アクションマクロの例: 新しい画層を作成してオブジェクトを作成する

この例では、新しい画層を作成し、次にその画層にオブジェクトを描いて、六角ボルトの 2D 平面図を作成するアクション マクロを作成します。

この例では、次の方法を学習します。

アクション マクロの記録を開始する

[アクション レコーダ]パネルで、アクションを記録します。[アクション レコーダ]パネルを表示して記録を開始するには、次の手順に従います。

新しい画層を作成し修正するために、コマンドと入力値を記録する

記録を開始したら、[画層プロパティ管理]を使用して、Bolt という名前の新しい画層を作成します。次の手順に従います。

  1. コマンド プロンプトに対して -vbarun と入力し、[Enter]を押します。
  2. プロンプト「オプションを入力 [一覧(?)/現在の層の新規作成(M)/現在の層の変更(S)/新規作成(N)/名前変更(R)/表示(ON)/非表示(OF)/色設定(C)/線種設定(L)/線の太さ(LW)/透過性(TR)/マテリアル(MAT)/印刷(P)/フリーズ(F)/フリーズ解除(T)/ロック(LO)/ロック解除(U)/画層状態(A)/説明(D)/正規画層(E)]」に対して、m と入力して[Enter]を押します。
  3. プロンプト「新しい画層の名前を入力 (現在の画層になります) <0>」に対し、Bolt と入力して[Enter]を押します。
  4. プロンプト「オプションを入力 [一覧(?)/現在の層の新規作成(M)/現在の層の変更(S)/新規作成(N)/名前変更(R)/表示(ON)/非表示(OF)/色設定(C)/線種設定(L)/線の太さ(LW)/透過性(TR)/マテリアル(MAT)/印刷(P)/フリーズ(F)/フリーズ解除(T)/ロック(LO)/ロック解除(U)/画層状態(A)/説明(D)/正規画層(E)]」に対して、c と入力して[Enter]を押します。
  5. プロンプト「新しい色 [TrueColor(T)/カラー ブック(CO)]」に対して、3 と入力して[Enter]を押します。
  6. プロンプト「色を設定する画層の名前リストを入力 3 (green) <Bolt>」に対し、[Enter]を押して画層 Bolt に緑(Green)を割り当てます。

    [アクション マクロ - 値が記録されていません]ダイアログ ボックスが表示された場合は、[再生時に現在である値を常に使用]リンクをクリックします。これにより、[現在の層の新規作成(M)]オプションで作成された新規画層に、指定された色が割り当てられます。

  7. もう一度[Enter]を押して、-LAYER コマンドを終了します。

オブジェクトの作成と修正に使用するコマンドと入力値を記録する

次に、円を作成し、次にボルトの円の中心に基づいて 6 辺のポリゴンを作成します。円とポリゴンを作成したら、SCALE[尺度変更]コマンドを使用して、アクション マクロの再生時にボルトのサイズをコントロールします。次の手順に従います。

  1. コマンド プロンプトに対して circle と入力し、[Enter]を押します。
  2. プロンプト「円の中心点を指定 または [3 点(3P)/2 点(2P)/接、接、半(T)]」に対し、作図領域内をクリックします。
  3. プロンプト「円の半径を指定 または [直径(D)]」に対して 0.9 と入力し、[Enter]を押します。
  4. コマンド プロンプトに対して polygon と入力し、[Enter]を押します。
  5. プロンプト「エッジの数を入力 <4>」に対して 6 と入力し、[Enter]を押します。
  6. プロンプト「ポリゴンの中心を指定 または [エッジ(E)]」に対し、[中心]オブジェクト スナップを使用して、円のエッジを選択します。
  7. プロンプト「オプションを入力 [内接(I)/外接(C)] <C>」に対し、外接オプションを選択するために c と入力し、[Enter]を押します。
  8. プロンプト「円の半径を指定」に対して 1 と入力して[Enter]を押します。
  9. コマンド プロンプトに対して vbaman と入力し、[Enter]を押します。
  10. プロンプト「オブジェクトを選択」に対し、円とポリゴンの両方を選択し、[Enter]を押します。
  11. プロンプト「基点を指定」に対し、[中心]オブジェクト スナップを使用して円のエッジを選択します。
  12. プロンプト「尺度を指定 または [コピー(C)/参照(R)] <1.0000>」に対して 1 と入力し、[Enter]を押します。

アクション マクロの記録を停止して保存する

すべてのアクションを記録したら、記録を停止して、記録したアクションをアクション マクロ ファイルに保存します。次の手順に従います。

  1. [管理]タブ [アクション レコーダ]パネル [停止]をクリックします。
  2. [アクション マクロ]ダイアログ ボックスで、次の操作を行います。
    • [アクション マクロ コマンド名]ボックスに、CreateBolt と入力します。
    • [説明]ボックスに、「六角ボルトを作成します。」と入力します。
  3. [OK]をクリックします。

ユーザ メッセージを挿入する

ユーザ メッセージを挿入すると、再生中に図面に何らかの変更を加える前に、アクション マクロに関する指示や一般的な情報をユーザに示すことができます。アクション マクロにユーザ メッセージを挿入するには、次の手順に従います。

  1. [管理]タブの[アクション レコーダ]パネルを展開します。
  2. [アクション ツリー]で、CreateBolt ノードを選択して右クリックします。[ユーザ メッセージを挿入]を選択します。
  3. [ユーザ メッセージを挿入]ダイアログ ボックスで、「円とポリゴンを作成することにより、六角ボルトを作成します。再生中に、円の中心点とボルトのサイズを指定するように求めるプロンプトが表示されます。」と入力し、[OK]をクリックします。

基点を挿入する

基点を挿入すると、アクション マクロの再生時に、基点を指定するように求めるプロンプトが表示されます。このアクション マクロでは、再生中に円の中心点として使用する基点を指定します。次の手順に従います。

  1. [管理]タブの[アクション レコーダ]パネルを展開します。
  2. [アクション ツリー]で、Circle アクション ノードを選択し、右クリックします。[基点を挿入]を選択します。

ユーザ入力の要求

ユーザ入力の要求を行うと、アクション マクロの再生時に、値を入力するように求めるプロンプトが表示されます。このアクション マクロでは、SCALE[尺度変更]コマンドの尺度の指定を、再生中にユーザの入力を要求するように変更します。次の手順に従います。

  1. [管理]タブの[アクション レコーダ]パネルを展開します。
  2. SCALE アクション ノードの下の尺度値ノードを選択し、右クリックします。[ユーザ入力を要求]を選択します。

アクション マクロを再生する

アクション マクロを再生すると、円の基点を指定するように求めるプロンプトと、SCALE[尺度変更]コマンドに対する尺度の値を求めるプロンプトが表示されます。アクション マクロの結果を確認するには、次の手順に従います。

  1. [管理]タブ [アクション レコーダ]パネルで、[有効なアクション マクロ]リストから CreateBolt を選択します。
  2. [再生]をクリックします。
  3. [ユーザ メッセージ]ダイアログ ボックスで、[閉じる]をクリックします。
  4. 基点を指定するように求めるプロンプトが表示されたら、作図領域で座標点を指定します。

    アクション マクロは、円とポリゴンを作成します。

  5. 尺度を指定するようプロンプトが表示されたら、コマンドのプロンプトに対して数値(1 または 0.25 など)を入力し、[Enter]を押します。

    アクション マクロは、入力した尺度に基づいて、円とポリゴンを尺度変更します。

  6. [アクション マクロ – 再生の完了]ダイアログ ボックスで、[OK]をクリックします。