パブリッシュ機能を使用すると、紙の図面セットまたは電子図面セットを簡単に作成することができます。
選択したシートまたは保存されているシート セットを、紙の図面として、または単一のマルチシート Design Web Format (DWF および DWFx)ファイルとして、簡単にパブリッシュすることができます。
電子図面セットは、印刷される図面セットをデジタル化したものです。電子図面セットを作成するには、図面を DWF または DWFx ファイルにパブリッシュします。これによって、簡単に配布および表示できるファイル形式で図面を正確に圧縮表示できるため、作業時間を短縮し、生産性を高めることができます。DWF ファイルは、オートデスクの Web サイトから無償でダウンロードできる Autodesk ® Design Review を使用すると、誰でも表示、マークアップ、印刷などを行うことができます。
紙の図面セットを作成する場合は、各シートのページ設定で指定されているプロッタにシート セットをパブリッシュします。
[マルチシート DWF をパブリッシュ]ダイアログ ボックスを使用すると、複数の図面を集めて構成してパブリッシュしたり、そのリストを Drawing Set Descriptions(DSD)ファイルとして保存することができます。特定のユーザ向けにこの図面セットをカスタマイズしたり、プロジェクトの進行に合わせてシートを追加したり除去することができます。[マルチシート DWF をパブリッシュ]ダイアログ ボックスで図面シートのリストを作成すると、次のいずれかの出力先に図面をパブリッシュできます。
3D DWF パブリッシュを使用すると、3 次元モデルの DWF ファイルを作成してパブリッシュし、それらを Autodesk ® Design Review で表示できます。
電子図面セットを DWF ファイルとしてパブリッシュすると、そのファイル内の図面が圧縮され、しかも正確に再現されるので、簡単に配布して表示することができます。このため、時間が節約され、生産性を向上させることができます。また、これにより、元の図面の完全な状態が保持されます。
DWF ファイルをパブリッシュすると、DWF6 ファイルがベクトル ベース形式で作成されるため(ラスター イメージ コンテンツが挿入されている場合は除く)、精度が確実に保持されます。DWF ファイルは、電子メール、FTP サイト、プロジェクトの Web サイト、または物理メディアを使用して配布できます。
Autodesk ® Design Review を使用している他のメンバーもパブリッシュした DWF ファイルを表示または印刷できるように、ブロック関連のプロパティと属性を指定できます。たとえば、配管業者に対し、図面データで指定した配管設備関連のブロック属性情報を含めた DWF ファイルをパブリッシュできます。また、電気業者を対象とした場合には、同じシート セットに電気器具関連のブロック属性データのみを含めることができます。
既定では、パブリッシュ ジョブがバックグラウンドで処理されるため、すぐに図面に戻って作業を続けることができます。一度にバックグラウンドで処理できるパブリッシュ ジョブは 1 つのみです。ジョブがバックグラウンドで処理されている間、ステータス バーの右側の印刷アイコンにカーソルを置くと、ジョブの進行状況を確認することができます。また、現在のセッションで完了した印刷またはパブリッシュのジョブすべての詳細を表示することもできます。