この実習では、既存のラベル スタイル(親)の既定の設定を継承する子ラベル スタイルを作成します。
次の手順では、既存の線形ラベル スタイルの子を作成し、子ラベル スタイルのプロパティの一部を変更します。結果を確認し、親ラベル スタイルに対して子ラベル スタイルのプロパティを優先設定します。
この実習は、「実習 1: ラベル スタイルを作成する」から継続しています。
子ラベル スタイルを作成する
この実習では、前の実習で変更を加えた Labels-5a.dwg を使用します。
[Perpendicular With Tick]ではなく、[Perpendicular With Line]を選択していることを確認してください。
測点が大きな文字で表示され、線分の終点にアタッチされています。文字のサイズと位置は、新しいスタイル(Station Emphasis)のプロパティです。文字のコンテンツ、線分の色と長さは、親スタイル(Perpendicular With Line)のプロパティです。
[プロパティ]パレットに表示されたスタイル コレクションに注目してください。新しいスタイルが親スタイルの下にインデント表示されています。[ツールスペース]の[設定]タブで、[線形][ラベル スタイル]
[測点]
[主測点]
[Perpendicular With Line]をクリックすると、その配置の様子を確認できます。
親ラベル スタイル(STA: 0+100)と子ラベル スタイル(STA: 0+080)
図面内で、STA:0+080 と STA:0+100 ラベルの文字はサイズが異なり、両者の文字と線分の配置が異なることに注目してください。子スタイルは、作成元である親スタイルと基本プロパティを共有します。親スタイルのプロパティ値を変更すると、その変更内容が子スタイルにも適用されます。ただし、子スタイルのプロパティ値を変更しても、親スタイルには適用されません。
子スタイルを作成すると、図面の他の部分に影響を与えずに必要な測点表示を作成できます。代わりに親スタイルのプロパティを変更した場合、そのスタイルを使用する別の主測点の外観も自動的に変更されます。
次に、子スタイルの文字の設定を優先するよう親スタイルを設定します。
子ラベル スタイルを優先設定する
[子が優先]列に が表示され、以前に別途設定した子のプロパティは親によって優先設定されていたことを示します。
各ラベルで同じ文字サイズが使用されていることに注目してください。STA: 0+080 ラベルと STA: 0+000 ラベルの文字サイズが同じになったのは、親スタイルの文字の高さが子スタイルの文字の高さに対して優先設定されているためです。ただし、線分の配置は引き続き異なります。これは、子スタイルの文字のアタッチメント ポイントについては優先設定が行われなかったためです。
親ラベル スタイル(STA: 0+100)と子ラベル スタイル(STA: 0+080)、親によって優先設定された子の文字サイズ
このチュートリアルを続けるには、「実習 3: レイヤを使用してラベルの外観を制御する」に進んでください。