ユーザ定義の Microsoft Excel スプレッドシートおよび AutoCAD Electrical ツールセット が認識して参照できるシンボル ライブラリを使用して、図面全体またはプロジェクト全体のブロック置換を実行することができます。スプレッドシートは各ブロック名を参照して、対応する新しいブロックを検索します。新しいブロック図面は AutoCAD Electrical ツールセット シンボル ライブラリから引き出されて、図面に(必要に応じて拡大または縮小および回転させて)挿入されます。スプレッドシートは古い属性値を新しく挿入されたブロックの適切な新しい名前にコピーしているかどうかがチェックされます。この処理は図面全体に実行され、すべてのブロック名を処理すると終了します。プロジェクト全体モードが選択されている場合、自動的に次の図面に進みます。
スプレッドシートのマッピングには、既定である属性マッピングとブロック名のマッピングの 2 つがあります。それぞれはスプレッドシート内のシートで、定義された列形式である必要があります。シート 1 は属性マッピングを定義し、シート 2 はブロック マッピングを定義するように、きちんと整理されている必要があります。
既定である属性マッピング |
ブロックの古い値を入れ替えられた AutoCAD Electrical ツールセット の新しいブロックにコピーできるようにするための、古い属性名を新しい属性名へマッピングする一時的なマッピングです。 |
ブロック名のマッピング |
ブロック インスタンスの入れ替えの間に、既存の固有のまたは任意のブロック名を使用する新しい AutoCAD Electrical ツールセット ブロックにマッピングします。このスプレッドシートの各行は、古い名前と新しい名前の入れ替えのためのマッピング レコードです。 |
ブロック置換プロセスを実行すると、結果を示すログ ファイルが生成されます。ログ ファイル({プロジェクト名}_cnv.log)が .wdp プロジェクト ファイルと同じフォルダに作成されます。次の状態が報告されます。
A 列/古い属性名 |
元の、非 AutoCAD Electrical ツールセット ブロック挿入で見つかった属性タグです。ワイルドカードと、ワイルドカードの AutoLisp スタイルの表記法がサポートされています。 |
B 列/AcadE 属性名 |
AutoCAD Electrical ツールセット ブロック挿入で見つかった属性タグ名です。ワイルドカードと、ワイルドカードの AutoLisp スタイルの表記法がサポートされています。 |
A 列/古いブロック名 |
元の、非 AutoCAD Electrical ツールセット ブロック挿入名です。ワイルドカードと、ワイルドカードの AutoLisp スタイルの表記法がサポートされています。 |
B 列/AcadE ブロック名 |
列 A と列 C でブロック クエリーが同じであるすべてのインスタンスの置き換えに使用する AutoCAD Electrical ツールセット のブロック名です。 |
C 列/フィルタ式 |
省略可能。AutoLisp 式、または属性の定義で、列 A とともに、置き換えるブロック名の正しいマッピング エントリを検索するためのテーブルへの問い合わせにプログラムが使用します。 |
D 列/尺度係数 |
このフィールドが空白である場合、新しいブロックは置換される既存のブロックと同じ尺度で置き換えられます。このフィールドが空白ではない場合は、置き換えられるブロックはこのフィールドの倍数値で拡大または縮小されます。 |
E 列/X-Y オフセット |
このフィールドが空白である場合、新しいブロックは置換される既存のブロックと同じ XY 座標で置き換えられます。このフィールドが空白ではなく、 XY 座標形式で記入されている場合は、置き換えられるブロックはこの XY の値で元のブロックの原点からのオフセットを挿入します。 |
F 列/属性名のオーバーライド |
シート 1 で定義されていない、またはシート 1 で見つかったものをオーバーライドするための固有の属性 Old=New マッピングを定義します。この構文(Old1=New1;Old2=New2)では、このフィールドへの複数のエントリがサポートされています。 |
G 列/属性値のオーバーライド |
新しく置き換えられた属性に挿入する固有の属性値を定義します。この構文(New1=val1;New2=val2)では、このフィールドへの複数のエントリがサポートされています。"New1=" が入力されると、その属性値は無効になります。 |