プロジェクトは、特定のデザイン ジョブに関連付けられたすべてのファイルを整理してアクセスするためのシステムです。
プロジェクトはいくつでも作成して、作業を管理できます。
プロジェクト内のデザイン データには通常、パーツやアセンブリ、社内の固有の標準コンポーネント、既製のコンポーネント(締結部品、継手、電気コンポーネントなど)が含まれています。
Inventor ソフトウェアのインストール時に、Default、samples、および tutorial files の 3 つのプロジェクトがインストールされます。
ご使用の環境に適しているプロジェクトのタイプを指定し、設計を開始する前に設定します。設計が複雑になると、ファイルをプロジェクトにマイグレーションするのが困難になります。
プロジェクト ウィザードでは、手順に従ってプロジェクトを作成できます。プロジェクトの作成後、プロジェクト エディタを使用して他のオプションを設定します。いつでも場所を追加または削除したり、プロジェクト名を変更することができます。
既定のプロジェクト
Autodesk Inventor をインストールすると、「既定」のプロジェクトが自動的にインストールされます。Autodesk Inventor での作業開始時にプロジェクトの作成や別のプロジェクトの指定を行わないと、既定のプロジェクトが自動的にアクティブになります。既定のプロジェクトには、編集可能な場所を定義しませんが、既定のプロジェクトを使用すると、デザインをただちに作成して、プロジェクトおよびファイル管理を考慮せずに、ファイルを任意の場所に保存することができます。ファイルは既定のプロジェクトに保存されます。
ただし、通常は、既定のプロジェクトはテスト目的でのみ使用し、実際の設計作業には使用しません。Default プロジェクトは、削除できません。
プロジェクト(.ipj)ファイル
プロジェクトでは、デザイン データが存在するフォルダへのパスを保存するため、プロジェクト(.ipj)ファイルが使用されます。
プロジェクト(.ipj)ファイルは、.xml 形式のテキスト ファイルです。プロジェクトの作成時に、プロジェクト ウィザードにより自動的に作成されます。このファイルには、プロジェクトのファイルを含むフォルダへのパスを指定します。保存されたこれらのパスにより、ファイル間のリンクが適切に機能するようになります。プロジェクトでファイルを開くと、これらのパスが表示順に検索され、ファイルと参照ファイルの検索が実行されます。
モデル ファイルで作業する前に、フォルダの場所をプロジェクトに追加します。
ショートカットはプロジェクト フォルダに保存されます。
プロジェクトでの設定
プロジェクトで定義される内容は、次のとおりです。
- ファイルを編集するフォルダ(各設計者のコンピュータのローカルにある作業グループまたは作業スペース)。
- ファイルを保存するときに保持されるバージョンの数。
- コンテンツ センターの環境設定。すべてのプロジェクトで、同じコンテンツ センター ライブラリ フォルダを共有することをお勧めします。
- プロジェクト タイプ(シングルユーザ、または Autodesk Vault)。
プロジェクトのファイル間参照は、プロジェクトのフォルダの場所に相対的な場所に保存されます。プロジェクト フォルダの移動、アーカイブ、および再構築を行っても、プロジェクト ファイル データを更新することで、参照を維持できます。
アクティブなプロジェクト
アクティブなプロジェクトとは、現在アクセス可能なプロジェクトのことです。プロジェクトを変更すると、参照先ファイルを検索する場所が変更されます。これにより、ファイル アクセス用のダイアログ ボックスも変更されます。ファイルの表示および保存は、アクティブなプロジェクト内の場所でのみ行うことをお勧めします。
プロジェクトの詳細 - パート 1
プロジェクトの詳細 - パート 2