この練習では、[削除]コマンドと[ラスター図形処理] (REM)コマンドを使用して、イメージ内のラスター ジオメトリを変更する方法を学びます。
[削除]コマンドは、次のように使用します。
REM コマンドを使用すると、実際に REM 図形をベクトルに変更しなくても、REM 図形をベクトル オブジェクトのように編集することができます。REM オブジェクトの選択セットを作成し、次に AutoCAD コマンドを選択します。選択セットは、イメージ内の 1 つの領域として指定できますが、特にモノクロ イメージの場合は線分、円弧、円で指定することもできます。
この練習では、校舎の平面図で新しいベクトル オブジェクトを作成する場所を確保するために、ラスター データを削除します。
この練習を行う前に、AutoCAD Raster Design toolsetのオプションが「練習 A1: AutoCAD Raster Design Toolsetのオプションを設定する」で説明したとおりに設定されていることを確認します。
ラスターの入り口を削除する
[名前の付いたビュー]パネル
[ビュー管理]
をクリックします。次に、[モデル ビュー]ノードを展開し、TU_entry という名前のビューを選択し、[現在に設定]をクリックして、[OK]をクリックします。
このビュー内のベクトル線は、新しい入り口を表しています。ラスター線は、古い入り口です。
[編集]パネル
[削除]ドロップダウン メニュー
[ポリゴン領域]をクリックします。
次のサンプルは、建物の古い入り口を削除するためのポリゴンを描く場所を示しています。AutoCAD Raster Design toolsetによってポリゴン内のラスター データが削除されます。

AutoCAD Raster Design toolsetによってポリゴン内のラスター データが削除されます。

ラスターの階段を削除する
[名前の付いたビュー]パネル
[ビュー管理]
をクリックします。次に、[モデル ビュー]ノードを展開し、TU_ramp という名前のビューを選択し、[現在に設定]をクリックして、[OK]をクリックします。
このビュー内のベクトル線は、設置が予定されているスロープを表しています。ラスター線は、撤去される階段を表しています。
[編集]パネル
[削除]ドロップダウン メニュー
[REM 線分]
をクリックします。
このサンプルは、階段のラスター線を削除するときに、最初に選択する線を示しています。

[作成]
[スマート ピック]をクリックします。古い階段の右側にある垂直線分をクリックします。この場合、AutoCAD Raster Design toolsetによって線分が選択されますが、何の動作も実行されません。この線分は、REM 選択セットの一部になります。選択セットに対し、ERASE[削除]コマンドなどの AutoCAD コマンドを実行することができます。

[編集]パネル
[削除]ドロップダウン メニュー
[長方形領域]
をクリックします。次に残りの階段線を削除します。

新しい教室付近のラスターの壁を削除する
[名前の付いたビュー]パネル
[ビュー管理]
をクリックします。次に、[モデル ビュー]ノードを展開し、TU_classroom という名前のビューを選択し、[現在に設定]をクリックして、[OK]をクリックします。
このビュー内のベクトル線は、追加が予定されている教室を表しています。ラスター線は、古い教室の壁と外壁を表しています。
[名前の付いたビュー]パネル
[ビュー管理]
をクリックします。次に、[モデル ビュー]ノードを展開し、TU_upper という名前のビューを選択し、[現在に設定]をクリックして、[OK]をクリックします。
[編集]パネル
[削除]ドロップダウン メニュー
[ポリゴン領域]をクリックします。

AutoCAD Raster Design toolsetによってポリゴン内のラスター データが削除されます。
