Twinmotion によるビジュアライゼーションについて

Twinmotion は、設計データから高品質の静止画、パノラマ、標準形式動画または 360 度 VR 動画、およびインタラクティブなプレゼンテーションを制作できるリアルタイム ビジュアライゼーション ツールです。Twinmotion で行った変更はリアルタイムで更新されます。

Revit 向け Datasmith エクスポータのコマンドを使用して、Revit モデルを Twinmotion に送信できます。このコマンドは Revit 2024 に含まれています。送信後、Twinmotion で設計とビジュアライゼーション プロセスを続行できます。Revit モデルの進行に従って、変更内容を Twinmotion に同期して戻し、Revit の最新の変更内容で設計を更新できます。

インストール

別のバージョンの Twinmotion がインストールされていない場合:

  1. Revit の最新の更新プログラムを必ずインストールしてください。Autodesk Revit 2024 の更新プログラムは Autodesk デスクトップ アプリからダウンロードできます。また、Autodesk Account の[製品とサービス]ページからダウンロードして自動的にインストールすることも可能です。
  2. 最新バージョンの Twinmotion for Revit をインストールします。Autodesk Account の[製品とサービス]ページからアクセスできます。製品のリストから Twinmotion for Revit を探します。ここに、Epic Games サイトからインストーラにアクセスしてダウンロードするためのリンクが記載されています。

注: Twinmotion for Revit をインストールせずに Twinmotion コマンドを使用しようとすると、Twinmotion のインストールを要求するメッセージが表示されます。[Twinmotion がインストールされていません]ダイアログには、Autodesk Account の[製品とサービス]ページへの同じリンクも含まれています。

別のバージョンの Twinmotion が既にインストールされている場合:

  1. Revit の最新の更新プログラムを必ずインストールしてください。Autodesk Revit 2024 の更新プログラムは Autodesk デスクトップ アプリからダウンロードできます。また、Autodesk Account の[製品とサービス]ページからダウンロードして自動的にインストールすることも可能です。
  2. 最新バージョンの Twinmotion がインストールされ、最新であることを確認します。更新プログラムが利用可能な場合は、Revit 2024 を使用する前にその更新プログラムを適用してください。

[表示]タブに新しい[Twinmotion]リボン ボタンが表示されます。このリボン ボタンには、新しい[Twinmotion で開く]コマンドや、Revit 用 Datasmith エクスポータのコマンドが含まれています。

ワークフロー

Twinmotion を起動して、現在の Revit プロジェクトへの新しい Direct Link 接続を作成するには:

  1. Revit モデルの 3D ビューを開きます。
  2. [表示] [Twinmotion] [Twinmotion で開く]をクリックします。Twinmotion が起動し、[新規プロジェクト][既存のプロジェクト]の 2 つのオプションを含むダイアログが表示されます。
  3. [新規プロジェクト]を選択します。
  4. 新しい Twinmotion プロジェクト ファイルが作成され、現在の Revit モデルとの Direct Link 接続が確立されます。最初の同期が実行され、アクティブな Revit 3D ビューに表示されているジオメトリが Twinmotion に送信されます。Twinmotion で設計とビジュアライゼーション プロセスを続行できます。
  5. Revit での設計の進行に応じて、[表示] [Twinmotion] [同期]を使用することで、最新の変更を Twinmotion プロジェクト ファイルに送信できます。これにより、アクティブな Revit 3D ビューに基づいて、Revit モデルからの最近のすべての変更で Twinmotion プロジェクト ファイルの Direct Link が更新されます。
: Twinmotion プロジェクト ファイルの作成後、Twinmotion に接続されている Revit プロジェクトに対して [Twinmotion で開く]を再度クリックする必要はありません。ただし、同じ Revit プロジェクトへの Direct Link を持つ新しい Twinmotion プロジェクトを作成する場合を除きます。

新しい Direct Link 接続を自動的に確立せずに、Twinmotion を起動して既存の Twinmotion プロジェクト ファイルを開くには:

  1. Revit モデルを開きます。
  2. [表示] [Twinmotion] [Twinmotion で開く]をクリックします。Twinmotion が起動し、[新規プロジェクト][既存のプロジェクト]の 2 つのオプションが表示されます。
  3. [既存のプロジェクト]を選択します。
  4. Twinmotion プロジェクト ファイルを参照して開きます。

