アニメーションでキーの移動をリタイムする

アニメーションでキーの移動をリタイムするには、FCurves ペインでリタイム マーカーを作成し、それらをドラッグしてキーの移動のタイミングを調節することができます。

リタイム マーカーを作成するには

  1. アニメーションのあるオブジェクトを選択します。
  2. FCurves エディタでチャネル(T、R、または S)を選択します。
  3. FCurves ツールバーで をクリックします。
    これにより、FCurves エディタの Retime モードがアクティブになります。

    FCurves エディタ A. Retime Tool C. T および R チャネルを選択

  4. FCurves ペインでダブルクリックして、リタイムするアニメーション カーブのセグメントの周りにリタイム マーカーを追加します。
    注: マーカーを再配置するか、1 点からすべてのアニメーションにリップル効果を適用するには、1 つのマーカーを追加します。

    追加された 1 つのリタイム マーカー A. マーカーを再配置するタイム バー(細い上下の部分) B. アニメーションをリタイムするハンドル(中央の太い部分)

  5. マーカー間のタイム スパンをリタイムするには、2 つ以上のマーカーを追加します。
    たとえば次の図では、フレーム 5 と 20 に 2 つのマーカーが、これらの間のアニメーションをリタイムするために追加されています。

    リタイム マーカー A. マーカー間の実線 B. 削除アイコン

  6. リタイム モードを終了するには、 をクリックします。

複数のリタイム マーカーがある場合、各マーカーのペアの間に実線が表示されます。これにより、マーカーのいずれかをドラッグすると、最初のマーカーと次のマーカーとの間のキーに影響が及ぶことが示されます。2 つのリタイム マーカーを遠くに離れるようにドラッグするとそれらの間の動きを遅くし、近づけるようにドラッグすると速くします。

リタイム マーカーを削除するには、Delete アイコンをクリックするか、マーカー上の任意の場所をダブルクリックします。

マーカーをドラッグすると、 Transport Controls ウィンドウのタイムライン、および Viewer ウインドウにロードされたシーンにある、アニメートされたオブジェクトのタイミングが変更されます。

ヒント: リタイム モードで、FCurves グリッドを移動するには Shift キーを押しながらマウスをドラッグし、ビューを拡大および縮小するには Ctrl キーを押しながらマウスをスクロールし、複数のリタイム マーカーを選択するには Shift を押したままリタイム マーカーを選択します。

2 つのマーカー間のタイム スパンをロックする

2 つのマーカー間のタイム スパンをロックして、セグメント内のカーブの形をスケーリングまたは調整せずに、ある時点のセグメントを移動することができます。

2 つのマーカー間のタイム スパンをロックするには

  1. 2 つのマーカー間に表示される実線を右クリックします。
  2. コンテキスト メニューから、Lock を選択します。
Lock オプションをアクティブにすると、リタイム マーカーをドラッグしたときのセグメント内の FCurve の調整を無効にします。

アニメーションのセグメントのロックは、カーブの形を調整せずに、複数のキーをまとめてリタイムする必要があるときに役立ちます。セグメントがロックされたら、マーカーをドラッグしてセグメント全体を新しい時間位置へシフトします。

ヒント: セグメントをロック解除するには、実線の上で右クリックして Lock オプションをオフにします。

マーカーを最も近いフレームにスナップする

マーカーをドラッグするときに、これを最も近いフレームにスナップするか、最後に移動した位置に留めるかを選択することができます。既定では、すべてのマーカーはそれぞれのマーカーに最も近いフレームにスナップされます。

マーカーを最も近いフレームにスナップするには

  1. 2 つのマーカー間に表示される実線を右クリックします。
  2. コンテキスト メニューから Snap All Retime Markers on Frame の選択を解除します。

    スナップを無効にした場合、マーカーは作成したフレームと同じフレームに表示されます。

リタイム マーカーにキーを挿入する

リタイム マーカーの下に現在表示されているすべての選択されたチャネル上にキーを挿入することができます。

リタイム マーカーにキーを挿入するには

  1. マーカー上の任意の箇所を右クリックします。
  2. Insert Key を選択します。
    注: リタイム モードでは、キーまたは FCurve を編集することはできません。
    ヒント: リタイム モードで直前の 10 アクションを元に戻すには、[Ctrl] + [Z]を押します。