動荷重ばね、すなわち循環荷重変化を受け、要求される寿命が 10 5 作動ストロークを超えるばねの場合、式 τ 8 ≤ u s τ A に基づく一般的な静的応力チェックでは十分ではありません。このようなばねは、ばねの材料の疲労荷重についてチェックする必要があります。
このような動的荷重が予測されるばねを優良なものにする場合、上記の静的チェック以外に、式 τ 8 ≤τ e /k f についても適合する必要があります。耐久限界 te は、特定の線径、材料、寿命要件、ばねの荷重についての、それぞれの「スミスの疲労グラフ」から探すことができます。
ここで
F 1 |
最小作動力 [N、lb] |
F 8 |
最大作動力 [N、lb] |
k f |
疲労限度における安全率[-] |
N |
何千のたわみにおけるばねの寿命 [-] |
σ ult |
ばねの材料の最大引張応力 [MPa、psi] |
τ 1 |
あらかじめ荷重を加えた状態でのばね材料のねじり応力[MPa、psi] |
τ 8 |
最大荷重状態のばねの材料のねじれ応力 [MPa、psi] |
τ e |
疲労荷重ばねのせん断の耐久限度[MPa、psi] |
τ e0 |
ゼロ平均応力のせん断の基本耐久限度 [MPa、psi] |
τ A |
ばねの材料の許容ねじり応力 [MPa、psi] |
ゼロ平均応力の材料の基本耐久限界 τ e0 に関するデータが、実験データ図に示されます(次の図を参照)。これらのデータの有効性は、特定の材料、表面仕上げ、ばねの寿命によって決まります。
ここで
曲線 0 |
鋼ばねの基本耐久限界を te0 要求される寿命について理論的に計算した曲線 |
|
曲線 1 |
ショット ピーニングのばねの基本耐久限界の最大推奨値 |
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曲線 8 |
非ショット ピーニングのばねの基本耐久限界の最大推奨値 |