演習 1: バッチ ファイルの機能を拡張する

以下の例で、「簡単なバッチ ファイルを作成する」で作成したバッチ ファイルの修正方法を説明します。この例では、DWG ファイルの場所と書き出し処理後のファイルの場所を指定します。このバッチ ファイルは、DWG ファイルごとにスクリプトを作成します。また、DWG ファイルと同じ名前のプロファイルを使用します。

たとえば、Dubuque.dwg の場合、対応する Dubuque.epf を使用する必要があります。したがって、この方法を利用するには、DWG ごとに EPF を1つ作成します。

複雑なバッチ ファイルを作成するには

  1. メモ帳で、次の内容を入力します。
    set srcDir=D:\Redding\DWGs
    set outDir=D:\ReddingSDFs
    

    上で示したフォルダは、実際に使用しているフォルダに置き換えます。図面ファイルおよび書き出し処理後のファイルを格納するフォルダを指定します。

  2. 次の行を入力して、一時書き出しスクリプト temp.scr を作成します。
    for %%f in (%srcDir%\*.dwg) do (
    echo _-mapexport>          temp.scr
    echo FDO_SDF>>             temp.scr
    echo %outDir%\%%~nf.sdf>>  temp.scr
    echo _yes>>                  temp.scr
    
  3. 図面ファイルと同じ基本名の書き出しプロファイルを作成します。
    echo %%~df%%~pf%%~nf.epf>> temp.scr
    echo _proceed>>                  temp.scr
    echo _quit>>               temp.scr
    "C:\Program Files\AutoCAD Map 3D 2024\acad.exe" %%f /b temp.scr
    )
    

    必要に応じて、実際のアプリケーションのインストール先に置き換えます。

  4. バッチ ファイルに名前を付けて保存します。
    注:

    バッチ ファイルはコマンド ウィンドウから実行します。DOS の AT コマンドを使用して、特定の日時にバッチ ファイルを自動的に実行するようスケジュールを設定することもできます。

現在の状況

「簡単なバッチ ファイルを作成する」で作成したバッチ ファイルを改良しました。そのファイルは DWG ファイルの場所と書き出されたファイルの場所を示しています。

このチュトリアルを続けるには、「プロダクション バッチ ファイルの作成」へ進みます。