円形パイプの流量を計算するカスタム式を作成できます。
式を作成するには
1.49*pi*((({開始管頂標高}-{開始インバート標高})/2)^2)*(1/0.013)*((({開始管頂標高}-{開始インバート標高})/4)^(0.6667))*(SQRT({パイプ勾配}))

図 11: 流量容量式
((開始管頂標高 – 開始インバート標高)/2)はパイプ半径に置き換えられます。パイプの名前付きコンポーネントであるパイプ半径はこの場合は適切に使用できません。同様に、{パイプ内側の直径}コンポーネントは使用しないでください。
この式では、マニングの「n」値を 0.013 と見なしています。これはコンクリート パイプの標準値です。実際、パイプには設定可能なマニングの「n」値の名前付きコンポーネントがあります。しかし、このコンポーネントを式に追加すると望ましくない結果が発生するため、この手順では使用しないでください。
次の手順は、平面図と縦断図でこの流量値を表示するためのパイプ ラベル スタイルを作成することです。図 12 に、関連する水理学データが含まれるこのラベル タイルの例を示します。

図 12: 文字コンポーネント エディタを使用した流量容量(Q)の表示
設計目的に対する流量容量を表示します。建設計画を作成するときには、製作図により適したスタイルを割り当てます。パイプが作成およびラベル付けされたので、ラベル スタイルの DESIGN FLOW にパイプの流量容量(Q)が表示されます。

図 13: 流量容量ラベル
この流量容量ラベルは、特に縦断ビューで効果的です。希望のパイプ容量に到達するまで各パイプのインバート グリップを調整できるからです。インバートの高さ調整の各反復に従って REGEN[再作図]コマンドで図面を再構築しなければならない場合があります。
Autodesk Civil 3D でパイプおよび構造物テーブルを作成することができます。追加された流量の式を使用すると、パイプの容量を簡単にテーブルに追加できます。
これらの式は、Autodesk Civil 3D で算術式の機能を深く追求する重要性を示しています。いくつかの仮定を行うことで、マニングの公式について理解しているユーザであれば、流量容量の式を作成し、その値を計画雨水によって計算される計画流量値と比較できます。ユーザはこの比較を使用してパイプの半径および勾配を設定するのに役立てることができます。