次のメソッドは、3ds Max のファイルを開く、ファイルを保存する、またはフォルダ選択ブラウザなどの標準ダイアログ ボックスを表示します。
getOpenFileName [ caption:<title> ] \
[ filename:<seed_filename_string> ] \
[ types:<description1>|<pattern1>|<description2>|<pattern2>|...| ] \
[ historyCategory:<string> ]
getSaveFileName [ caption:<title> ] \
[ filename:<seed_filename_string> ] \
[ types:<description1>|<pattern1>|<description2>|<pattern2>|...| ] \
[ historyCategory:<string> ]
どちらの関数もファイルの絶対パス名を返すか、ユーザがキャンセルした場合には、undefined
を返します。
オプションのキーワード filename:
が指定されている場合、文字列はロードまたは保存するファイルのパス名とファイル名の定義に使用されます。ダイアログは、指定したパス(ディスク/ネットワークで使用可能な場合)を自動的に検索し、その内容を参照領域に表示し、ファイル名を[ファイル名](File name)フィールドに提示します。パスが存在しない場合は、現在のパスが使用され、ファイル名だけが要求どおりに表示されます。
例
f = getOpenFileName caption:"Open A Test File:" \ filename:"c:/test/test.txt" --if the path exists, will result in something like:
types:
パラメータを使用して、[開く] (Open)および[保存] (Save)ダイアログ ボックスの[ファイル タイプ](File Type)ドロップダウン リストに表示されるカスタム ファイル タイプとサフィックスを指定できます。この引数に対し、次に示す特別な書式で文字列を指定します。
"<description1>|<pattern1>|<description2>|<pattern2>|...|"
これは、それぞれ「|」で始まり、「|」で終わるファイル タイプ記述とファイル タイプ パターンのシーケンスです。
例
f = getOpenFileName \ types:"Data(*.dat)|*.dat|Excel(*.csv)|*.csv|All|*.*|"
[ファイル タイプ](File Type)ドロップダウンの 3 つのタイプを指定します。最初は「Data(.dat)」となり、.dat に一致します。2 番目は「Excel(.csv)」となり、.csv に一致します。3 番目は「All」となり、任意のファイルに一致します。
getSaveFileName()
関数は、選択したファイル タイプのサフィックスを持つ既存のファイルがあるかどうかをテストします。
[ファイルをロード](File Load)と[保存] (Save)ダイアログ ボックスにある[履歴] (History)ドロップダウン リストでは、これまでに選択されたファイルが指定された履歴名に従って記憶されます。3ds Max 2008 以降で使用可能です。
historyCategory:
が指定されていない場合、キャプション テキストが指定されていればそのテキストが使用され、キャプションが指定されていなければ、既定のカテゴリ「MAXScriptFileOpenSave」が代わりに使用されます。
例
filename = getOpenFileName \ caption:"Render To Texture Object Presets Open" \ filename:(getDir #renderPresets + @"\") \ types:"Object Preset(*.rtp)|*.rtp" \ historyCategory:"RTTObjectPresets"
[開く] (Open)と[保存] (Save)のダイアログで同じ historyCategory:
名を使用すれば、ダイアログ ボックスの[履歴] (History)ドロップダウンに同じ内容が表示されます。
getSavePath [ caption:<window_caption_string> ] [ initialDir:<pathname> ]
この関数は、ユーザがフォルダを選択するためのフォルダ選択ブラウザを表示します。選択されているフォルダの文字列のパス名を返しますが、ユーザがフォルダ ブラウザ内で[キャンセル] (Cancel)をクリックした場合は、値として undefined
を返します。
initialDir:
キーワード引数が指定された場合は、[フォルダを参照](Browse For Folder)ダイアログ ボックスが開いて、指定されたディレクトリが表示されます。記号パス名もパス名として使用できます。3ds Max8 以降で使用可能です。
例:
getSavePath caption:"my title" initialDir:"$scripts" getSavePath caption:"my title" initialDir:(getDir #maxroot)