グラフ エディタの改善

お客様からのフィードバックに基づいて新しいツールが追加され、一般的に使用されるグラフ エディタ(Graph Editor)のワークフローが改善されました。

このリリースでは、アニメータがキーを管理するのに役立つ多くのツールが提供されています。

新しいキー スケーリング ウィジェット

キー スケール ツール: マニピュレータ オプション

新しい機能により、グラフ エディタ(Graph Editor)のキー スケール ツール(Scale Keys tool)で推測を行うことがなくなりました。これは、従来のジェスチャ(Gestural)方法と共にマニピュレータ(Manipulator)が導入されたことにより、ドラッグしながらキーの値を表示したり、マニピュレータ ボックスの各側にある値フィールドにパーセントを入力したりできるようになったためです。

新しいカーブのオフセットとカーブのクランプの設定

カーブのオフセット(Offset Curves): すべてをオフセットおよび再生範囲をオフセット

カーブのオフセット(Offset Curves)カーブのクランプ(Clamp Curves)という 2 つの新しい設定がグラフ エディタ(Graph Editor)のカーブ(Curves)メニューに追加され、カーブ アニメーションをすばやく編集できるようになりました。

カーブのオフセット(Offset Curves)を使用すると、アニメーションの選択したセグメントを指定したフレーム数だけ、または特定の位置まで移動することができます。カーブのクランプ(Clamp Curves)を使用すると、カーブ値が指定した値を超えないように制限することができます。「カーブのオフセット オプション(Offset Curve options)」および「カーブのクランプ オプション(Clamp Curve options)」を参照してください。

カーブのクランプ: 上限と下限

新しいキーを除去(Remove Keys)機能

グラフ エディタ(Graph Editor)のキー(Keys)メニューおよびアニメーション コントロール(Animation Controls)メニューにキーを除去(Remove Key)機能が追加されました。この機能には、時間を節約するツールを使用してカーブをすばやく管理するオプションが含まれています。
設定 説明
未スナップ(Unsnapped) フレーム全体にスナップされていないキーを削除します。未スナップ(Unsnapped) > をクリックしてオプションを表示すると、このアクションのタイム レンジを設定できます。詳細については、「キーを除去(Remove key)オプション」を参照してください。
現在のフレームの前(Before Current Frame)
現在のフレームの前のすべてのキーを削除します。

現在のフレームの前(Before Current Frame) > をクリックしてオプションを表示します。詳細については、「キーを除去(Remove key)オプション」を参照してください。

現在のフレームの後(After Current Frame)
選択したフレームに続くすべてのキーを削除します。現在のフレームの後(After Current Frame) > をクリックしてオプションを表示します。詳細については、「キーを除去(Remove key)オプション」を参照してください。
現在の範囲外(Outside Current Range)
現在の範囲外(Outside Current Range) > オプションで設定された範囲外にあるすべてのキーを削除します。詳細については、「キーを除去(Remove key)オプション」を参照してください。
リップル削除(Ripple Delete)
リップル削除(Ripple Delete) > オプションで設定した範囲の間にあるキーを削除し、削除によって作成されたギャップをなくします。詳細については、「キーを除去(Remove key)オプション」を参照してください。
重複したキー(Redundant Keys) アニメーションを合理化するために、類似した値を持つキーを除去します。重複したキー(Redundant Keys) > をクリックしてオプションを表示します。詳細については、「キーを除去(Remove key)オプション」を参照してください。

詳細については、「グラフ エディタ(Graph Editor)のキー(Keys)メニュー」と「キーを除去(Remove Key)オプション」を参照してください。

グラフ エディタ機能が復元されました

アニメーション(設定)(Animation (Settings))プリファレンスに、左ドラッグすると、選択したキーが移動します(Left-dragging moves selected keys)という新しい設定が追加されました。これにより、クリックでキー選択を変更できます。

さらに重要なことは、クリックでキーの選択のみを実行できるように、このオプションを無効にできることです。これは、マーキー選択がキーまたは接線に近すぎる場合にキーが移動しないように、キーが密集した領域を操作する場合に便利です。

左ドラッグで選択したキーを移動(Left-drag moves selected keys)がオン(既定)の場合、グラフ ビューで選択したキーをドラッグして移動することができます。左ドラッグで選択したキーを移動(Left-drag moves selected keys)がオフの場合、グラフ ビューで選択したキーをクリックしても効果はありません(移動ツールを選択し、マウス中央ボタンでドラッグしてキーフレームを調整します)。

このオプションをオンにすることは、MotionBuilder などの他のオートデスク アプリケーションのキーフレーム編集ワークフローと似ています。
注: 以前のバージョンのグラフ エディタ(Graph Editor)では、このオプションの旧称は「左マウス ボタンで選択項目を変更(Left mouse button alters selection)」でした。

グラフ エディタ(Graph Editor)の新しい接線コントロール

角度(Angle)およびウェイト(Weight)という 2 つの新しいオプションがグラフ エディタ(Graph Editor)ツールバーに追加され、接線のウェイトに対するアクセスとコントロールが容易になりました。複数のキーの角度やウェイトの同時変更を、カーブとの接触を維持したまま、手動で、または正確な値を入力することで行うことができます。

これにより、グラフ エディタ(Graph Editor)内に新しいコントロールが追加されました。以前は、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で複数のイン/アウト接線とウェイトの変更のみが可能でした。

角度(Angle) フィールドとウェイト(Weight) フィールドでは相対値がサポートされるため、数値の前に +=、-=、*=、/= 文字を付けることができます。(グラフ エディタ(Graph Editor)の詳細(Stats)フィールドと同じです。)

これらのオプションに新しいコマンド keyframeTangentControl も追加されました。

指数減衰の動作を復元

グラフ エディタ(Graph Editor)のキー移動ツール(Move Keys Tools )の指数減衰(Exponential falloff)設定を行って、クラシック グラフ エディタ(Graph Editor)と同様にキーの移動とスケールに指数減衰を適用できるようになりました。

グラフエ ディタ(Graph Editor)の指数減衰(Exponential Falloff)の既定の機能では、減衰はキーの移動にのみ適用されます。現在は、アニメーション設定(Animation Settings)プリファレンスのグラフ エディタ(Graph Editor)領域に移動とスケール以外に一定の減衰を使用(Use Constant Falloff except move and Scale)プリファレンスがあります。このプリファレンスをアクティブにすると、キーの移動とスケールに指数減衰が適用され、アニメーション設定(Animation Settings)プリファレンスのグラフ エディタ(Editor)領域で指数減衰が有効になります。

アニメーション設定(Animation Settings)プリファレンス」および「グラフ エディタ(Graph Editor)のキーの移動(Move Keys)オプション」を参照してください。

グラフ エディタ(Graph Editor)のキーの領域ツール(Region keys tool)の改善

キーの領域ツール(Region Keys tool)

グラフ エディタ(Graph Editor)のキーの領域ツール(Region Keys tool)が更新され、バックグラウンドでより高いコントラストが得られるようになりました。また、キーの領域ツール(Region Keys tool)とクォータニオン カーブの選択に関する問題も解決されました。