粘弾性

[粘弾性]材料は、非線形解析でのみ使用されます。[タイプ]ドロップダウンから[粘弾性]を選択すると、次の材料セクションが使用できるようになります: [一般]、[構造]、[粘弾性]、[実験データ関数]。

• [一般]および[構造]

  

  • [一般]および[構造]セクションでは、ヤング率、せん断弾性係数、ポアソン比、線膨張係数、質量密度を入力できます。
• [粘弾性]

  

  • 粘弾性は、一般化 Maxwell モデルを使用します。偏差応力は次の式で計算します。

    

    ここで、各緩和成分の応力は次の式で計算します。

    

    および は緩和のない偏差応力です。

  • 粘弾性緩和は、せん断弾性率または体積弾性率(もしくはその両方)で発生します。次の図の弾性率 E は、せん断弾性率 G または体積弾性率 K として解釈する必要があります。

    

    ここで

    = 無限時間での剛性

    = 初期時間での剛性

    

    ここで

    

    ここで

    

    ここで

    および 項は、TABVE バルク データ入力を使用して定義されます。ここで 。

  • 粘弾性材料特性は温度に強く依存します。異なる温度で材料特性を評価するのではなく、時間を適切にスケーリングした場合、高温での緩和曲線は低温での緩和曲線と同一になるという、熱レオロジー単純性と呼ばれる仮定を使用します。Prony 級数の緩和時間は次の計算式によってスケーリングされます。

    

    ここで、2 つの異なるスケーリング関数がサポートされています。

    [William-Landel-Ferry]:

    

    [アレニウス]:

    

    したがって、定数 C1、C2 は、スケーリング関数の選択 SHIFT に基づいて定義されます。

• 実験データ関数
  • 減衰係数とは異なる係数、せん断/体積弾性率の緩和関数に対してスケーリング関数を定義できます。
  • G0 および K0 は、それぞれせん断弾性率と体積弾性率の 0 次項を表します。
  • GFUNC および KFUNC が定義されていない場合、E、G、NU 値を使用して既定値を定義します。