システム解析の設定点

Revit 2021.1 より前のバージョンでは、既定の HVAC ゾーンの設定点がシステム解析で使用されていました。ユーザが作成した HVAC ゾーンの値を優先させることもできました。Revit 2021.1 以降のバージョンでは、これらの値はシステム解析で使用されなくなりました。

Revit 2022 以降、システム解析の設定ポイントに、ASHRAE 90.1 の値を使用します。

Revit 2021 モデルで設定点の値を変更した場合、プロジェクトが 2022 にアップグレードされてもこれらの値は変更されません。それ以外の場合、値は ASHRAE 90.1 を使用する 2022 の新しい既定に変更されます。

設定点の値は編集できます。暖房設定温度は、冷房設定温度よりも 1 °F (0.56 °C)以上低くする必要があります。同様に、加湿設定湿度は除湿設定湿度よりも 1% 以上低くする必要があります。

エネルギー モデルを作成すると、[建物タイプ]設定の設定点が解析用スペースに適用され、プロパティ パレットに読み込み専用で表示されます。

設定点は、解析用スペースと同じ場所にあるスペースを使用して優先設定できます。この場合、[スペース タイプ]設定の値が解析用スペースに適用されます。

これらの設定点は、システム解析の実行時に使用されます。サイズ設定解析を実行すると、解析レポートの HVAC サイズ設定の概要に、冷房設定温度と暖房設定温度が表示されます。

複数の解析用スペースに対応する の単一のゾーン設備機器を作成すると、含まれる解析用スペースごとに解析用システムの設定点が異なる場合に、熱のゾーンが生成されます。この場合、暖房の最大値および冷房の最小値が使用されます。結果的に暖房の値が冷房より大きくなる場合は、暖房と冷房の平均値を使用し、1° F の差が出るようにします。また、加湿の最大値および除湿の最小値が使用されます。加湿の値が除湿の値よりも大きくなる場合は、それぞれの平均値を使用し、1% の差が出るようにします。