外部ルールおよび DLL ファイルの場所の設定、DoubleForEquals の無効化、および iLogic で使用する既定の Microsoft Excel Engine の指定を行うことができます。
新機能の紹介: R2021
外部ルールと DLL ファイルの場所の設定
- リボンで、[ツール]タブ
[オプション]パネル
[iLogic 環境設定]の順にクリックします。
- [外部ルール フォルダ]の横にある
をクリックして、フォルダを一覧に追加し、上向きおよび下向き矢印を使用して、検索順序を定義します。
- [外部ルール ファイルの既定の拡張子]フィールドでファイル拡張子を選択します。
-
.vb ファイルは、Visual Studio で編集できます。
- .txt ファイルは、Microsoft メモ帳などのテキスト エディタを使用して編集できます。
-
.iLogicVB は、iLogic で処理される標準の iLogic ルール コードを含むファイルを示しています。
- [iLogic アドイン DLL フォルダ]フィールドで、他の .NET アセンブリのコードを含むフォルダを選択します。
- iLogic 環境設定をエクスポートするには、[エクスポート]
ファイル名を入力、または置き換える既存のファイルを選択
[保存]を選択します。
- iLogic 環境設定をインポートするには、[インポート]
インポートするファイルを指定
[開く]を選択します。
- [OK]をクリックします。
ログ レベル
[ログ レベル]設定を使用して、iLogic ロギングとルール エディタでのルール トレーシングに使用するログ レベルを設定します。
Excel オプション
iLogic で使用される既定の Microsoft Excel エンジンを指定するには、[Excel オプション]の設定を使用します。これはアプリケーションレベルのオプションです。
既定の Microsoft Excel エンジンは[内部]です。[内部]は、制限はありますが、Excel データにすばやくアクセスできるライブラリです。Excel COM は Microsoft Office Excel API です。このオプションは、Excel がコンピュータにインストールされている場合にのみ使用できます。これはアプリケーションレベルのオプションです。iLogic GoExcel オブジェクトを使用して次のいずれかを実行する Excel ルールを使用している場合は、Excel COM を選択します。
- 埋め込みスプレッドシートに書き込む。
- GoExcel.Automation オブジェクトを使用する。
- 再計算が必要なセルの値を(Excel から)読み込む。
iLogic は最初の 2 つのケースを自動的に検出することができ、自動的にオプションを COM に切り替えます。ただし、iLogic は 3 番目のケースを検出することはできません。ここでは、内部オプションでは機能せず、COM オプションでのみ機能するワークフローの例をいくつか示します。これらのタイプのルールがある場合は、エンジンとして COM を選択します。
- 例 1: セル A1 を参照する式がセル B1 にあるスプレッドシートがあり、次の処理が行われるとします。
- ルールがセル A1 に書き込みます。
- スプレッドシートが再計算され、セル B1 の値が修正されます。
- ルールがセル B1 から読み取ります。
- 例 2: セル B1 にセル B5 を参照する式があり、セル B1 にリンク パラメータの値が保持されているスプレッドシートがある場合(リンクは[パラメータ]ダイアログの[リンク]ボタンを使用して作成済み)。
- ルールによりセル B5 に書き込みます。
- スプレッドシートが再計算され、セル B1 の値が修正されます。
- スプレッドシートが保存されます(ルール内で GoExcel.Save ステートメントを使用)。
- セル B1 から新しいパラメータ値が読み込まれます。内部オプションを選択すると、スプレッドシートは再計算されません。したがって、パラメータ値は更新されません。
注: 既定の Excel エンジンは、次の 3 つの異なる方法で設定できます。
- [iLogic 環境設定]ダイアログ ボックス。
- API。
- 環境変数環境変数の優先順位が高くなります。次のいずれかの環境変数が設定されている場合、ダイアログ ボックスまたは API を使用して既定値を設定しても、使用されません。
- UseLibXL=false に設定
- iLogicUseLibXL=false に設定
UseLibXL 変数は、Inventor におけるその他の Excel 操作に影響します。iLogicUseLibXL は、iLogic にのみ影響します。
このオプションは、iLogic API を使用して設定できます。iLogic API を使用してオプションを設定するには、次のようなコードを使用します。
Dim auto = iLogicVb.Automation
auto.ExcelEngine = ExcelEngine.COM
または
auto.ExcelEngine = ExcelEngine.Internal
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重要: ルール内でサポートされていない操作が原因で iLogic が自動的に COM に切り替わると、エラー メッセージが表示されます。COM モードでルールを実行するには、ルールを再度実行する必要があります。
セキュリティ
[iLogic セキュリティ]ダイアログ ボックスにアクセスするには、[セキュリティ オプション]ボタンをクリックします。これらの設定を使用して、安全でないルールを識別するためのセキュリティ チェックを有効にします。
DoubleForEquals の無効化
DoubleForEquals は、ルールで使用するすべての Inventor 数値パラメータの既定の型です。
次のステートメントをルールの先頭で使用することで、この設定を無効にすることができます。
iLogicOption DoubleForEquals Off
このステートメントは、Visual Basic の標準の Option ステートメントと等価です。