断面 2 次モーメントおよびたわみ線機能は、計算機能の一部です。
オブジェクトの断面 2 次モーメントを計算し、その結果を使用して、さまざまな作用荷重を加えたときのオブジェクトのたわみ線またはモーメント線(曲げモーメント)を計算できます。
たわみ線またはモーメント線を計算するために必要なデータを先に定義することができます。材料のタイプの設定、オブジェクトの支持の定義、およびオブジェクトに作用する荷重の指定ができます。
結果として作成されるたわみ線およびモーメント線は、図面にグラフィカルに表示されます。計算に関する情報を含んだ表も表示されます。
たわみ線またはモーメント線の計算は、さまざまな荷重要素に影響を受けている選択したオブジェクトの梁に対して実行されます。
オブジェクトのたわみ線を計算する前に、そのオブジェクトの断面 2 次モーメントを計算します。次にその計算結果に基づいて、たわみ線やモーメント線(曲げモーメント)を計算します。
たわみ線またはモーメント線を計算する一般的な手順は以下のとおりです。
- 梁の断面を定義します。
- 断面の断面 2 次モーメントを計算します。
- 断面に作用する荷重の方向を指定します。指定する方向によってたわみの角度が決まります。このあと、断面 2 次モーメントの計算結果を含む断面 2 次モーメントのブロック(数値テーブル)が図面に挿入されます。このテーブル内のデータは、たわみ線およびモーメント線の計算に必要です。
- 梁の断面を定義します。
- 断面の断面 2 次モーメントを計算します。
- AMDEFLINE[梁計算]コマンドを実行し、断面 2 次モーメントのブロックを選択します。
- 梁の側面図を選択します。側面図を象徴的に示した線を使用します。
- 梁の支持体、荷重力、材料のタイプを定義します。
- たわみ線または、たわみおよびモーメント線両方の計算を開始します。
- [グラフを選択]ダイアログ ボックスで、たわみ線またはモーメント線の曲線を描画する際の解像度を指定することができます。
- たわみ線またはモーメント線の描画スケールを選択します。計算から得られた主要値を含むテーブルが図形に表示されます。このテーブルは、ブロックであり、図形に挿入できます。