概要 - 複数の図面フォルダ

図面や関連ファイルを別々のフォルダに格納することで、基本的なファイルの管理が容易になります。

このトピックで説明する内容は、「概要 - ファイルの編成」で説明しているフォルダ構造の例に基づいていますが、フォルダ構造は、必要に応じて拡張または変更できます。

¥AcadJobs または ¥AcltJobs フォルダを作成し、自分の図面のサブフォルダを格納することができます。その図面サブフォルダの下に別のサブフォルダを作成し、そのサブフォルダに特定の種類の図面や作業に関するサポート ファイルを格納できます。¥AcadJobs¥Job1¥Support フォルダに、¥AcadJobs¥Job1 内の図面ファイル固有のブロックやカスタマイズ ファイルを格納できます。Support パスで support と(前に何も付けずに)指定すると、Support パスの現在のフォルダ内に support フォルダが追加されます。

AutoCAD の起動時に、必要な図面フォルダを現在のフォルダにしておくと、そのフォルダ内のすべてのファイルとサブフォルダに容易にアクセスできるようになります。このため、作業ごとに、適切な作業フォルダを指定するプログラム アイコンやデスクトップ ショートカットを作成しておくと便利です。この機能は、システム変数 REMEMBERFOLDERS を 0 に設定した場合にのみ使用できます。

バッチ プログラムを使用して、新しいジョブ フォルダを自動的に作成できます。次のバッチ プログラムは、指定されたフォルダの存在を確認し、そのフォルダを現在のフォルダに設定し、その後アプリケーションを実行します。

Windows
注: このスクリプトは、AcadAcaclt に置き換えることで、AutoCAD LT でも使用できます。スクリプトを実行する前に、お使いのワークステーション上の実行ファイルへのパス内の文字列 <製品名> を、インストールされている製品の名前に変更してください。
@echo off
C:
if exist \AcadJobs\Jobs\%1 goto RUNACAD
echo.
echo *** Creating \AcadJobs\Jobs\%1 
echo *** Press Ctrl+C to cancel.
echo.
pause
mkdir \AcadJobs\Jobs\%1
:RUNACAD
cd \AcadJobs\Jobs\%1
start “C:\Program Files\Autodesk\<product name>\acad.exe”

ASCII テキスト エディタ([メモ帳]など)でこのバッチ プログラムを acad.batacadlt.bat のどちらか該当する名前で保存します。ドライブ名とフォルダ名は必ずシステムに合わせて変更してください。

使用しているシステムの検索パス上のフォルダ(たとえば C:¥Winnt)に、そのファイルを置いてください。このバッチ プログラムは、Windows の[実行]コマンドを使用して、またはファイル エクスプローラでファイルをダブルクリックすることで実行できます。acad.bat という名前でファイルを保存した場合は、次の構文を実行してください。

acad jobname

jobname は、作業フォルダの名前で、このフォルダが現在のフォルダになります。

Mac OS
注: このスクリプトは、AcadAcaclt に置き換えることで、AutoCAD LT でも使用できます。最後の行の実行可能ファイルへのパスを確認してください。スクリプトを実行する前に、お使いのワークステーション上の実行ファイルへのパス内の文字列 <製品名> を、インストールされている製品の名前に変更してください。
#!/bin/sh
prj="$1"
#Switch to the project folder and start the application
function startApp() {
  cd /AcadJobs/Jobs/$prj
  echo "Starting the Application"
  "/Applications/Autodesk/<product name>/<product name>.app/Contents/MacOS/<product name>"
}
#Clear Terminal and check for the existence of the folder
clear
cd .
if [ -d /AcadJobs/Jobs/$prj ]
then
  startApp
fi
#Prompt to create folder
echo .
echo Creating /AcadJobs/Jobs/$prj
echo 'Press Y to continue (or A to abort)'
echo .
cont="True"
answer=""while [ "$cont" = "True" ]
do
  read -n1 -t10 answer
  echo
  if [ "$answer" = "y" ] || [ "$answer" = "Y" ] || [ "$answer" = "a" ] || [ "$answer" = "A" ]
  then
    cont="False"
  fi
done
#Check to see if the user requested to abort or continue
if [ "$answer" = "a" ] || [ "$answer" = "A" ]
then
  exit 1
else
  mkdir -p /AcadJobs/Jobs/$prj
fi
#Switch to the project folder and start the application
startApp

ASCII テキスト エディタ([テキストエディット]など)で、このバッチ プログラムを acad.sh または acadlt.sh という名前で保存します。ドライブ名とフォルダ名は必ずシステムに合わせて変更してください。

そのファイルを、システムのホーム ディレクトリまたは共有の場所に格納します。オペレーティング システムがインストールされているドライブの /Applications/Utilities の[ターミナル]ウィンドウを使用して、このシェル スクリプト プログラムを実行することができます。acad.sh または acadlt.sh という名前でファイルを保存した場合は、次の構文を実行してください:

./acad.sh jobname または ./acadlt.sh jobname

jobname は、作業フォルダの名前で、このフォルダが現在のフォルダになります。