この材料は動的陽解法解析にのみ使用されます。[タイプ]メニューから[脆性材(MATB)]を選択すると、次の材料セクションが使用できるようになります: [一般]、[構造]、[脆性材]。
[一般]および[構造]セクションでは、ヤング率、せん断弾性係数、ポアソン比、熱膨張係数、質量密度を入力できます。
材料の引張挙動は、引張強度の値に達するまで純粋に弾性的です。個々の亀裂は、直交する主ひずみ方向に形成されます。図 1 に示すように、引張ひずみに対する応力ひずみ曲線は、亀裂発生後に軟化します。
図 1: 引張応力/ひずみ曲線
図 2: 弾性/完全塑性圧縮モデル(CMODEL = 2)
図 3: 弾性/塑性ひずみ軟化モデル(CMODEL = 3)
材料の引張強度です。
圧縮強度の値は、CMODEL = 2 または 3 の場合にのみ必要です。既定値の 1.E30 は無限強度を意味します。
対象パーツの削除基準として BRITTLE が指定された場合、材料がメッシュから削除される点の引張ひずみは、破損ひずみにこの値を掛けて算出されます。図 1 では、TMULT = 4 の場合の削除ひずみが示されています。既定値の 1000 は、材料内で要素の削除がないことを意味します。
材料がメッシュから削除される点の圧縮ひずみは(対象パーツの PID の削除基準として BRITTLE が指定された場合)、破損ひずみにこの値を掛けて算出されます。図 2 と図 3 では、CMULT = 4 の場合の削除ひずみが示されています。既定値の 1000 は、材料内で削除がないことを意味します。
注: TMULT および CMULT で定義される削除ひずみを有効にするには、対象パーツの PID に対して BRITTLE 要素 DELETE オプションを指定する必要があります。