Autodesk 地質工学モデラーは、Civil 3D の拡張機能です。この拡張機能を使用すると、Civil 3D 環境内で地質工学データを直接視覚化して解析することができます。
今月の「お試しください」の記事では、Civil 3D の地質工学モデラー機能について詳しく説明します。
オートデスクでは、毎月、Civil 3D の便利な機能やワークフローを特集します。新機能や最近の状況について説明した後で、Civil 3D の操作性を改善してお客様とチームの生産性を向上させることができるような機能を紹介します。
取り上げてほしい機能がある場合は、コメントでお知らせください。
地質工学モデラー拡張機能を使用すると、Civil 3D 環境内で地質工学データを直接読み込んで接続することができます。地質工学モデラーには、地層サーフェスの生成、縦断ビューにおける地質工学データのサブサーフェスのビジュアライゼーションの作成、および 3 次元ビューへの縦断情報の転置を簡単に行うためのツールが用意されています。このツールでは、さまざまな Civil 3D のオブジェクトとスタイルを使用するため、Civil 3D ソフトウェアのすべてのユーザがこのワークフローを理解しておく必要があります。
柔軟な地質工学モデラーにより、COGO ポイント、TIN サーフェス、線形、縦断、縦断ビューなどの、標準の Civil 3D のオブジェクト タイプとスタイルを作成および管理することができます。地質工学モデラーには、サブサーフェス データを Civil 3D プロジェクトに接続するための 2 つのオプションがあります。業界固有の AGS ファイル形式オプションを使用する方法と、単純な CSV ファイルを使用する方法です。
[地質工学モデラー]ダイアログ ボックスにアクセスするには、次の操作を行います。
リボンから、[地質工学モデラー]タブ
を選択し、適切な地質工学モデラー インタフェースを選択して開きます。

また、別の方法として、コマンド ラインからコマンドの接頭辞の GM を入力して、[地質工学モデラー]ダイアログ ボックスにアクセスすることもできます。コマンド ラインから次のコマンドを使用して、[地質工学モデラー]ダイアログ ボックスにアクセスすることができます。
地質工学モデラーでは、Civil 3D プロジェクトに地質工学データを読み込むときに、業界固有の AGS ファイル形式と、より一般的な CSV ファイル形式の両方がサポートされています。AGS 形式がサポートされている専用の地質工学またはサブサーフェスのソフトウェアを使用している場合は、その地質工学データを Civil 3D プロジェクトに簡単に接続することができます。
CSV 形式を使用すると、プロジェクトで AGS データが使用できない場合に、専門的なソフトウェアを使用せずに、単純なテキストベースのファイル形式でデータを作成および入力することができます。
地質工学モデラーでは、プロジェクト データセットを使用して各種のサーフェスを作成できます。データセットに含まれるさまざまな地質フィールドを使用して、地層サーフェスを作成するオプションがあります。さまざまな地質フィールドを使用してサーフェスを作成するには、目的のフィールドを選択し、[サーフェスを作成]を選択します。
地質工学モデラーでは、掘削孔間の補間に加えて、サブサーフェスをより適切に視覚化するために現況地盤に従うオプションも提供されます。
地質工学モデラーの情報をモデルに読み込んだ後は、掘削孔データから各マテリアル層を表す地層サーフェスを作成できます。平面図ビューとモデル ビューの地層サーフェスの表示を、個別にコントロールすることができます。
掘削孔データの視覚化を改善する場合は、2D スティックログを作成して地質工学データをより深く理解することができます。また、3D で掘削孔地層サーフェスを表示する 3D スティックログを作成することもできます。

サブサーフェス縦断ビューは、さまざまな地層縦断と掘削孔自体を表します。縦断に追加する掘削孔を選択すると、縦断ビューの生成時にその掘削孔が追加されます。縦断ビューは設計平面図シートで使用できますが、3D で追加することもできます。
この情報と 3D ビューを合わせることで、より優れた設計上の意思決定を行うことができます。また、Civil 3D から InfraWorks にモデルを読み込むことで、関係者が用地設計で作業する際に、問題をより深く理解できます。
地質工学モデラーには、サブサーフェス モデル データを新しい Civil 3D 図面に書き出すことができるツールが含まれています。
3D 掘削孔と地層サーフェスを共有するには、以下の操作を実行します。