圧力管ネットワークの新機能

圧力管ネットワークの機能強化について説明します。

2024.1 の新機能

パイプ配管の編集が改善され、パイプ配管が基礎となるパイプ配管の線形からアタッチ解除される可能性が低くなりました。
パイプ配管の編集後に、パイプ配管のステータスが正しくない場合に表示される警告メッセージが追加されました。
AutoCAD の[移動]および[回転]コマンドを使用して、圧力パイプ配管を、基礎となるパイプ配管の線形からアタッチ解除せずに、移動および回転させる機能が追加されました。
パイプ配管に新しいパーツを追加するときに、隣接するパイプの参照線形が自動的に使用されるようになりました。
接続されている圧力管の情報を、継手と付帯装置の縦断ビューの帯ラベルに表示する機能が追加されました。
次の図は、継手と付帯装置の圧力管ネットワーク帯スタイルを構成するときに、[ラベルスタイル管理]ダイアログボックスの[文字(子も含む)]オプションを選択したときに表示されるダイアログボックスを示しています。
縦断ビュー帯で圧力管ネットワークラベルを回避する機能が追加されました。
[縦断ビュープロパティ]ダイアログボックスの[帯]タブで、圧力管ネットワーク帯を追加し、[ラベルを回避]列のオプションを使用して、ラベルの回避方法を制御します。
接続されている圧力管のプロパティセット情報を継手ラベルまたは付帯装置ラベルに追加する機能が追加されました。
付帯装置は、パイプ配管の縦断の更新時に、接続パイプの標高に自動的に位置合わせされるようになりました。
T 型または Y 型をスライドするか、2 番目のコントロールグリップで横方向のパイプ配管をドラッグすることによって接続角度が変更されたときに T 型と Y 型を自動的にスワップする機能が追加されました。
注: 自動スワップを有効にするためには、現在のパーツリストに適用可能なパーツが含まれている必要があります。

2024 の新機能

次のスタイル関連の機能強化が追加されました。
- 平面図に垂直曲げを表示するためのユーザ定義ブロックを指定する機能が追加されました。詳細については、「[平面]タブ([継手スタイル]ダイアログボックス)」を参照してください。
- 平面図で圧力管ネットワーク継手と付帯装置のハッチングパターンを表示する機能が追加されました。詳細については、「[表示]タブ([継手スタイル]ダイアログボックス)」および「[表示]タブ([付帯装置スタイル]ダイアログボックス)」を参照してください。
- 縦断ビューで使用できるオプションに一致するように、継手および付帯装置の平面図でのユーザ定義ブロックの尺度オプションのサポートが追加されました。詳細については、「[平面]タブ([継手スタイル]ダイアログボックス)」および「[平面]タブ([付帯装置スタイル]ダイアログボックス)」を参照してください。
次のレイアウト動作が追加されました。
- 分岐継手を追加するときに、角度が自動的に考慮されるようになりました。パイプ配管をレイアウトし、次に示すような角度で別のパイプ配管にアタッチする際、パーツリストに Y 型が存在する場合は T 型ではなく Y 型継手が追加されます。
- 分岐パイプ配管と位置合わせする分岐継手の自動回転が追加されました。次の図は、縦断ビューで分岐継手にアタッチされているパイプを示しています。縦断ビューでパイプの角度が変更されると、継手角度が調整されます。調整は、平面図と縦断ビューの両方で確認できます。
- パイプ配管を既存の T 型または Y 型に接続する機能や、別のパイプ配管上のクロスに接続する機能が追加されました。
- 新しい圧力管ネットワークまたは新しいパイプ配管を作成するときに、[参照線形]リストのオプションとして<このパイプ配管>が追加されました。
  
  詳細は、「[圧力管ネットワークを作成]ダイアログボックス」を参照してください。
次の編集動作が追加されました。
- パイプ配管ラインセグメントを円弧に変換する機能、または円弧セグメントを線分に変換する機能が追加されました。
- 縦断ビューで、圧力管ネットワークの漸縮管に反転グリップが追加されました。
  縦断ビューで漸縮管を反転する前縦断ビューで漸縮管を反転した後
- [圧力管ネットワークを結合]コマンドを使用して 2 つの圧力管ネットワークを結合する機能が追加されました。詳細は、「圧力管ネットワークを結合するには」を参照してください。
圧力管ネットワークデータショートカットに対する次の機能強化が追加されました。
- 既存の PipeNetworkSyncMode システム変数が拡張され、圧力管ネットワークパーツと自然流下式ネットワークパーツを同期するタイミングをコントロールできるようになりました。詳細については、「システム変数 PipeNetworkSyncMode」を参照してください。