[スクリプト リスナー](Scripting Listener)ウィンドウは、MAXScript 言語のインタラクティブなインタプリタです。このウィンドウに MAXScript コマンドを入力して[Enter]キーを押すと、すぐにコマンドが実行されます。
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プロンプトで示されます。詳細については、3ds Max Python ヘルプを参照してください。[スクリプト リスナー](Scripting Listener)ウィンドウは、インタラクティブな作業を実行する場合や小さなコードを開発する場合に適しています。大きなコード ブロックは、[スクリプト エディタ](Scripting Editor)ウィンドウで開発する必要があります。
[スクリプト エディタ](Scripting Editor)ウィンドウで実行する各コマンドは、実行後にリスナーが出力する結果を生成する式を表しています。
MAXScript のすべてのコマンドは式または関数呼び出しですが、その他の言語でのコマンドのようなものもあります。MAXScript では、「コマンド」と「式」の用語は同義語です。
リスナーにはどんな MAXScript 式または部分式でも入力して評価することができ、入力された式の結果が出力されます。
一度に開くことのできる[スクリプト リスナー](Scripting Listener)ウィンドウは、1 つだけです。
スクリプト リスナーは次のいずれかの方法で開くことができます。
[ユーティリティ] (Utilities)パネルで MAXScript ユーティリティを選択し、[リスナーを開く](Open Listener)をクリックする。
メイン メニューで[スクリプト] (Scripting)メニュー項目を選択し、プルダウン メニューから[スクリプト リスナー...](Scripting Listener...)を選択する。
[ミニ リスナー](Mini Listener)を右クリックして、コンテキスト メニューから[リスナー ウィンドウを開く](Open Listener Window)を選択する。
[F11]キーを押す。
[スクリプト リスナー](Scripting Listener)ウィンドウは、サイズが変更できるモードレス ウィンドウです。作業中にこのウィンドウと 3ds Max を切り替えることができます。リスナーを閉じて再び開くと、含まれているテキストが保持されています。
[カスタマイズ] (Customize) > [基本設定] (Preferences) > [MAXScript]で[出力時に自動でリスナーを開く](Auto Open Listener on Output)をオンにすると、スクリプトが出力するときに[スクリプト リスナー](Scripting Listener)ウィンドウが自動的に開きます。
[スクリプト リスナー](Scripting Listener)は 2 つのペインに分かれています。上(ピンク) ペインは[マクロ レコーダ](Macro Recorder)ペインで、下(白)のペインは[出力] (output)ペインです。
マクロ レコーダが有効な場合、記録された内容はすべて[マクロ レコーダ](Macro Recorder)ペインに表示されます。
スクリプトの結果は出力ペインに表示されます。
[マクロ レコーダ](Macro Recorder)ペインで実行されたコードの出力は、記録が混乱しないように常に出力ペインに表示されます。
両方のペインでカットおよび貼り付け、ドラッグ アンド ドロップ、編集、選択、コードの実行などができます。
間にある分割バーをドラッグすると、ペインのサイズを変更できます。
リスナーをビューポートに組み込むには:
1.ビューポート タイプ ラベルをクリックまたは右クリックします。
2.[拡張ビューポート](Extended Viewports)を選択します。
3.[スクリプト リスナー](Scripting Listener)を選択します。
ビューポートからリスナーを削除するには:
1.ビューポートの上部にあるメニュー バーを右クリックします。
2.フロント、トップ、パースといった、ビューポートの表示モードを選択します。
次の MAXScript システム グローバルを使用して、スクリプト リスナーによって使用されるカラーとフォントをカスタマイズできます。
editorFont editorFontSize inputTextColor messageTextColor outputTextColor listenerBackgroundColor macroRecorderBackgroundColor macroRecorderTextColor pythonPromptColor
「MAXScript システム グローバル」トピックの例を参照してください。
3ds Max ステータス パネルの左端には、サイズを変更できる[ミニ リスナー](Mini Listener)があります。
[ミニ リスナー](Mini Listener)が表示されていない場合は、ステータス パネルの左端にある縦の分割バーをドラッグして[ミニ リスナー](Mini Listener)を表示します。
[ミニ リスナー](Mini Listener)ペインは、対応する[リスナー] (Listener)ペインの現在行を 1 行にスライドするウィンドウとして機能します。
[ミニ リスナー](Mini Listener)ペインには、現在入力している文字、または[リスナー] (Listener)ペインにおける編集カーソルの位置が常に表示されます。
逆に、[ミニ リスナー](Mini Listener)ペインに入力した文字は、対応する[リスナー] (Listener)ペインの現在の編集カーソル位置に入力されます。
[ミニ リスナー] (Mini-Listener)ウィンドウを右クリックしてコンテキスト メニューを表示すると、[スクリプト リスナー](Scripting Listener)ウィンドウと[スクリプト エディタ](Scripting Editor)ウィンドウを開くオプションが選択できます。
また、リスナーの各ペインに既存のコマンドがある場合、メニューにはこれらのコマンドのリストも含まれます。メニューからコマンドを選択して、リスナーで再評価することができます。コマンドの評価はただちに行われます。
スクリプト リスナーに適用されるカラーとフォントのカスタマイズは、ミニ リスナーにも影響します。
例については「MAXScript システム グローバル」トピックを参照してください。