新規ユーザのための MacroScript

MacroScript は、MacroRecorder の出力、スクリプト リスナー、またはスクリプト エディタからツールバー上にスクリプト コードをドラッグ アンド ドロップすると、自動的に生成されます。新しいスクリプトには .mcr という拡張子が付けられ、既定では #userMacros フォルダに書き込まれます(「3ds Max システム ディレクトリ」を参照)。

#userMacros フォルダの位置は、メイン メニューの[カスタマイズ] (Customize)/[システムパスを設定](Configure System Paths)/[追加マクロ](Additional Macros)で設定できます。設定の内容を確認するには、スクリプト リスナーに以下のように入力します。

   getDir #userMacros

ドラッグ アンド ドロップで MacroScript を作成するには:

  1. マクロレコーダ出力、スクリプト リスナー、またはスクリプト エディタでコードを選択します。

  2. マウスの左ボタンを押したまま、選択内容をツールバーにクリック アンド ドラッグします。

  3. マウスの左ボタンを放して、選択内容をツールバーにドロップします。

    結果: 新しいボタンが作成され、一般的な MacroScript アイコンが表示されます。新しいスクリプトには「MacroN」という名前が付きます。Nは、ドラッグ アンド ドロップ操作を行うたびに増加する一意の数値です。新しいスクリプトのカテゴリは「DragAndDrop」です。

MacroScript は、メニュー、クアッド メニュー、ツールバー、キーボード ショートカットで ActionItem として使用することもできます。

スクリプトを開発するときには、手入力で記述することもできますが、自動的に生成された MacroRecorder コードをテンプレートとして使用すれば、効率的に作成することができます。開発者のソース コードを .ms ファイルに入れることもできます。

標準的な MacroScript は通常、次のような行で始まります。

   macroScript scriptName category:"CategoryName"
   (
   ...
   )

category: の名前に注意してください。[カスタマイズ] (Customize)ダイアログ ボックスでスクリプトをすばやく検索するときに必要になります。

MacroScript をインストールするには:

  1. メインメニューの MAXScript 項目をクリックし、[スクリプトを開く...](Open Script...)を選択します。

    または、[ユーティリティ] (Utilities)パネルに移動して MAXScript Utility を開き、[スクリプトを開く...](Open Script...)を押します。

  2. スクリプトを探して選択し、[開く] (Open)をクリックします。

  3. MacroScript の名前とカテゴリ名を書き留めます。

  4. MAXScript エディタで[ツール] (Tools)メニューをクリックし、[すべてを評価](Evaluate All)を選択するか[Ctrl]+[E]を押します。これで、スクリプトが評価されます。

  5. [カスタマイズ]/[ユーザ インタフェースをカスタマイズ] に移動し、使用したいタブ (キーボード、ツールバー、クアッド、またはメニュー) を選択します。

  6. 3. でメモしたカテゴリを検索します。

  7. カテゴリ内で 3. でメモした名前を検索します。

  8. スクリプトをツールバー、メニューまたはクアッドメニューにドラッグするか、ショートカットに割り当てます。

評価される MacroScript が[カスタマイズ] (Customize)ダイアログ ボックスのアクション項目のカテゴリ リストに表示されます。このスクリプトの評価版は、ソースの場所を記憶しています。MacroScript の定義が評価されると、ソースのコピーが #userMacros フォルダに自動的に保存されます。保存名は、カテゴリ名、MacroScript 名、.mcr 拡張子で構成されます。

スクリプトを変更または更新したときに、同じ名前とカテゴリを使って新しいバージョンまたは別のバージョンを評価すると、#userMacros フォルダ内のスクリプトのコピーが変更または更新されたスクリプトで上書きされます。

あらかじめ定義されている MacroScripts が含まれている #macroScripts*、およびユーザ定義の MacroScripts が含まれている *#userMacros はすべて起動時に自動的に評価され、ユーザはそれ以降のセッションで使用することができます。MacroScript を永久に削除するには、#userMacros フォルダから .mcr ファイルを個別に削除する必要があります。

MacroScript ソースは、#startupScripts またはプラグイン パスなど、自動的に起動されるフォルダにはできるだけ保存しないでください。1 つのソース コードが、2 つの異なる場所から二重に評価されることになります。MacroScripts のソース(独自に作成したスクリプト、Web から無料でダウンロードしたスクリプト、または市販のスクリプト)は、[パスを設定](Configure Paths)ダイアログ ボックスに表示されていないパスに保存してください。3ds Max では、このように自動的に管理される #macroScripts および #userMacros フォルダの内容だけが使用されます。

トピック:

新規および臨時ユーザ用 MAXScript

新規ユーザのためのスクリプト ユーティリティ

新規ユーザのためのスクリプト プラグイン

新規ユーザのためのスクリプト関数

新規ユーザのための MAXScript DLX 拡張機能