Deck 設定には、外付け VTR に対する各種のコントロールを含んでいます。選択した VTR をオンラインにしたり、Remote Control (リモート コントロール)モードにできます。
Navigator ウィンドウ A. 選択されたデッキ B. Deck 設定
選択した VTR が Online (オンライン)に設定されている場合、その VTR は MotionBuilder 以外によって制御されています。状態インジケータとモード インジケータ、VTR のタイムコードが表示されます。
選択した VTR が Remote Control モードになっている場合、Decks の Transport Controls はオンであり MotionBuilder が VTR を制御しています。
Settings 領域では、選択したデッキの設定を変更できます。次の表に、変更可能な設定を示します。
設定 | 説明 |
---|---|
Online | VTR に対する通信をオン/オフに設定します。 |
Standby | VTR を Standby モードに切り替えます。 |
EE | VTR を EE (電子装置間)モードに設定します。 |
Eject | テープを排出します。 |
使用可能なシリアル ポートを選択できます。Comm ポートとは、VTR との通信で使用するポートです。
現在の VTR を Sync モードまたは Deck モードのいずれかに指定します。Sync モードは MotionBuilder と同期しますが、Deck モードでは独立した制御を行います。
Deck 設定の Status 領域では、デッキの状態やタイムコードを表示することができます。
Status 領域の上部にあるのは Deck TimeCode 表示です。これはデッキからもたらされるタイムコードを表示し、変更はできません。
列状の状態インジケータが、VTR の状態を示すフィードバックを提供します。それぞれの状態インジケータを次の表に示します。
インジケータ | 説明 |
---|---|
Remote | VTR が Remote モードにあることを示します。VTR が Remote モードになっている場合は、MotionBuilder が VTR をコントロールします。Remote インジケータが赤の場合、その VTR がローカル モードにあることを示します。 |
Servo | VTR のテープが正確な速度(フレーム/秒)に到達し、読み出しヘッドがロックされていることを示します。 |
Trouble | VTR が誤動作していることを示します。誤動作は、VTR のモデルによって異なります。ご使用の VTR のメーカーにお問い合わせください。 |
Cueing | VTR が現在キューしていることを示します。MotionBuilder で変更されたタイムコードが示す時間にテープが追いつくと、キューが発生します。 |
Cued | VTR のキューが終わっていることを示します。ビデオが MotionBuilder で指定したタイムコードに到達して、新しいコマンドを待機しているときに、この状態になります。 |
Deck 設定の Timing 領域では、デッキの早送りと巻戻しの指定同様に、データ転送速度に対する補正である Latency (反応時間)設定をします。
VTR を制御する時の早送りと巻戻しの量(秒単位)を指定します。
VTR と MotionBuilder を同期させるための特別なタイム オフセット(ミリ秒単位で)を指定します。Latencyは、テープ速度、VTR モデル、ハードウェアの反応時間/慣性、およびその他のデバイス関連の要因により異なります。
Deck Control 領域には、MotionBuilder からのデッキ操作に対する制御を含みます。
Cue フィールドから、テープの一貫した操作を行います。テープの別の領域にすばやく移動するには、タイムコードをダブルクリックして、テープをキューしたい時間を入力します。
Shuttle スライダをドラッグして右に動かすとタイムコードを早送りし、左に動かすとタイムコードを巻き戻します。
シャトル速度は、どちらかの向きにどの程度遠くまでスライダを動かすかによって決まります。
Shuttle スライダの両端にある矢印キーをクリックするとジョグします。スライダをクリックした状態のままにするとジョグを続けます。
Timeline in Point フィールドでは、テイクの開始ポイントではなく、タイムラインに対する開始ポイントを入力できます。
Set ボタンをクリックして、Timeline in Point をローカル(ソフトウェア)時間に合わせます。
次の表で、各 VTR の移動ボタンの機能について説明します。
ボタン | 機能 |
---|---|
巻き戻し | |
VTR の逆戻し再生 | |
静止。VTR の一時停止 | |
VTR の再生 | |
早送り | |
録画(オフ) | |
Time In と Time Out タイムコードの間で VTR をループします(デッキによってはありません)。 |
VTR の再生速度(パーセント単位)を示します。数字とその意味する内容は、VTR によって異なります。詳細は使用している VTR の資料を参照してください(デッキによってはありません)。
Edit 領域には、Mark In と Mark Out のフィールドがあります。それらのフィールドで、音声トラックからのデータ取り除きまたはテープに対する開始と終了の設定などの、編集機能を実行できます。
Edit コマンドを選択して、音声データまたは映像データを指定したトラックから取り除きます。
コマンド | 機能 |
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Assemble | すべてのトラックからすべてのデータを取り除きます。 |
V | 映像トラックからデータを取り除きます。 |
A1 | Audio1 トラックからデータを取り除きます。 |
A2 | Audio2 トラックからデータを取り除きます。 |
A3 | Audio3 トラックからデータを取り除きます。 |
A4 | Audio4 トラックからデータを取り除きます。 |
Start/Edit をクリックして、トラックから音声または映像を取り除きます。
Mark In/Out フィールドでは、VTR テープのセクションに対して Time In と Time Out のタイムコードを設定します。テープを所定の位置にセットしたら、Mark In/Out ボタンをクリックして Mark In と Mark Out のタイムコードを設定します。
次の表に、各 Mark In/Out ボタンの機能を説明します。
ボタン | 機能 |
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Mark In ポイントを設定します。 | |
Mark In/Out のタイムコードをクリアします。 | |
Mark In ポイントにテープをキューします。 | |
Mark Out ポイントを設定します。 | |
Mark Out ポイントにテープをキューします。 |