この練習では、モノクロ イメージ処理ツールと REM スムーズ化ツールの使用方法、およびベクトルを使用してラスター線が欠落している部分を補う方法を学びます。
ここでは、平面図を使って作業を行います。ラスター線がぎざぎざになっている部分にモノクロ スムーズ化フィルタを適用すると、既存のラスターを部分的に改善できます。また、REM スムーズ化ツールを使用して、図形単位でその図形のラスター線を改善することもできます。
ラスターの欠落部分は、ベクトル線を使用して補います。ラスター スナップを使用して、線を正確にすばやく作成し直します。ラスター スナップは、ベクトル オブジェクトに対して実行される AutoCAD のオブジェクト スナップと同様に動作します。
この練習を行う前に、AutoCAD Raster Design toolsetのオプションが「練習 A1: AutoCAD Raster Design Toolsetのオプションを設定する」で説明したとおりに設定されていることを確認します。
イメージと変更予定ベクトルを表示する
[名前の付いたビュー]パネル
[ビュー管理]
をクリックします。次に、[モデル ビュー]ノードを展開し、TU_entry という名前のビューを選択し、[現在に設定]をクリックして、[OK]をクリックします。建物の新しい入り口を表すベクトル線が表示されます。
このサンプルは、線の品質が悪いイメージ領域を示しています。何本かのラスター線分は薄く、重なっている線分もあります。モノクロ フィルタは、線の品質を改善する方法の 1 つです。イメージ内の線の密度がほぼ均一であるときは、モノクロ フィルタにより最良の結果を得ることができます。

イメージの一部に線のスムーズ化を適用する
[編集]パネル
[イメージを処理]ドロップダウン メニュー
[モノクロ フィルタ]
をクリックします。[Enter]を押して、イメージ全体を処理します。
スムーズ化フィルタのパスを 1 回適用すると、ラスター線が改善されて正確になります。

ラスター スナップを設定する
[名前の付いたビュー]パネル
[ビュー管理]
をクリックします。次に、[モデル ビュー]ノードを展開し、TU_linework という名前のビューを選択し、[現在に設定]をクリックして、[OK]をクリックします。一部のラスター線が欠落しているイメージの領域が表示されます。
このサンプルは、イメージ内で線が欠落している場所を示しています。矢印で示されている部分に、新しくベクトル線を描く必要があります。

[スナップ]パネル
[ダイアログ ボックス ランチャー(薄いラスター線からベクトル線を作成する
次のサンプルは、ラスター線の欠落部分をベクトル線を補っています。

後の練習で、ベクトル線をラスター イメージに合成します。
ラスター スナップを解除する
[スナップ]パネル
ダイアログ ボックス ランチャー(イメージ内の特定の線にスムーズ化を適用する
[名前の付いたビュー]パネル
[ビュー管理]
をクリックします。次に、[モデル ビュー]ノードを展開し、TU_multi_purpose という名前のビューを選択し、[現在に設定]をクリックして、[OK]をクリックします。垂直の壁面の線がぎざぎざで、幅も一定でないことに注目してください。
[REM]パネル
[プリミティブを作成]ドロップダウン メニュー
[線分]
をクリックします。

4 本の線が均一の幅に再描画され、自動的にスムーズ化されます。
次のサンプルは、4 本の線を均一の幅にスムーズ化し、イメージに再合成した状態を示しています。
