[タイプ]メニューから[等方性]を選択すると、次の材料セクションを使用できます: [一般]、[構造]、[許容値]、[剛体]、[熱]。
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一般
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構造
- [一般]の下の[構造]セクションで、ヤング率、せん断係数、ポアソン比、熱膨張係数、質量密度、材料減衰係数、材料参照温度を入力できます。
- アイコンをクリックし、ヤング率の温度依存カーブを使用するオプションも使用できます。
- [E]または[G]のいずれかを指定する必要があります(空白以外)。
- [E]、[G]または[NU]のいずれかが空白の場合、恒等式 E = 2(1 + NU)G を満たすために計算されます。そうでない場合は、ユーザが入力した値が使用されます。
- [E]および[NU]、[G]および[NU]がどちらも空白の場合は、どちらの値にも 0.0 が指定されます。
- 等方性材料に 1 つまたは複数の妥当性のないデータが入力されると、警告メッセージが表示されます。妥当性のないデータは、E < 0.0、G < 0.0、NU > 0.5、NU < 0.0、または |1 – E / [2(1+NU)G]| > 0.01 のいずれかとして定義されます。
- すべての構造要素に対して自動的に質量を計算するために、質量密度、RHO が使用されます。
- 減衰係数 GE を取得するには、臨界減衰比 C/C0 を 2.0 で乗算します。材料構造減衰に対して優位周波数が定義されていない場合(「減衰」セクションを参照)、過渡応答解析では GE は無視されます。
- 等方性材料が複合材料レイアップによって参照される場合は、TREF および GE は無視されます。
- 線形解析の熱荷重計算では、TREF は参照温度としてのみ使用されます。初期温度荷重が指定されている場合、TREF は無視されます。
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許容値
- [等方性許容値]セクションで、引張、圧縮、せん断の許容値を入力できます。
- 安全率の計算は、フォンミーゼス応力と主応力の 2 つの方法に基づいています。[破壊理論]が[フォンミーゼス応力]に設定された場合、安全率はアプリケーション内で次を使用して計算されます。
Nastran ソルバの場合、STATUS の結果を計算するには、次が使用されます。
および[破壊理論]が[主応力]に設定された場合、安全率は次を使用して計算されます。
ここで、ST と SC は入力フィールドから取得し、 はフォンミーゼス応力、 および は最大および最小の主応力です。
- 剛体
- [剛体]は、動的陽解法解析の場合にのみ定義できます。[剛体]チェックボックスをオンにすると、特性 ID から作成されたこの材料が割り当てられているすべての要素は、単一の剛体としてバインドされて解析されます。要素の密度値を除くすべての材料特性は、単に無視されます。
- 要素のブロックを剛体に設定すると、どの要素の計算も実行されません(たとえば、材料の応力もひずみも計算されません)。さらに、剛体の要素は、解析のクーラント安定性の制限を考慮する際に関与しません。これによって、一部のモードのパフォーマンスが大幅に向上し、解析の総計算時間が短縮します。
- Autodesk 陽解法では、剛体の質量中心、合計質量、質量特性(質量中心の位置、質量中心の回転慣性テンソル)が自動で計算され、作用している力による要素ブロックの剛体モーションが計算されます。
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熱
- 熱解析では、熱伝導率、比熱、および質量密度の値を[熱]セクションで入力します。質量密度は構造解析および熱解析内の要件である場合があるため、繰り返し使用されます。
- 非線形熱伝導解析を選択している場合、 アイコンをクリックして伝導率を温度依存にすることができます。