これにより、新しい Direct Link 接続を自動的に確立することなく、既存の Twinmotion プロジェクト ファイルが開きます。

Twinmotion で設計とビジュアライゼーションを続行できます。アクティブな Revit モデルへの Direct Link 接続を確立している Twinmotion プロジェクト ファイルの場合は、[表示] [Twinmotion] [同期]を使用するか、 [自動同期]を有効にして、ジオメトリを最新の状態に更新できます。

注:

自動同期

アクティブな Revit モデルから Twinmotion または Unreal Engine の Direct Link 接続への変更内容の自動同期を有効/無効にするには、目的の 3D ビューを選択し、[表示] [Twinmotion] [自動同期]をクリックして、表示されているジオメトリの自動同期を有効にします。3D ビューで自動同期を有効にした後は、そのビューを開いたままにする必要はありません。自動同期が有効になっている間、このビューで表示されているすべてのジオメトリは自動的に同期されます。

別の 3D ビューに切り替えるには、目的のビューに変更して、 [同期]コマンドをクリックします。または、目的のビューに変更して、 [自動同期]を選択または選択解除します。
注: 自動同期は、中程度以下の複雑さの Revit モデルに適しています。それよりも複雑なモデルや非常に複雑なモデルの場合は、必要に応じて手動の [同期]コマンドを使用して、最新の変更内容を Twinmotion または Unreal Engine に送信することをお勧めします。

Revit モデルを Datasmith 形式に一度だけ書き出すには:

  1. Revit モデルを開きます。
  2. [表示] [Twinmotion] [Datasmith ファイルに書き出し]をクリックします。

    このコマンドは、Direct Link 接続を設定せずに Twinmotion に読み込むことができるファイルを書き出します。これは、特定のジオメトリを含むファイルを Twinmotion や Unreal Engine に読み込む場合や、他の設計チームとファイルを共有する場合に便利です。

書き出しに関連するエラーや警告のリストを表示するには、[表示] [Twinmotion] [メッセージを書き出す]をクリックします。

書き出し設定を調整するには、[表示] [Twinmotion] [書き出し設定]をクリックします。

Twinmotion と Revit との相互運用性に関する既知の問題」も参照してください。

Revit.ini と環境変数のカスタマイズ オプション

Revit.ini または Windows の環境変数として指定できる Revit 2024 の新しいオプションを次に示します。Windows の環境変数として指定する場合は、[システムのプロパティ] [詳細設定] [環境変数]を開きます。[システム環境変数]で、[新規作成]をクリックします。変数名は、下記の Revit.ini での名前と同じにします。変数値は、Revit.ini での値 1 と同じにします。

Revit.ini ファイルの詳細については、「Revit.ini ファイル」を参照してください。

Revit 用 Datasmith エクスポータの初期化をスキップする

組み込みの Revit 用 Datasmith エクスポータを無効にして、Revit セッション中に初期化しないように設定できます。既定では、Revit 用 Datasmith エクスポータは、Twinmotion のコマンドのいずれかにアクセスすると初期化されます。この機能(および、対応する Twinmotion および Unreal Engine のワークフロー)を完全に無効にするには、Revit.ini に [Misc] SkipDatasmithRevitExporterInitialization=1 を追加します。

[Misc]
SkipDatasmithRevitExporterInitialization=1

グラフィックス カードの互換性チェックを無視する

Revit 用 Datasmith エクスポータには、初期化の前にワークステーションの環境を検出して互換性のあるグラフィックス カード環境であることを確認する組み込みのチェック機能があります。このチェックを完全に無効にして常に初期化するには、Revit.ini に [Misc] IgnoreGPUCompatibilityCheckForDatasmithRevitExporterInitialization=1 を追加します。

[Misc]
IgnoreGPUCompatibilityCheckForDatasmithRevitExporterInitialization=1

Datasmith の初期化のタイミングを、最初のコマンド使用時から Revit の起動時に変更する

既定では、Revit 用 Datasmith エクスポータは、[表示] [Twinmotion]にあるコマンドのいずれかにアクセスすると初期化されます。この初期化が Revit の起動時に行われるように変更する場合は、Revit.ini に [Misc] EnableDatasmithInitializationOnStartup=1 を追加します。

[Misc]
EnableDatasmithInitializationOnStartup=1

Twinmotion と Revit との相互運用性に関する既知の問題」も参照してください。