作成します。

[中心点]

円形状配列複写の中心点を指定します。XY の座標値を入力するか、[中心点を指定]ボタンをクリックしてポインティング デバイスで位置を指定します。

[中心点を指定]

一時的にダイアログ ボックスが閉じ、ポインティング デバイスを使用して作図領域で中心点を指定できるようになります。

[方法と値]

円形状配列複写でオブジェクトの配置に使用する方法と値を指定することができます。

  • [方式]: オブジェクトの配置に使用する方法を設定します。この設定により、[方法と値]領域でどの値を指定するかがコントロールされます。たとえば、[複写の回数と全体の複写角度]を選択すると、これに関連するボックスだけに値を指定できます。[オブジェクト間の角度]編集ボックスには値を指定できません。
  • [複写の回数]: オブジェクトを配列複写する回数を指定します。既定値は 4 です。
  • [全体の複写角度]: 配列の最初と最後の要素の基点間の中心角を定義することによって配列のサイズを設定します。正の値を入力すると、反時計回りに回転します。負の値を入力すると、時計回りに回転します。既定値は 360 です。0 は指定できません。
  • [オブジェクト間の角度]: 配列複写するオブジェクトの基点と配列複写の中心点に基づいて、オブジェクト間の中心角を設定します。正の値を入力します。既定は 90 です。
    注: [全体の複写角度]と[オブジェクト間の角度]の値は、該当するボタンをクリックし、ポインティング デバイスを使用して指定することもできます。
  • [全体の複写角度を指定]: 一時的に[配列複写]ダイアログ ボックスが閉じ、配列複写の最初と最後の要素の基点の中心角を定義できるようになります。作図領域内のある点を基準にしてもう 1 つの点を指定するように求めるプロンプトが表示されます。
  • [オブジェクト間の角度を指定]: 一時的にダイアログ ボックスが閉じ、配列複写するオブジェクトの基点と配列複写の中心点との中心角を定義できるようになります。作図領域内のある点を基準にしてもう 1 つの点を指定するように求めるプロンプトが表示されます。
[回転させながら複写]

プレビュー領域に示されるように、オブジェクトを回転させながら複写します。

[拡張]、[戻す]

[配列複写]ダイアログ ボックスのその他のオプションを表示または非表示にします。[拡張]ボタンをクリックすると、その他のオプションが表示され、このボタンの名称が[戻す]に変わります。

[オブジェクトの基点]

選択したオブジェクトを基準にして新しい参照点(基点)を指定します。この点と配列複写の中心点間の距離が一定のままオブジェクトが配列複写されます。円形状配列複写の設定は、配列複写の中心点から最後に選択したオブジェクトの参照点(基点)までの距離に基づきます。次の表に示すように、使用される点はオブジェクトの種類によって変わります。

オブジェクトの基点設定
オブジェクトの種類 基点の既定
円弧、円、楕円 中心点
ポリゴン、長方形 最初のコーナー
ドーナツ、線分、ポリライン、3D ポリライン、放射線、スプライン 始点
ブロック、マルチ テキスト、1 行文字 挿入位置
構築線 中点
リージョン グリップ点
[オブジェクトの既定に設定]

配列複写されるオブジェクトの配置にオブジェクトの既定の基点を使用します。基点を手動で指定するには、このチェック ボックスをオフにします。

[基点]

新しい基点の XY 座標を指定します。[基点を指定]をクリックすると、一時的にダイアログ ボックスが閉じて、点を指定できるようになります。点を指定すると、再び[配列複写]ダイアログ ボックスが表示されます。

注: 円形状配列複写の場合は、予期せぬ結果とならないように、基点を手動で設定し、オブジェクトを回転させないでください。

[オブジェクトを選択]

配列の作成に使用するオブジェクトを選択します。オブジェクトは、[配列複写]ダイアログ ボックスを表示する前でも後でも選択できます。[配列複写]ダイアログ ボックスが表示されている場合は、[オブジェクトを選択]をクリックします。ダイアログ ボックスが一時的に閉じます。オブジェクトの選択が終了したら、[Enter]を押します。再び[配列複写]ダイアログ ボックスが表示され、選択したオブジェクトの数が[オブジェクトを選択]ボタンの下に表示されます。

注: 複数のオブジェクトを選択した場合は、最後に選択したオブジェクトの基点が配列の作成に使用されます。

プレビュー領域

ダイアログ ボックスの現在の設定に基づいた配列複写のプレビュー イメージが表示されます。プレビュー イメージは、ダイアログ ボックスの設定を変更した後に別のフィールドに移動すると、ダイナミックに更新されます。

[プレビュー]

[配列複写]ダイアログ ボックスが閉じて、現在の図面に配列が表示されます。