Bifrost 2.7.0.0 には MPM ジェル シミュレーションが導入されていて、ビューポートでのボリュームレンダリングが改善されるともに、その他の多くの新機能や改善された機能が追加されました。

Bifrost 2.7.0.0 の主な特長を次に示します。
- 新しい source_mpm_gel ノードは、アイシング、歯磨き粉、ケチャップ、溶けたチョコレート、泡など、さまざまなマテリアルをシミュレートするのに便利です。yield_stress プロパティは全体的な動作をコントロールします。値が大きいほどジェルはひとまとまりになり、剪断力がかかっている状況で降伏に抵抗します。
- NanoVTT は、ビューポートのボリューム用の新しい既定のレンダラです。ビューポート内のボリュームは Arnold レンダラとの適合度が高まり、カラー付きボリュームと物理ベースの熱力学的放出のスケーリングをサポートします。ビューポート ボリュームはアルファ チャネルを使用してレンダリングされるため、合成可能なプレイブラストの場合に便利です。最適化を行うと、より大きく複雑なシミュレーションを表示するときに、グラフィックス カードがタイムアウトすることがなくなります。また、set_viewport_volume_settings を使用して、レンダリング品質、機能、パフォーマンスのバランスを最適化することができます。NanoVTT は DirectX 11 をサポートしておらず、Power5 サブディビジョンを使用するボリュームにも対応していないことに注意してください。
- Bifrost は、Apple Silicon と Intel Mac の両方のコンピュータでネイティブに動作するようになりました。インストーラとインストールされたプラグインは、ユニバーサル バイナリ(UB2)です。また、Bifrost の JIT コンパイラの Amino を Apple Silicon で実行すると、ネイティブの Arm64 コードが生成されます。
- 以前に Rebel Pack で提供されていたコンパウンドを含む、新しい他のコンパウンドがいくつか追加されました。
- aero_einstein_influence
- aero_erode_density_influence
- aero_noise_transport_influence
- aero_pyroclastic_influence
- get_from_interpolated_array
- resample_strands
- sample_any_array_by_weighted_sum
- set_transferred_properties
- set_voxel_fog_density
- set_voxel_signed_distance
- set_voxel_velocity
- transfer_properties_by_2d_indices
- transfer_properties_by_weighted_sum
- update_face_tangent
- Bifrost-USD が USD 22.11 をサポートするようになりました。新しい USD ノードの add_applied_schema および remove_applied_schema も追加されました。
- Maya などのホスト アプリケーションの外部で Bifrost グラフを実行する bifcmd ユーティリティも改善されました。
このバージョンに含まれる機能とバグ修正の完全なリストについては、「Bifrost リリース ノート」を参照してください。
Autodesk Account ポータルにアクセスして、Bifrost の最新バージョンをいつでもダウンロードすることができます。